トップページ > 埼玉県議会トップ > 定例会・臨時会 > 定例会概要 > 平成30年6月定例会 > 平成30年6月定例会 一般質問 質疑質問・答弁全文(細田善則議員)
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掲載日:2023年5月2日
Q 細田善則議員(自民)
さいたま市では、ツール・ド・フランスさいたまクリテリウムが開催され、10万人の動員、そして世界中へ中継されるなど、自転車王国埼玉の魅力を国内はもちろん、世界へ発信がされてきております。
しかし、徳島県の阿波踊りが4億円の赤字を抱えて問題になるなど、行政主導のイベントの運営に関しては転換期にあると思います。さいたまクリテリウムも市議会で赤字を指摘されるなど、今後は収益性を十分考慮したスキームで考えていかなければなりません。
これまで埼玉県では、本格的な自転車ロードレース大会が検討されてきましたが、開催するのは難しいとされてきました。その理由は、ヨーロッパのように町から町を結ぶ200キロから300キロにわたるコースを確保できないこと、また、ゴール直前に最大の盛り上がりがあるという特性上、4時間から5時間のレース中に中だるみというものが実は起きてしまって、テレビの中継のコンテンツとして扱いづらいことがあります。そういった課題を考慮し、二つの自転車レースを提案いたします。
一つはツアー・オブ・ジャパン、5月下旬に国内の8か所をめぐり競うステージレースで、国内のトップ選手が繰り広げるレースとともに、地域密着で自転車を通じた地域振興を主眼に置いて行われているレースです。例えば地元の子供たちへ自転車安全教室、トップ選手が参加して行ったり、表彰式のプレゼンターを地元の子供たちにお願いしたり、開催地とそして特定のチームと、ホームチームということできずなをつくって、地域全体でひいきのチームを応援するという機運を作る、そういった新たな試みも考えられた大会です。
そしてもう一つは、ワールドクラスのチームが共同で立ち上げたハンマーシリーズです。3日間で行われ、初日に山登りを競うクライム、2日目にダッシュ力を競うスプリント、そして3日目にチーム全員でゴールを目指すチェイスという構成で、レース途中途中にポイント争いが発生するために非常に見応えがあり、そしてチームで競うためにチームの戦略というものが重要になってくることから、テレビ中継に最適化されたフォーマットであります。昨年初めてオランダで開催され、今年度ノルウェー、オランダ、香港の三か国に拡大している、成長発展が見込まれるレースです。
これらの2つのレースの共通点は、10キロから20キロの周回コースで設定できること、それにより埼玉県での開催が十分に検討できると思います。埼玉県で新たな自転車レースの誘致についてどのようにお考えか、県民生活部長にお伺いいたします。
A 矢嶋行雄 県民生活部長
本県には自転車レースとして歴史と伝統を誇る秩父宮杯自転車道路競走大会があり、今年度で66回の開催となります。
また、議員お話しの「さいたまクリテリウム」をはじめ、県内自治体におきまして地域の特性に合わせた大会が実施されております。
これらの大会は、県民が自転車競技に触れる貴重な機会であり、本県における自転車競技やスポーツ全体の振興に結び付くものでございます。
また大会の開催によりまして、にぎわいの創出やスポーツツーリズムの推進など、地域に活力を与える効果が期待できます。
しかしながら、議員御指摘の自転車レースの収益性や県民の日常生活に対する影響などにも考慮しなければなりません。
レースを円滑に実施するための交通規制や安全対策には多額の費用がかかります。また海外トップ選手の招聘には数億円かかるとも言われております。
こうした経費の他に、数時間にわたり公道の使用ができないことによる地域住民の生活への影響にも配慮が必要であります。このため、レースの実施には県民の十分な理解を得ることが大前提となります。
議員からはそうした影響の少ない2つのレースを御紹介いただきました。
今後、これらのレースを含め様々な情報の収集を行うとともに、レースの収益性や県民生活への影響を十分考慮しながら、誘致の可能性について研究をしてまいります。
再Q 細田善則議員(自民)
ツアー・オブ・ジャパンは、開催している自転車普及協会というところがあるんですが、私も個人で訪ねていって、ディレクターの方にお話を伺って、現在の8か所の自治体が放さない限り、なかなか参入することは難しいということは承知をしておりますが、先ほどの交通規制がというような障害を言うのではなくて、積極的に8か所の1か所が放した場合には必ず埼玉が取るんだという意気込みを、決意をしていただきたいと思いますが、県民生活部長に再答弁をお願いいたします。
再A 矢嶋行雄 県民生活部長
経費の他に地元との調整等がございますので、すぐに是非とはお答えできませんが、できるだけ前向きに研究を進めてまいります。
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