トップページ > 埼玉県議会トップ > 定例会・臨時会 > 定例会概要 > 平成30年6月定例会 > 平成30年6月定例会 一般質問 質疑質問・答弁全文(齊藤邦明議員)
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掲載日:2023年5月2日
Q 齊藤邦明議員(自民)
いいスーパーは、パートの方が仕事上がりに自社製の総菜を買っていくそうです。内部を知る方の行動は本当に素直だと思います。学校の良し悪しも似ているのではないでしょうか。県議や県職のお子さん、お孫さんがこぞって進学するような県立学校を増やしましょう。
いい学校の条件は、生徒に対する教育並びに学校設備の充実だと思います。双方が備わっていれば、立地上のデメリットは帳消しにできます。登下校に長時間かかることが分かっていても、生徒はその学校を志望します。
県立高校の普通教室におけるエアコンの設置率は94.2%で、139校のうち8校のみがいまだに設置されていません。また、県立高校普通教室棟におけるトイレの洋式化は、全体の37.9%で、未設置の学校はありません。ただ、洋式化されているトイレの基数は学校によりまちまちです。一方、私立高校におけるエアコン及び洋式トイレの設置率は無論100%となっています。
ここで、児玉白楊高校の学校評議員を務める方から聞いた話を紹介します。
生徒会役員と懇談を持った際、生徒から学校への要望として、エアコンの設置とトイレの洋式化が挙げられたそうです。普通教室にエアコンをつけてほしいのはもちろんですが、トイレの要望は切実です。普通教室棟にある洋式トイレは男子用1基のみです。したがって、和式トイレの使用が困難な生徒は、休み時間中にトイレを済ますのも大変な環境にあります。ちなみに、同校は男子270名、女子129名の共学校ですが、普通教室棟に女子用の洋式トイレは1つもありません。
本県の県立高校の場合、エアコンの設置については県費でなく寄附等により賄われてきたと聞いています。しかし、保護者の財力に左右されるという理由から、個人的には不公平さを感じます。また、以前と違い、5月でさえ30度を超える真夏日が続くような気候です。授業に集中させるためにも、普通教室にエアコンのない残る8校が希望するのなら、設置に向けた補助をすべきではないでしょうか。
トイレの洋式化については、平成36年度末までに洋式化率100%を達成する計画だと聞いています。本来であれば、どこの学校でも各階に男女1基ずつは先行して設置すべきだと思います。それが難しいのであれば、女子トイレが1棟に1つもないような学校への整備を優先すべきではないでしょうか。教育の内容や質が似ており、経費が同等であれば、施設がより充実している学校を子供も親も選ぶと思います。
県内の私立学校は、私学助成により授業料が実質無償化されているため人気が高いのは当然なのかもしれません。ソフト面で私立高校を超えるものを提示できなければ、設備の充実していない状態にある公立高校は、子供たちから選ばれなくなってしまうのではないかと思います。しかし、私立高校との設備の差を埋めるだけの教育内容を提供していくことは容易なことではありません。県立高校のエアコン設置及びトイレの洋式化については、積極的に進めるべきだと思いますが、教育長の御所見をお聞かせ願います。
A 小松弥生 教育長
まず、「県立高校のエアコン設置について」でございます。
県立高校の普通教室のうち、入間基地などの防衛施設周辺で騒音の影響を著しく受ける17の高校は、国の補助制度を活用し県でエアコンを設置しております。
その他の114の県立高校においては、維持費も含めPTAなどの負担によりエアコンを設置して頂いております。
残りの8校のうち2校でエアコン設置の予定があり、6校が未定となっております。
このような経緯がございますので、空調が未設置の高校に対し、県が補助をすることは、PTAなどの負担で設置された他の県立高校との公平性を欠くため、難しいものと考えております。
次に、「トイレの洋式化について」でございます。
これまで、県立高校のトイレの洋式化は老朽化対策として実施している大規模改修工事などの中で実施してまいりました。
しかしながら、トイレの洋式化については要望が多いことから、より早期に洋式化を実現するため平成30年度からトイレ単独の改修工事も併せて行うことといたしました。
これらにより、平成36年度に普通教室棟におけるトイレの洋式化の完了を目指しているところでございます。
また、議員ご提案の「各階に男女1基ずつは先行して設置すべき」につきましては、洋式化では床面や配管なども改修するため、1棟ごとに行うことで工事箇所の重複を避けることができます。
併せて予算の効率的な執行の観点から、トイレの洋式化は普通教室棟全体で実施することを考えております。
ただし、障害のある生徒がいる場合など、特別な事情がある場合には、高校からの要望による多目的トイレの設置など、緊急性に応じた改修工事などを引き続き行ってまいります。
また、トイレ単独の改修工事の順番は、経過年数や劣化状況に加えて洋式トイレの設置状況などを考慮して計画してまいります。
県といたしましては、県立高校の環境の整備に引き続き取り組んでまいります。
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