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掲載日:2018年7月13日

平成30年6月定例会 一般質問 質疑質問・答弁全文(諸井真英議員)

外国人観光客に向けた鉄道の利便性向上について

Q   諸井真英議員(自民)

外国人が日本を訪れた際、日本を旅した感想として、食事は安くておいしいんだけれども、電車やタクシーなど公共交通機関の料金が非常に高く、また非効率で使いにくいという意見をよく伺います。日本を旅するとき、メインの移動手段は、やはり早くて正確な新幹線なのですが、ヨーロッパの高速鉄道と比べると圧倒的に料金が高くなっております。
どのくらい違うか調べてみました。東京─大阪間の新幹線「のぞみ」普通車指定席、大人片道料金は1万4,450円、JR東海の会員割引だと1万3,370円、会員になって21日前までに予約発券する早得切符だと最安で1万1,000円となっております。対して、東京─大阪とほぼ同じ距離のパリ─ボルドー間のTGVをフランス国鉄SNCFのスマホアプリで調べてみますと、二等席の片道通常料金は111ユーロ、これは約1万4,300円で変わりがないんですが、3か月前から予約可能な早得料金では36ユーロ、4,600円、25ユーロ、3,250円、最も安い料金だと10ユーロ、1,300円とかなり安くなっております。
夫婦と子供2人の家族旅行をした場合、新幹線はEX「のぞみ」ファミリー割引を使っても、4人往復で合計7万4,030円、TGVの早割では一番高くて139ユーロ、1万7,800円、最安では何と4人往復で30ユーロ、3,900円という料金も存在をしております。日本であれば、距離では10分の1しかない東京─熊谷間の新幹線でさえ、片道3,190円もかかっております。
日本では、もともとの交通費が高い上に、家族が増えれば増えるほどお金がかかってしまいます。公共交通の高さは、少子化の一因にもなっているのではと考えますが、インバウンドを増やすためには、大胆な料金改定が必要であり、東京都をはじめとする首都圏各県、国と連携をして早割やグループ割、一日乗車券などの割引運賃の設定をJRや鉄道会社に働き掛ける必要があると思いますが、企画財政部長の御所見をお伺いいたします。
また、外国人観光客は、ジャパン・レール・パスという新幹線を含めたJR乗り放題のパスを購入することができますけれども、このパスでは「のぞみ」は使うことができず、また、指定席はネット予約ができないため、主要な駅ではいつも長蛇の列ができているという非効率な光景をよく目にしております。先ほどのTGVをはじめヨーロッパの高速鉄道は、スマホアプリを入れてしまえば、例えば日本にいても簡単に切符を予約して座席を指定し、支払いまで完了することができますので、日本のJRとは違って、安いだけではなく効率的であります。
そこで、ネット予約、スマホアプリでの予約ができるように改善をし、こういう非効率を改めることが、オリンピック開催までに急務であると考えますけれども、運賃と同様に、自治体間で連携して国やJRに対して働き掛けることができないのか、併せてお伺いをいたします。

A   砂川裕紀   企画財政部長

まず、割引運賃設定についてのJRへの働き掛けについてでございます。
国は観光を成長戦略の大きな柱と位置付け、2020年の訪日外国人旅行者4,000万人といった目標を掲げております。
その目標達成に向けて、本年6月に「観光ビジョン実現プログラム2018」が策定されました。
このプログラムにおいて、公共交通利用環境の革新に向けた取組が掲げられております。
具体的には、海外からのインターネット予約の可能化、無料Wi-Fi環境の整備、多言語対応の促進、周遊パスの整備などの取組が挙げられております。
議員御提案の割引運賃につきましては、訪日外国人旅行者へのサービスの向上に繋がります。
一方、鉄道事業者にとって運賃は経営の根幹をなす重要な問題でもありますので、県といたしましては、まずは国や関係自治体と意見交換をし、その意向をJR東日本など鉄道事業者へ伝えてまいります。
また、一日乗車券などの企画乗車券の発行についてでございますが、JRグループ6社が共同で提供する「ジャパン・レール・パス」は、議員御指摘のとおり一部利用できない列車があるものの、JR各社の鉄道、路線バスの乗り降りが自由にできる企画乗車券です。
本年4月には、訪日外国人旅行者向けに関東1都3県の私鉄12社とバス事業者52社の路線が乗り放題の企画乗車券も販売されております。
県といたしましては、まず、これら企画乗車券の普及啓発について、鉄道事業者へ働き掛けてまいります。
また、本年5月に開催されました関東地方知事会では、東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会に向けまして、10都県で連携して、各都県の魅力ある文化情報を発信する「関東文化発信宣言」を発表しております。
この宣言には、地域の活性化や外国人観光客の誘客促進を図ることを盛り込んでおります。
さらに、全国知事会においても、スポーツ・文化・観光プロジェクトチームで、東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会開催に向け、訪日外国人旅行者を全国各地へ誘導する施策の実施について、国への提言を検討しております。 
県といたしましては、地域の活性化や外国人観光客の誘客促進に繋がる企画乗車券の発行についても、国の動向を注視し、関係自治体との連携も視野に入れながら、まずは、鉄道事業者に働き掛けてまいります。
次に、インターネットによる効率的な予約システムについてでございます。
JR東日本は平成20年から、訪日外国人旅行者が海外から利用できるインターネット指定席予約サービスを開始しております。
また、平成29年2月には、このJR東日本の予約サイトでJR北海道の列車予約が可能となるなど利便性の向上が図られています。 
しかしながら、予約はインターネットにより可能ですが、ジャパン・レール・パス利用者の指定席券の発券は、窓口職員による対応となっております。
議員からお話しのありましたヨーロッパの高速鉄道のような効率的なシステムの導入につきましても、訪日外国人旅行者の利便性の向上に資することから、関東地方知事会等における連携も視野に入れながら、国や鉄道事業者に働き掛けてまいります。

 

  • 上記質問・答弁は速報版です。
  • 上記質問・答弁は、一問一答形式でご覧いただけるように編集しているため、正式な会議録とは若干異なります。

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