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ページ番号:61404

掲載日:2023年5月17日

平成27年12月定例会 一般質問 質疑質問・答弁全文(美田宗亮議員)

PM2.5大気移動測定車の活用について

Q 美田宗亮議員(県民

先日、県庁の敷地内で、県がこの夏に導入したPM2.5大気移動測定車というコバトンの絵がラッピングされた車を見かけました。県のホームページによると、この車はPM2.5を含む排気ガスを全く排出しない電気自動車であり、搭載しているバッテリーを使用するため、電源のない場所でも長時間測定することができます。また、この車は、PM2.5の濃度測定に加え、硫酸イオン、硝酸イオンといった化学成分も分析できる高性能な測定器を搭載しています。このように場所を選ばず、いつでもどこでもPM2.5を詳しく調べることができる測定車は、全国でも初めてということであります。
ところで、PM2.5といえば、私たちは、中国など大陸からの越境汚染が主な原因と考えがちです。しかし、報道によると、関東地方の大気中を飛んでいるPM2.5の約半分が国内で発生したものと推計されているそうです。中国などから飛来するPM2.5に対しては、国家レベルでしっかりと対応していただく必要がありますが、国内で発生しているPM2.5の対策については、県としてできることがあるはずです。
県は、これまでにPM2.5の測定器を県内各地に増やしてきています。つい先日、私の住む三郷市でも設置されました。また、PM2.5の濃度の低減に効果があるディーゼル車対策や焼却炉対策にも取り組まれています。それらに加えて、今年度はPM2.5大気移動測定車を導入したわけですが、どんなに性能の高い車を導入しても、それをしっかりと運用し、効果を出していかなければ、宝の持ち腐れとなってしまいます。
そこで、この測定車に関して3点、環境部長に質問いたします。
まず、測定車を導入された目的を改めてお聞かせください。
次に、現在までの稼働状況、得られた成果はどうなっているのでしょうか。
さらに、この測定車を今後のPM2.5対策でどのように活用していくのでしょうか、お答えをお願いいたします。 

A 半田順春 環境部長

まず、導入の目的についてでございます。
PM2.5は、大陸からの越境汚染もありますが、国内にも発生源があります。
これまで県では、ディーゼル車対策や焼却炉対策を進めてきており、大気環境中におけるPM2.5の濃度は、右肩下がりの改善傾向です。
しかし、環境中への大気汚染物質の排出が増え、空気がよどむといった条件が重なると、一時的かつ局所的に濃度が高くなることがあります。
このような高濃度の実態を解明し、対策へとつなげていくためには、濃度が高くなった場所へ速やかに行き、PM2.5の濃度と、含まれる成分を測定することが必要です。
そこで、いつでも、どこでも測定できるようにする目的で、短い時間で自動的に成分を測定できる装置を搭載した、PM2.5大気移動測定車を導入しました。
次に、稼働状況、成果についてでございます。
この測定車は、測定を開始した9月以降、県内8か所に出向いて測定を行っております。
10月には、PM2.5の濃度が高くなる日があり、現場に駆けつけるなどして測定を行いました。
その結果、平時と比べて、窒素酸化物に由来した成分の濃度が上昇しているといった、今後に活用できるデータを得ることができました。
また、県政出前講座の実施やイベントへの出展など、県内外5か所において、普及啓発にも活用しております。
今後の活用についてでございます。
測定車は、まず県内各地で測定を行い、特に、これまで情報の少なかったPM2.5の成分について、詳しい測定データを集めます。
得られたデータは解析を進め、PM2.5の発生源の特定と、効果的な対策の立案につなげてまいります。

  • 上記質問・答弁は速報版です。
  • 上記質問・答弁は、一問一答形式でご覧いただけるように編集しているため、正式な会議録とは若干異なります。

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議会事務局 政策調査課 広報担当

郵便番号330-9301 埼玉県さいたま市浦和区高砂三丁目15番1号 議事堂1階

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