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掲載日:2021年12月28日
Q 木村勇夫 議員(民主フォーラム)
過去にも埼玉のうどんを観光資源にという観点から、埼玉のうどんの可能性について質問しました。埼玉のうどんはおいしいのは当然で、それ以外に地域性があり、他の都道府県には見られない特色があります。それは十分観光資源になるポテンシャルを持っていると思います。香川県出身の私ですが、是非とも東のうどん県を目指して、食が引っ張る観光へとつなげていただきたいという思いで質問いたします。
埼玉のうどんが来ています。ここのところメディアにも注目されるようになり、テレビ等でもよく取り上げられるようになってきました。新しい肉汁うどんの店も増えています。熊谷市でのうどんサミットも成功し、先日の大河ドラマでも深谷の煮ぼうとうが登場しました。
今後は、埼玉県でうどんを食べることをレジャーにする新しい総合的な仕掛けと広報戦略が必要だと考えます。それを総合的に仕掛けていくことが県の役割だと思います。そのためには、まずは埼玉県民が盛り上がる仕掛けが必要だと考えます。734万人いる埼玉県民のポテンシャルを十分に使うべきであります。
先日、埼玉を日本一の「うどん県」にする会の永谷会長にお話を伺いました。会長のお話では、計算上では埼玉県民が1か月にプラスうどん2食で日本一になれるとのこと。しかし、数だけではなく、県民ムーブメントとしての仕掛けが重要であります。
熊谷市でのうどんサミットは成功しました。しかし、それは全国の御当地うどんを集めたものでした。埼玉県民が盛り上がるためには、新たな仕掛けが必要だと考えます。
また、東のうどん県を目指すということをもっとアピールすることも必要だと考えます。ライバルは香川県であり、香川県とコラボしたイベントも面白いのではないかと思います。
そこでお伺いいたします。
埼玉県を東のうどん県にしていくためには、まずは埼玉県民が盛り上がるための仕掛け、例えば県内の御当地うどんを集めた埼玉県内うどんサミットなどの開催や、香川県とコラボしたイベントなどが考えられますが、県民が盛り上がるための仕掛けについて、産業労働部長の見解を伺います。
仕掛けと同様に、広報戦略も重要であります。「ヒューマングルメンタリー オモウマい店」という人気番組があります。その番組はグルメ番組というよりヒューマンドラマ、お店に関わるストーリー性のある取組を発掘し放送することで人気になっています。埼玉県のうどんに関しても同様に、ストーリーのある情報を発掘してメディアに提供していくことが重要だと考えます。最近は民間で先ほどの永谷会長や元AKBの島崎遥香さんなど、SNS等で自ら埼玉のうどん情報を発信し、うどんに絡んだ人も出てきています。
そこで、県民生活部長にお伺いいたします。
広報戦略として新しい仕掛けや県内の情報発信をしていくために、民間で活動している人や団体、また地元の有名人でインフルエンサーを活用するなど、産業労働部と県民生活部がタッグを組んだ広報戦略が重要だと考えますが、産業労働部と連携した広報戦略について、県民生活部長の見解と取組を伺います。
A 板東博之 産業労働部長
東のうどん県に向けた県民が盛り上がるための仕掛けについてお答えを申し上げます。
香川県では県民がうどんを頻繁に食べるとともに、早朝から開店するうどん店があるなど、うどん文化が日常生活の一部となっております。
また、讃岐うどん店は、トッピングや薬味で自分好みにカスタマイズできる楽しみがあり、小盛のうどんを食べてお店を何軒もはしごできる点が観光の魅力となっています。
讃岐うどんというブランドが広く国内に浸透している香川県に対し、埼玉県は「熊谷うどん」、「加須うどん」、「煮ぼうとう」など地域ごとに多彩なうどんがあることが特色でございます。
埼玉県のうどんを観光資源として生かすための取組の方向性は2つあると考えています。
一つは、うどんと地域の観光とを結び付け、各地域の魅力を彩る観光資源の一つとしてうどんをPRしていく取組でございます。
例えば、川島町では白鳥が飛来する越辺川に来ていただいた際に、郷土食であるすったてや呉汁を食べていただけるようにPRしております。
県においては、県公式観光サイト「ちょこたび埼玉」や観光小冊子で地域の観光資源と併せて地域のうどんを紹介しております。
もう一つは、埼玉県の特色である多彩なうどんと埼玉県の交通アクセスの良さを生かし、県内外からうどん好きを呼び込む取組です。
煮込みや具沢山の埼玉のうどんは、はしごして食べるのには向きませんが、何度も訪れ、多彩なうどんを食べていただくことが、埼玉ならではのうどんの楽しみ方ではないかと考えています。
新たなうどんファンを作り、うどん好きを埼玉県に呼び込むためには、県内外へ埼玉のうどんの魅力を発信するとともに、地元の方々の熱意や取組が不可欠です。
県では、クーポン付きのうどんパスポートやスタンプラリーによる周遊も促進してきましたが、今後も、地元のうどん店や市町村などに協力をいただきながら、埼玉のうどんを埼玉の観光資源としてしっかり根付かせるよう工夫をしながら取り組んでまいります。
A 真砂和敏 県民生活部長
広報戦略についてお答えを申しあげます。
埼玉のうどんは、いくつもの味を楽しめるなど、バラエティに富んでおり、大きな魅力の一つと考えております。
この県内各地の個性豊かなうどんの魅力を県内外に発信していくことは、本県の観光振興にとっても大変重要であり、県民が盛り上がるための事業の仕掛けと広報との連携は密接不可分と言えます。
このため、産業労働部が行う「うどんを観光資源として生かすための取組」を踏まえながら、戦略的に広報を展開してまいります。
例えば、議員お話しの番組への売り込みをはじめ、産業労働部の事業の実施時期に合わせ、県の広報紙「彩の国だより」で「うどん」特集を組んでみたり、広報テレビ番組やSNSの活用など、県が有する様々なメディアを効果的に組み合わせて情報の発信を行ってまいります。
その際、「埼玉応援団」のメンバーなど、本県にゆかりがあり、強い情報発信力を持つインフルエンサーの活用も検討いたします。
こうした方々には、埼玉の「うどん」の魅力そのものや、事業の展開を自らのSNSで発信していただいたり、御自身が出演する番組の中で話題として取り上げていただくことなどの御協力もお願いしてまいります。
「うどん」をテーマに埼玉が盛り上がるよう、産業労働部としっかりと連携を図り、戦略的な広報に取り組んでまいります。
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