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掲載日:2023年5月17日
Q 田並尚明議員(民主・無所属)
2020年オリンピック・パラリンピック/ラグビーワールドカップ2019埼玉県推進委員会の活動は、2020年のオリンピック・パラリンピック終了までかと思いますが、本当の意味でのラグビーワールドカップの成功とは、その後どうなったかが大事ではないか。言い換えれば、ラグビーワールドカップ終了後に県営ラクビー場が今までと同じような使われ方では、ラグビーワールドカップは失敗だったと言っても過言ではないと思います。
今回、ラグビーワールドカップ2019に向けて、県営熊谷ラグビー場が改修されます。世界に通用する、自慢できるラグビー場に生まれ変わることを期待しております。ラグビーワールドカップ後も、トップリーグやスーパーラグビーの試合を多数誘致し、文化的存在価値があり、また収益性のあるラグビー場にしていくべきと考えます。
そのためには、選手をはじめ、主催者やラクビーを支援するテレビ局、スポンサーの方々からも、熊谷でやりたいと言われるような施設にすることはもちろんのこと、どれだけ日本ラグビー協会をグリップし、熊谷に試合を誘致できるかがキーポイントになり、それはラグビーワールドカップ開催までのこの4年間にかかっていると思います。
幸い、この課題に取り組む上で、埼玉スタジアム2002という良い例が埼玉県にはあります。2002年のFIFAワールドカップのために造られたスタジアムでしたが、その後も数々のビッグゲームを誘致し、首都圏では横浜国際総合競技場日産スタジアムとともに、日本代表の事実上のメインスタジアムとなっております。
なぜ、そこまでのスタジアムになれたか。数ある理由の中、関係者によると大きく2つの利点がこのスタジアムにはあるとのことでした。
1つ目は、観戦しやすさを考慮したスタンド構造であり、高価なカテゴリーの席種の席数が多いため、高価なチケットがたくさん売れる点。これはメインスタンドやバックスタンド等、観戦価値の高いところ、要は高額なチケットとして売れるところに席数を多く配置した構造になっていること。
2つ目は、テレビ放送がしやすい構造。これは放送席が充実しているということはもとより、ダッグアウトとグラウンドの距離が極めてコンパクトに造られており、選手のロッカーアウトからグラウンドに出るまでの時間が短い動線になっているということだそうです。そのため、ハーフタイムコントロールがしやすく、CMが入れやすい、又はCMが途切れない等の利点があります。テレビ放送は主催者の大きな収入源であり、埼玉スタジアムは最もCMが入れやすく、スポンサー、主催者等に有利な構造となっていること。この2つが日本中にあるスタジアムと比べて特に優れている点だそうです。
そして何より、サッカー議連を中心とした議会と県の執行部が気概を持って頑張ってこられたことが、日本サッカー協会とのグリップ力を高め、数々のビッグゲームを誘致し、現在の埼玉スタジアム2002を作り上げてきたのだと思います。ちなみに、「埼玉県は議会がスポーツに対して理解があってうらやましい」と他県からは言われるそうでございます。
またまた長くなってしまいましたが、ワールドカップを成功させることはもちろんのこと、その後も数々のビッグゲームを誘致し、日本を代表するラグビー場に育てていくことが、本当の意味でのラグビーワールドカップの成功であり、レガシーの創出なのだと考えます。重要なのは、県と県のラグビー協会が日本ラグビー協会の考えをしっかり把握し、いかにイニシアチブをとっていけるか、そのために県として何ができるのか、そこまで踏み込んでいく気概が県にあるかということだと思います。
2016年からスーパーラグビーが日本で開催され、日本チームのホームゲームは秩父宮ラグビー場で5試合行われますが、その秩父宮ラグビー場も数年後には改修のため閉鎖されます。また、トップリーグのパナソニックは熊谷の隣、太田市に本拠地があることなどから、県営熊谷ラグビー場の可能性は限りなく広がっているように強く感じます。このチャンスをしっかりつかみ、将来につながる土台を作り上げていくのは、全てこの4年間にかかっていると思います。
そこで、お伺いいたします。
ラグビーワールドカップをきっかけに、県営熊谷ラグビー場をワールドカップ後も数々のビッグゲームを誘致し、文化的存在価値があり、また収益性を上げ、日本を代表するラグビー場に育んでいくことについて、知事はどうお考えかお伺いいたします。知事の力強いお気持ちを込めた御答弁を期待するものであります。
A 上田清司 知事
熊谷ラグビー場は、日本で数少ないラグビー専用の競技場ですが、これを世界最高峰の舞台であるラグビーワールドカップの開催にふさわしい施設とするため、現在、改修の設計を行っているところでございます。
ワールドカップ開催の前年には、グラウンドと観客席が近く臨場感にあふれ、国際大会の運営や収益性にも配慮した競技場に生まれ変わらせたいと考えております。
議員御指摘のように、本当の意味でのラグビーワールドカップが成功したと言うためには、「大会の後にどう使われるのか」ということが非常に大事であるということは言うまでもありません。
秩父宮ラグビー場が閉鎖されますと、その間、熊谷ラグビー場は関東近辺では唯一のラグビー専用競技場として、様々な試合の開催が期待されているところです。
先日、日本ラグビーフットボール協会の森喜朗名誉会長とお会いした際にも、秩父宮ラグビー場が閉鎖中の時の代替機能の役割をよろしくという話も伺っているところです。
ラグビーワールドカップ開催で得られる様々なノウハウを生かし、大会後もトップリーグや海外の強豪チームの試合が数多く開催されるような日本を代表するラグビー場を目指していきたいと考えております。
そして、そこで行われる幾多の名勝負が新たな文化を作り、存在価値をより高めていくものと考えます。
そのためにも、日本ラグビーフットボール協会をはじめとする関係者に様々なチャンネルで働き掛けを行い、一つでも多くの試合を「是非、熊谷ラグビー場で」と言ってもらえるよう努力してまいります。
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