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掲載日:2023年5月2日

平成30年6月定例会 一般質問 質疑質問・答弁全文(安藤友貴議員)

ろう学園教員の手話のレベルアップについて

Q   安藤友貴議員(公明)

懇談会の中で、次に要望が強かったことは、ろう学園教員の手話のレベルアップです。このようなお話がありました。ろう学園の生徒が教員の手話に傷つき、学校に行きたくないと母親に言ったそうです。確認をすると、教員の手話が伝えたいことと全く異なっていたことが確認できました。教員の方は、そんなつもりではなかったということです。しかし、今後も同じようなことが起こり得る可能性があります。また、伝えたいことがなかなか伝わらず、ストレスがたまっている生徒も少なくないとのお話がありました。保護者の皆様は、教員の手話レベル向上を訴えてこられました。手話に力を入れている鳥取県を是非見てきてくださいとのお話もあり、早速視察に伺いました。
鳥取県は、平成25年10月に全国で初めてとなる鳥取県手話言語条例を制定しました。制定に伴い、鳥取県教育委員会では、ろう学校教員の手話検定取得についての方針を定めました。その方針の中には、鳥取県教育委員会の取組として、教員の全国手話検定試験の受験料を10分の10助成する制度があります。また、教員の手話検定取得人数の目標値も設定し、ろう学校職員の手話検定2級合格者の割合を50%以上としています。現在、鳥取県のろう学校2校の教員、全部で75名中、全国手話技能検定資格者5級以上は72名で、全体の96%、2級以上検定資格者は41名で全体の約54.7%となっています。本県は、ろう学園2校の教員185名のうち、全国手話検定の5級以上の資格者は6名であり、全体の約3.2%、2級以上の資格者は5名であり、全体の約2.7%となっています。鳥取県と比べ、差は歴然であります。余りにも低い。
もちろん、資格がなくても日常会話に支障がない程度、手話ができる教員がいることは承知をしています。しかし、検定試験を受けることによって、レベルアップはもちろん、意識改革にもつながります。ろう学園に通う児童生徒にとって、よりよい環境を目指してほしいと考えています。
それでは、お聞きします。ろう学園の教員で、手話ができない方もいるという現実をどう思いますか。また、本県のろう学園教員の全国手話検定2級以上の資格者は5名で、全体の2.7%です。この数字に対して、どう思われますか。
最後に、今後ろう学園教員の手話能力向上のため、どのように取り組んでいくのか。そのためにも、全国手話検定を取りやすい環境を整えるべきと考えますが、いかがでしょうか。教育長、お答えください。

A   小松弥生   教育長

まず、「ろう学園の教員で、手話ができない者もいるという現実をどう思うか。」についてでございます。
聴覚に障害のある児童生徒が、教員と豊かなコミュニケーションを通して学び成長するためには、手話は大変重要でございます。
こうしたことから、ろう学園では教員の手話能力の向上を図るため、手話の経験や技術に応じた手話研修会や、手話通訳士によるワークショップなどを実施しております。
しかしながら、議員ご指摘のとおり、ろう学園には手話によるコミュニケーションが十分でない教員もおり、教員の手話能力の向上が大きな課題であると認識をしております。
次に「本県のろう学園教員の全国手話検定2級以上の資格者は5名で全体の2.7%という数字をどう思うか」についてでございます。
全国手話検定の受験の目安は、5級が手話を6か月くらい学習した者、2級が2年くらい学習した者とされております。
教員の実務経験からみますと、資格取得可能な教員も相当数いると考えております。
全国的なデータはなく比較はできませんが、実態からみると取得率は低いものと考えております。
次に「今後、ろう学園教員の手話能力向上と全国手話検定をとりやすい環境を整えるべきではないか。」についてでございます。
議員からご提案のありました、全国手話検定の資格取得は、手話能力を客観的に確認する上で、有効な方法であると考えております。
資格を取得することで、さらに高いレベルにチャレンジしたいといった意欲の醸成や意識改革が進み、ろう学園の教育力の向上につながるものと考えております。
全国手話検定の資格取得に向けて、DVDなどの学習教材の充実に取り組み、教員の意識の向上を図ってまいります。
今後も、各学校の手話研修会の充実を図るなど、手話能力の向上に向けてしっかりと取り組んでまいります。

 

  • 上記質問・答弁は速報版です。
  • 上記質問・答弁は、一問一答形式でご覧いただけるように編集しているため、正式な会議録とは若干異なります。

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