トップページ > 埼玉県議会トップ > 定例会・臨時会 > 定例会概要 > 平成28年2月定例会 > 平成28年2月定例会 代表質問 質疑質問・答弁全文 (山川百合子議員)

埼玉県議会 県議会トップ画像

本会議及び予算特別委員会の生中継・録画中継をご覧になれます。

会議録の内容を、検索したい言葉や発言者などで検索できます。

ここから本文です。

ページ番号:65201

掲載日:2023年5月16日

平成28年2月定例会 代表質問 質疑質問・答弁全文(山川百合子議員)

埼玉県立がんセンターの医療サービスの充実について

Q 山川百合子議員(民主・無所属

平成25年12月に新がんセンターが完成し、緩和ケア病床は18床から36床に倍増されました。病院の病床全体の稼働率は70パーセント程度で、今後、年次的に人員配置をするなどして受入体制を充足しながら改善する御計画なのだと存じます。
一方、せっかく倍増した緩和ケア病床の稼働率は、今のところ50パーセントとのことですから、事実上、旧病棟から患者受入数は増えていないことになります。
緩和ケアとは、患者さんのQOLを改善するためのものとWHOでは規定していますが、その重要性については、私も母親ががんで亡くなったこともあり、私自身のライフワークだと認識し、院内で気軽にマッサージやエステなどが受けられるようにすることについても提案をしてまいりました。
がんとの闘病生活は、がんの病巣を取り除く治療が最重要課題であることは言うまでもありませんが、精神的にポジティブな状態を維持することは不可欠なサポートです。県立がんセンターで、これらが完結できるような複合的、戦略的な病院体制を実態として整備することが急務なのではないでしょうか。
例えば放射線治療や抗がん剤治療を継続する過程で必要とされるリンパ浮腫マッサージ、これは病巣自体の治療ではないので、十分な医療報酬点数として加算されないため、多くの患者さんの需要はあるものの、サービスの提供が不十分だという問題が既に生じています。県立がんセンターにおいては、このリンパ浮腫マッサージの施術技術を有する理学療法士の先生が1名しか配置されていないために、もしこの先生が体調を壊されるなどしてお休みになると、県立がんセンターの患者さんは、誰もリンパ浮腫マッサージを受けることができないという深刻な状況に陥ってしまいます。
地方公営企業法の全部適用で運営される県立がんセンターの経営については、管理者が大変な努力をしていただいていることは十分存じております。現実に、先日県立がんセンターを匿名で訪問させていただいた折にも、リハビリ科の受付スタッフの方も理学療法士の先生もとても明るく親切に対応してくださり、緩和ケア病棟の看護師さんたちも心配りの行き届いた礼儀正しい立ち居振る舞いで、患者さんの命の尊厳をとても大切にされている雰囲気が空間を包んでいました。病院局に敬意と感謝を申し上げながら、緩和ケア病棟の稼働率を上げ、闘病生活の周辺ケアの拡充にとっての今日的な課題はどのようなところにあるのか伺います。
併せて、特にリンパ浮腫マッサージの専門理学療法士を中心に、リハビリ部門全体の充実について、是非早急に取り組んでいただきたいと思います。将来ビジョンも含めて、病院事業管理者に御答弁をお願いをいたします。 

A 名和 肇 病院事業管理者

まず、緩和ケア病棟の稼働率を上げるための課題についてでございます。
緩和ケア病棟は36床あり、直近の稼働率は最大約61%まで上がっております。
この病棟では、積極的治療が困難な患者さんの身体的、精神的な苦痛の緩和が目的であるため、一般の病棟に比べ、医療スタッフの負担が大きく、また専門性の高さが必要とされます。
病棟に携わる専門医は4名、病棟看護師24名のうち認定看護師は2名で運営しておりますが、これに加えて来年度は医師1名、看護師12名の増員を予定しております。
今後も医師及び看護師の確保に努め、稼働率の向上を図ってまいりたいと考えております。
次に、闘病生活の周辺ケアの拡充についての課題でございます。
がんセンターではこれまでも頭髪ケアやハンドトリートメントなどに取り組むほか、施設面でも音楽室や広いデイルームを設けるなど、周辺ケアの充実をしてまいりました。
中でも、患者さんの機能回復や維持のための適切なリハビリテーションは重要な課題の一つです。
現在、リハビリテーション部門は急性期リハビリテーションを主体として、理学療法士2名、非常勤作業療法士1名で構成されております。
このうち、リンパ浮腫のリハビリテーションを行える、学会認定のリンパ浮腫療法士の資格を持つ理学療法士は1名でございます。
そこでまず、リンパ浮腫治療に対する臨時職員の採用などを進めるとともに、資格者の育成を図ってまいります。
がんセンターは日本一患者さんとご家族にやさしい病院を目指しており、リハビリテーションの重要性も十分認識しておりますので、今後も患者さんが円滑に日常生活に復帰できるよう、体制の確保に努めてまいります。

  • 上記質問・答弁は速報版です。
  • 上記質問・答弁は、一問一答形式でご覧いただけるように編集しているため、正式な会議録とは若干異なります。

お問い合わせ

議会事務局 政策調査課 広報担当

郵便番号330-9301 埼玉県さいたま市浦和区高砂三丁目15番1号 議事堂1階

ファックス:048-830-4923

より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください

このページの情報は役に立ちましたか?

このページの情報は見つけやすかったですか?