トップページ > 埼玉県議会トップ > 定例会・臨時会 > 定例会概要 > 平成30年6月定例会 > 平成30年6月定例会 一般質問 質疑質問・答弁全文(諸井真英議員)
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掲載日:2023年5月2日
Q 諸井真英議員(自民)
現在、ワールドカップロシア大会が開催中であります。埼玉スタジアムをホームグラウンドとする日本代表、下馬評が低かったわけでありますけれども、ここまで一勝一引き分けということで健闘をしています。今夜11時から決勝トーナメント進出をかけてポーランド戦が行われる予定となっており、国民の注目が高まっております。日本代表の今夜の勝利を願いつつ、まず、端的にお伺いをいたします。
今回、なぜ埼玉スタジアムでの日本代表戦のパブリックビューイングを開催しないのでしょうか。私が聞いているところだと、スタジアムのメインスタンドが工事中のため、JFA、日本サッカー協会からのオファーを県が断ったというふうに聞いております。しかしながら、スタンド工事を行うのは昼間であり、試合は夜もしくは深夜となります。しっかりと養生した上であれば、開催は可能なのではないでしょうか。
また、昨年11月に浦和レッズがアジアナンバーワンを決めるACL、アジアチャンピオンズリーグ決勝に進出をいたしました。アウエーでは引き分け、ホーム埼玉スタジアムでは1対0で勝利し、10年ぶり2度目のアジア王者となりました。しかし、この試合は日本において地上波のテレビ放送がなかったわけなんですけれども、アウエーの試合での埼玉スタジアムでのパブリックビューイングは行われておりませんでした。
今回のワールドカップ、そして昨年のACL決勝、なぜパブリックビューイングを行わないのか、その理由を都市整備部長にお伺いいたします。
一昨年6月の定例議会で、私は、試合日以外の稼働日が少ないことを指摘し、改善を求めたところ、当時の部長は、指定管理者と連携してパブリックビューイングを企画していくと答弁をしております。世界最高峰の大会であるワールドカップやアジアナンバーワンを決めるACLの決勝でパブリックビューイングを実施しないのであれば、いつどんな試合で実行をするつもりなのか、お伺いをいたします。
「サッカーの聖地」と県が自ら称するならば、その聖地に多くのサッカーファンに来てもらうよう努力することが県のとるべき姿勢と考えます。今後、日本代表が決勝トーナメントに進み、勝ち進んだ場合、交通の確保などの対策をしつつ、これからでも実施をすべきと考えますが、併せて都市整備部長の見解を伺います。
このことから分かるように、埼玉スタジアムの問題の一つは、現状において稼働日が年間60日となっており、少ないことであります。ホームグラウンドとしている浦和レッズの成績にも左右をされますが、根本的な問題は、埼玉スタジアムがサッカー専用のため、ほかの競技やイベントでは使用できないということであります。
そして、それは芝生の養生のために使用間隔が厳しく管理されているためであると、そのように推察をいたします。しかし、2年前のリオデジャネイロオリンピックのサッカー決勝が行われたマラカナンスタジアム、これはサッカー専用スタジアムとしては史上初めてオリンピックの開会式、閉会式が行われました。また、平時からコンサートなどのイベントも頻繁に開催をされております。ロンドンのウェンブリースタジアムなども同様であり、サッカー専用だからそれ以外は駄目だというのは、少々説得力に欠けます。
そこで、お伺いいたします。現状、サッカーしか行われていない埼玉スタジアムで、今後パブリックビューイングをはじめコンサートなどの大規模イベントを開催し、稼働日を増やすべきだと考えておりますが、都市整備部長の御所見を伺います。
A 野川達哉 都市整備部長
まず、(1)「パブリックビューイングの実施について」のうち、今回のワールドカップ、昨年のアジアチャンピオンズリーグで、なぜ、パブリックビューイングが行われなかったかについてとパブリックビューイングは、いつ、どんな試合で実行するのかにつきましては関連性がございますので一括してお答えいたします。
埼玉スタジアムでのパブリックビューイングは、指定管理者が自主事業として開催し、県と連携して進めることを基本としております。
実施の対象は、ワールドカップなどの日本代表戦、浦和レッズが参加する国際試合の決勝、その他注目度の高い試合としております。
なお、平成28年に埼玉スタジアムで行われましたリオデジャネイロオリンピックのパブリックビューイングでは、NHK側からのお声掛けにより県とNHKさいたま放送局により主催されております。
昨年のアジアチャンピオンズリーグでございますが、浦和レッズが決勝に進出いたしましたが、放映権などについて、調整が整わずパブリックビューイングが実施できませんでした。
また、今回のワールドカップにあたりましては、期間中に試合が開催されないことを踏まえ、中長期修繕計画に基づく大規模修繕工事を集中的に行うこととしておりました。
短期間に資材の搬出入に加え、軒下など足場を組む工事を実施する必要があり、来場者の安全面における対応に課題があることから、パブリックビューイングの実施を断念したところでございます。
次に、今後、日本代表がワールドカップの決勝トーナメントに勝ち進んだ場合、交通の確保を行いつつ、これからでも実施すべきではないかについてでございます。
現在、実施している工事によりスタンドでの観戦はできない状態ですが、パブリックビューイングは、スタジアムの有効活用やファンサービスを図るための重要な企画でございます。
日本代表が決勝トーナメントに進出した場合、スタンド以外の場所を検討するなど実施に向けて調整を図ってまいります。
次に、今後、パブリックビューイングをはじめコンサートなどの大規模イベントを開催し、稼働日数を増やすべきについてでございます。
埼玉スタジアムは、年間約60試合あるサッカーの試合の開催時には多くのお客様にご来場いただいておりますが、それ以外は、あまり利用されておりません。
このため、パブリックビューイングやコンサートなどの大規模イベントの開催などにより稼働日数を増やすことは、通常時のにぎわいづくりに大きく寄与するものと認識しております。
このうちパブリックビューイングにつきましては、引き続き機会をとらえ指定管理者と連携して積極的に実施してまいります。
なお、コンサートなどピッチを活用したイベントにつきましては、ステージを芝生上に組むことなどにより、好評をいただいているピッチが損傷を受けるリスクを抱えることになります。
このため、イベントには、一定の制限をかけざるを得ないことが課題であると考えております。
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