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ページ番号:80142

掲載日:2022年8月18日

平成28年12月定例会 一般質問 質疑質問・答弁全文(井上将勝議員)

県のIoTへの今後の取組について

Q 井上将勝議員(民進・無所属

IoT(アイオーティー)とは、Internet of Things、「モノのインターネット」とよく分からない日本語で訳されます。最も単純に言えば、IoTとは、パソコンやスマートフォン、タブレット端末だけでなく、身の回りのあらゆるものに埋め込まれたセンサーによってインターネットにつながり、相互で通信が可能になる技術、仕組み、状態のことです。IoTによってモノがインターネットにつながると、遠隔でモノの状態を把握したり、操作、制御を行ったりすることが実現できます。
例えば、インフラの老朽化対策で橋や道路などの構造物にセンサーを搭載して、監視、計測することで、物体に生じるひずみなどの物理的な変化を検知し、適切な時期に点検、修理するなどの対応が可能になったり、農業分野で言えば、農地に取り付けたセンサーで読み取った日射量や土壌の状況を基に、水や肥料の量やタイミングが一目瞭然となったり、医療・福祉分野においては、着用型の端末いわゆるウェアラブル端末により、その人の健康状態を記録、管理し、異常を感知した場合には即座に注意を喚起できるようになるなど、ビジネスでの活用はもちろんのこと、医療・福祉対策、災害、社会インフラ対策など、社会が抱える様々な課題に革命的な変革をもたらすとして、幅広い分野での活用が期待されています。
ビジネス界のみならず、行政においてもIoTへの取組は加速しており、今年の6月には、経済産業省とIoT推進ラボが、地方、地域でのIoTビジネス創出を支援する制度、地方版IoT推進ラボを開始し、自治体、公的機関、企業、学校など、全国29組織のIoTの取組が選定されました。例えば選定組織の一つである福井県IoT推進ラボは、県内商工団体が中心となって設立をされ、県内ものづくり企業の情報不足やビジネスマッチングの機会不足を解消することを狙いとし、IoT支援に関する情報を共有するほか、国からの指導員派遣やビジネスマッチングの提供の支援をし、福井県がその事務局を担っています。
今後、間違いなく行政、ビジネスの分野を含め、人々の暮らし、それを大きく変えるであろうIoTに対して、埼玉県としても確実に準備を進めていくべきと考えますが、本県のIoTへの今後の取組について、知事に御所見をお伺いをいたします。

A 上田清司 知事

情報技術は目覚ましい進展を遂げておりますが、とりわけ最近はIoTの技術が急速に広まっております。
既に産業界では生産性の向上や新ビジネスの創出などのためIoT技術の実用化が始まっております。
こうした中、県としてはIoTの活用が県内産業振興に有効と考え、支援を現に行っております。
今年度からIoTにより制御した効率的な製造ラインの実用化を進めるため、産業技術総合センターが中心となって「ものづくりIoT活用支援事業」を行っています。
具体的には、菓子の製造ラインの製作を行っている企業との共同研究や模擬製造ラインを用いた実証実験を始めています。
また、配送などの物流や在庫管理の効率化を図るため、IoTを活用した管理システムを構築し、その実証実験を行うこととしております。
こうしたIoTに係る企業支援については、民間企業も参加している研究会に本県も参加し、最新の情報交換を行うなど、連携体制を構築して進めているところでもございます。
今後は、産業分野だけでなく、行政サービスの分野においてもIoTの活用を進めることで、サービスの質の向上が図られるものと考えております。
例えば、高齢者の見守りや健康づくりなど、2025年問題への対応においてもIoTの活用の可能性があると考えます。 県としては、今後拡大するIoT技術について企業等からも知恵をいただきながら、県経済の活性化や行政サービスの向上などに生かせるように取り組んでまいります。 

  • 上記質問・答弁は速報版です。
  • 上記質問・答弁は、一問一答形式でご覧いただけるように編集しているため、正式な会議録とは若干異なります。 

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議会事務局 政策調査課 広報担当

郵便番号330-9301 埼玉県さいたま市浦和区高砂三丁目15番1号 議事堂1階

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