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掲載日:2022年8月18日
Q 江原久美子議員(民進・無所属)
幡羅遺跡は深谷市東方に位置し、東西約500メートル、南北約400メートルの範囲を持つ、飛鳥時代の終わりから平安時代前期のもので、いわゆる律令時代と呼ばれ、日本という国家が形づくられた時代にかけての古代幡羅郡家、いわゆる郡役所跡です。その役所の南や西には集落が広がっており、隣接する熊谷市西別府には寺院跡や祭祀跡があります。郡家の景観を非常によく残した遺跡です。
遺跡は平成13年に確認されました。郡役所は地域の中心地であったため、特に多くの情報が詰まった遺跡であると言えます。また、郡役所、寺院、祭祀、この3つの要素がそろった遺跡として、全体像が分かるものとしては全国でもほかに2例のみであり、保存状態が良い点なども含め、歴史的にも考古史料的にも学術上高く評価されているものです。地元では、遺跡が国の史跡として指定されるよう努力しているところです。
そこで、幡羅遺跡の国史跡としての指定に向けて、県としてどのように支援をしていくのか、教育長の見解をお伺いします。
A 関根郁夫 教育長
議員お話しのとおり、幡羅遺跡及びそれに関する遺跡群は、国内でも有数の郡家、いわゆる地方の役所の遺跡として、古代の日本を知る上で大変貴重なものでございます。
特に、郡役所跡、寺院跡、祭祀跡が、大変良好な保存状態で、まとまって見つかったことは、当時の地方政治のあり方を解明する上で、欠かすことのできない重要な発見でございます。
既に深谷市と熊谷市からは、これまでの調査結果をまとめた報告書が刊行されており、この遺跡群が極めて高い価値を有していることが明らかになっております。
このような貴重な遺跡が、国の史跡に指定されることは、遺跡の保存や今後の活用に向けて、大きなはずみになるものと考えております。
今後は、地元の深谷市・熊谷市が、この遺跡群の保存管理や活用などの方針をまとめ、史跡指定についての地権者の同意をいただきながら、指定に向けた手続きを進めていくことが必要でございます。
県といたしましては、史跡の指定に向けて、深谷市及び熊谷市への技術的な助言や、両市間の意見調整を積極的に行うとともに、国に対する働き掛けをしっかりと行ってまいります。
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