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掲載日:2022年12月20日
Q 田並尚明議員(民進・無所属)
ラグビーワールドカップ2019までいよいよ3年を切りました。成功に向け、県や市並びにラグビー協会や関係団体をはじめ、たくさんの方々が準備に取り組んでいただいていることは大変心強く感じております。特に、アルカスクイーン熊谷やパナソニックワイルドナイツのチームの皆さんも小学校にタグラグビーを教えに行っていただき、ラグビーの普及啓発、ラグビーワールドカップの気運醸成に御尽力いただいていることに大変感謝をしております。ありがとうございます。県側も、議会も、前の年ぐらいからクールビズはラグジャーにするくらいの意気込みがほしいところです。
さて、ラグビー場改修について今定例会に議案として上程されておりますが、以前説明していただいた内容と大きく変わったものとなっており、少し驚いております。縮減された工事費の差額で既存スタンドへの屋根の追加や大型映像装置を1基追加する、この2点を取りやめる変更となっております。私も、最初は少しのブラッシュアップ程度で良いのではないかなと思っておりましたが、ありがたいことに多額の予算を組んでいただき、また議連とかでも説明を受けるたび、そうか、アジアで、そしてラグビー伝統国以外で初めてのラグビーワールドカップなんだ、世界中から大勢の人が見に来るんじゃ、せっかく予算を付けてもらうなら立派なスタジアムにしないとなめられちまうなと、新しいスタジアムに期待をしていたところです。
しかし、今回の変更案は少し部長、しょぼくないですか、なめられませんかね。
そこで、以下2点、質問させていただきます。
1点目、今回の計画変更の理由はなぜでしょうか。どこに問題があったのですか。何か法的な瑕疵でもあったのでしょうか。また、広く県民の理解が得られないとのことでしたが、例えば県民アンケートでも取られたのでしょうか。
2点目、今回の契約は独自の技術提案を受けることで成立すると考えますが、技術提案書作成要領総則の(1)には、当該規定に関する技術提案を含まない場合は、本プロポーザルによらない調達となる場合があるとありますが、既存スタンド屋根工事は正に特殊な技術が入った提案だと思います。これをやめることにより、そもそもこの契約自体が無効とはならないのでしょうか。
以下、2点、都市整備部長にお伺いいたします。
いずれにしろ、ここに来てこんなどたばたしていること自体いかがなものか、成功できるかが不安です。どうか不安を払拭していただけるような御答弁をお願いいたします。
A 福島浩之 都市整備部長
まず、今回の設計変更の理由はなぜか、どこに問題があったのか、何か法的な瑕疵でもあったのか、県民アンケートは取ったのかについてでございます。
今回の改修工事は、大規模な工事であり工期にも厳しい制約がございます。
そこで、工期短縮とコスト縮減を図るため、設計段階から施工予定者を参加させ、独自の技術やノウハウを設計に反映させる、ECI方式を採用し進めてまいりました。
この施工予定者が、公募型プロポーザルの際に提案した概算工事費は、県が想定した参考概算工事費との間に、約23億円の差額がございました。
その後、県、施工予定者、設計者の3者で実施設計を進めてまいりました。
その設計の中で、様々な御意見を踏まえ、観客の更なる快適性の向上を図るため、差額を使って、既存スタンドへの大屋根の設置や大型映像装置1基を追加することの検討を行いました。
9月定例会の委員会で報告させていただいた改修工事の設計は、これらの追加部分を含めたものでございます。
差額を追加工事に充てることについては、特段法的な瑕疵はございませんが、十分な説明が必要との意見もあり、広く理解をいただくまでには、さらに一定の時間を要することが予想されました。
こうした中、県民の皆さまに疑問や不安を与えずに、かつ、ワールドカップ組織委員会の要請である、大会1年前までに改修工事を完成させる必要があるため、追加部分を除いて改修することといたしました。
なお、県民アンケートにつきましては取っておりません。
次に、既存スタンドへの屋根の設置を取り止めることにより、契約自体が無効にならないのかについてでございます。
既存スタンドへの屋根の設置は、施工予定者の当初の提案には入っていなかったものでございます。
施工予定者の独自の技術に基づいた、工期短縮などの提案は、実施設計の中に取り入れております。
したがいまして、手続きの条件を満たした契約になっております。
熊谷ラグビー場改修のコンセプトは、臨場感あふれるスタジアム、国際試合に配慮した施設整備と動線計画、ナショナルトレーニングセンターに必要な施設整備の3点でございます。
県といたしましては、2年9ヶ月後に迫ったラグビーワールドカップを万全の体制で迎えられるよう、しっかりと取り組んでまいります。
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