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掲載日:2021年12月28日
Q 木下博信 議員(自民)
ケアラーに事故があるときに有償、無償で受けられる緊急サービスは必要です。老老介護になっている家庭、ヤングケアラーの家庭、1人親の家庭などケアラーが単独でしか存在しない場合、そのケアラーに何かがあってケアできなくなったとき、ケアを受けていた方は孤立することになります。それぞれショートステイがあったり、レスパイトケアがあったり、何とかしていこうという制度を作ってきていますが、一方で、ケアラー条例の制定後にも積極的ケアラー支援に取り組まれている吉良議員によりますと、単独ケアラーの3割が自分に何かあったらどうなるんだろうという悩み、心の負担を抱えているということです。
そこでの提案です。心配のある単独ケアラーの方に、単独ケアラーであることを事前に登録いただき、ケアに必要な情報を把握整理し、どの仕組みを使うのか事前に確定させるという仕組みを県主導により市町村と連携して作り上げるのです。そうすることで、利用できる既存の制度がないことも明らかになり、そこを埋める施策を作り上げていくことも可能になります。いかがでしょう、福祉部長のお考えをお聞かせください。
A 山崎達也 福祉部長
議員お話しのとおり、ケアラーが単独でしか存在しない場合、自分にもしものことがあったらと、不安を抱えている方は多くいらっしゃると考えます。
万一の際にも必要なケアが継続できるよう、予めどのような対応を取るのかケアラーとその支援に関わる方の間で話し合っておければ、課題も見えてきて、いざという時にも対応が可能となります。
特定非営利活動法人さいたまNPOセンターでは、ケアに関する緊急引継ぎシート「埼玉版ケアラーのバトン」を作成をしています。
このシートは、ケアされている人やケアラーの情報、ケアの留意事項をはじめ、ケアラーがケアをできなくなった際にケアを引き継ぐ相手を事前に記載できるようになっています。
シートの内容をケアラーと地域包括支援センターなどの関係機関で情報共有しておくことにより、いざという時に円滑にケアを引き継げるようにするものです。
県では、ホームページに掲載してこのシートを広く紹介するとともに、市町村を通じてケアラーの支援に関わる様々な関係者にシートの活用を促しています。
このシートが広く活用されることで、議員御提案の趣旨を実現していけるのではないかというふうに考えております。
今後は、ケアラーの支援を担う関係者を対象とした研修や会議など、様々な機会を利用してシートの活用を働きかけ、この「埼玉版ケアラーのバトン」の普及を図り、1人でケアを行っているケアラーの不安を少しでも取り除けるよう市町村、関係機関等と協力して取り組んでまいります。
再Q 木下博信 議員(自民)
その「ケアラーのバトン」、こうやって用意していますということで御説明いただきました。すばらしいことだと思います。そして、最後に確認されたように、やはりでもそれが3割の人が何で心理的な不安を抱えているかというと、そのことが認識されてない、そういうことが身近に準備できない、そのことが常態となっている。つまり、実際には存在していないかのごとく、その意味が県民に伝わっていない、単独ケアラーに伝わっていないわけです。
一歩進めて、この「ケアラーのバトン」が全県的に認識されて安心の埼玉だと伝えるために、あと何か足すものがないでしょうか。福祉部長のお考えをお聞かせください。
再A 山崎達也 福祉部長
ケアラーのバトンについては、ただいま申し上げたとおりホームページに掲載してこのシートを広く紹介するとともに、市町村を通じてケアラー支援に関わる様々な関係者にシートの活用を促していくというようなご説明を差し上げました。
こうした取組を一歩進めてということでございますが、まずはこのシートをよく知ってもらうということが必要でございますので、このシートを困っていらっしゃるケアラーの方にまずは知ってもらえるように、全力を挙げて取り組んでまいりたいというふうに考えております。
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