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掲載日:2021年12月28日

令和3年12月定例会 一般質問 質疑質問・答弁全文(神尾高善議員)

JR川越線の複線化について

Q   神尾高善 議員(自民)

私は、この問題を提起しているのは、埼玉の観光のメッカである川越に県内外から多くの人々に来ていただきたいという思いからであります。また、沿線の関係議員である日下部議員、関根議員、山根議員、深谷議員、代議士となった中野議員をはじめとする多くの議員が一般質問などで度々質問をし、複線化の実現をお願いしているところでもあります。
昨年の9月議会一般質問でも、私はJR東日本とか、川越市とか、さいたま市とかの判断に任せるのではなく、知事がリーダーシップを発揮し、埼玉県が主体的に関与すべきではないかとの質問をしました。これに対する答弁は、JR東日本の見解では現在の利用状況では複線化は必要ないとし、引き続きJR東日本、さいたま市、川越市などに直接強く働き掛けるなど主体的に対応するという趣旨でありました。
また、知事は誰一人取り残さない埼玉県の実現のためには、利用人口の増加やまちづくりに沿線自治体とともに努力し、諦めることなく追及することが重要とおっしゃっております。渋沢栄一翁も来るべき日本経済を想像し、目標に向かってやるという決意があってこそ、事を成し遂げておられました。乗降客の数を基準とすることではなく、この路線を複線化した場合にはどれだけの人が増え、まちづくりや観光によりどれだけ経済効果があるかをシミュレーションしたことがありますか。県が主体的に諦めることなく追及するには、こうした努力がなければならないと私は思いますが、知事の見解を伺います。
また、多額の事業費が問題だとすれば、財源さえあれば複線化は可能と考えますが、改めて知事の見解を伺います。

A   大野元裕   知事

県が複線化に係る人口増加や経済効果のシミュレーションをしたことがあるか、県は諦めることなく複線化を追求するべきではないかについてであります。
複線化により一定程度の人口増加などは期待できますが、具体的なシミュレーションを実施するためには、1日当たりの列車本数の増加数などを設定する必要があり、その設定に当たっては、利用人口の増加が前提条件となります。
まちづくりや観光振興による利用人口の増加がまだ見込めない中で、複線化のみによる人口増加や経済効果のシミュレーションを行うことは、妥当な列車本数の設定が行えず、現実的ではございません。
したがって、県としてはお尋ねのようなシミュレーションは行っておりません。
一方で、議員御指摘のとおり、JR川越線日進駅以西の複線化のためには、県が諦めてはなりません。
努力し続けることが必要だと考えます。
県ではJR東日本に対し、毎年複線化の要望活動を実施しております。
特に、今年3月には県幹部職員がJR東日本本社に足を運び、複線化について要望を手渡し、直接訴えを行いました。
また、「JR川越線荒川橋りょうの複線化仕様での架換えに関する協議会」において、現在、複線化仕様での橋りょう架換えに向け、様々なパターンを調査・検討しているところでございます。
県としては、こうした取組により、複線化に向けたあらゆる可能性を諦めることなく追求をし続けたいと考えています。
次に、多額の事業費が問題だとすれば、財源さえあれば複線化も可能ではないかについてでございます。
JR川越線の複線化につきましては、必要となる費用を踏まえて最終的には事業者であるJR東日本が判断をするものであります。
その際には、初期投資の財源のみならず、ランニングコストも含めた経営的な判断がなされるものと思われ、したがって財源だけの問題ではないと思います。
また、事業者としてJR東日本が現時点で必要な状況ではないと判断している複線化に対し、県が財政的支援を行うことは難しいと思います。
JR東日本は、将来、利用人口が増えたときには、複線化を検討する可能性はあるとの見解を示しています。
このため、JR川越線の複線化に向けては、沿線自治体がまちづくりなど更なる利用人口の増加に向けて努力していただくことが重要だと思います。
県としては、さいたま市、川越市と連携をしながら、沿線地域の活性化を図るなど、複線化に向け、粘り強く議員御指摘のとおり諦めることなく取り組んでまいりたいと思います。

 

  • 上記質問・答弁は速報版です。
  • 上記質問・答弁は、一問一答形式でご覧いただけるように編集しているため、正式な会議録とは若干異なります。
  • 氏名の一部にJIS規格第1・第2水準にない文字がある場合、第1・第2水準の漢字で表記しています。 

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議会事務局 政策調査課 広報担当

郵便番号330-9301 埼玉県さいたま市浦和区高砂三丁目15番1号 議事堂1階

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