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掲載日:2021年12月28日

令和3年12月定例会 一般質問 質疑質問・答弁全文(須賀敬史議員)

乳幼児期のメディア接触について - 知事の認識について

Q   須賀敬史 議員(自民)

今や私たちの生活にテレビ、インターネット、スマートフォン、タブレット、電子ゲーム機などの電子メディアは、欠くことのできない存在となっています。それは情報収集やコミュニケーションの手段であり、娯楽や買物など生活を豊かに快適にするための手段であるからです。
その一方で、電子メディアとの接触時間が長時間化し、接触開始年齢も低年齢化するなどその弊害が問題視されていますが、国も各自治体もこの問題に対して具体的に取り組んでいないことが大きな問題だと感じています。
2005年、日本小児科医会は電子メディア接触について、こう提言しています。「2歳までのテレビ、ビデオの視聴を控えましょう。授乳中、食事中のテレビ、ビデオの視聴を控えましょう」です。にもかかわらず、乳幼児の電子メディア接触時間は減少することなく、接触開始年齢も低年齢化を示しています。ある調査では、0歳児の約46%が既に電子メディアに接触し、1日5時間以上接触している乳幼児がいるといった報告もあります。
冒頭で申し上げたとおり、電子メディアの活用は現代社会にとって必要不可欠であり、それを否定するものではありません。ここで問題視しているのは、あくまで乳幼児期におけるメディア接触の在り方です。子育て中の保護者は、電子メディアは子供たちに言葉、文字、数を覚えるなど知識、教養が豊かになる、共通の話題が見つかる、公共の場などで静かに過ごせるなどの良い影響を与えると考えています。
一方で、長時間のメディア接触が視力の低下や悪化、やめたがらず依存性が高まる、メディアに集中し過ぎて返事をしない、やりたいとごねる、取り上げると怒る、会話の減少、コミュニケーション能力の低下、言葉の発達の遅れなど、子供たちに与える悪い影響について不安を持っています。
子育てを始める保護者に対し、この問題を正しく理解してもらい行動してもらうために、本県としてどう取り組むのかということです。授乳中もスマホを手に取り子供とは目を合わさないことが親子の愛着形成に問題を生じさせ、後に虐待につながっていくことを危惧する専門家もいます。
そこで、まず知事に伺います。乳幼児期のメディア接触については、どのような認識をお持ちでしょうか。

A   大野元裕   知事

テレビ、スマートフォン、タブレットなどは多くの家庭に普及しております。こうした電子メディアは現代の子供たちにとって、乳幼児期から身近に存在し、接触しえるものだと思います。
平成27年に総務省情報通信政策研究所が公表した「未就学児等のICT利活用に係る保護者の意識に関する調査報告書」によると、子供にスマートフォンなどを利用させる理由としては、家事で手が離せないときや、外出時の待ち時間など、保護者が一時的に子供に静かにしていてほしい状況であることが多いようであります。
一方で、議員御指摘のとおり、電子メディアの長時間利用は子供の成長や生活リズムに悪影響を及ぼすことが問題視されており、利用させている保護者の多くが、子供の心身への影響について不安を感じています。
親が子供と視線を合わせて声掛けを行ったり、同じものを見て一緒に遊んだりすることは、親子の愛着形成を促進し、子供の自己肯定感を育む効果があることから、乳幼児期には、こうした時間を十分に持つことが重要であるとされています。
乳幼児の保護者の方やこれからお子様を持たれる方には、育児に必要な知識の一つとして電子メディアの影響等を理解し、適切に活用していただくことが必要であると認識をしております。

 

  • 上記質問・答弁は速報版です。
  • 上記質問・答弁は、一問一答形式でご覧いただけるように編集しているため、正式な会議録とは若干異なります。
  • 氏名の一部にJIS規格第1・第2水準にない文字がある場合、第1・第2水準の漢字で表記しています。 

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