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掲載日:2021年12月28日

令和3年12月定例会 一般質問 質疑質問・答弁全文(辻 浩司議員)

日本語を母語としない外国人生徒の高校入試選抜と高校生活への定着支援について - 外国人生徒の特別枠募集について

Q   辻 浩司 議員(民主フォーラム)

日本語を母語としない外国人生徒に配慮した県立高校入試制度として、外国人特別選抜というものがございます。これは保護者とともに県内に居住している又は居住予定の外国籍を有する方のうち、在日期間が原則通算3年以内の方を対象に、入試の学力検査の際に数学、英語の2教科とすることや漢字にルビを振るなどの配慮を行うものです。
2021年において外国人特別選抜による募集を行った県立校は12校、募集定員は90名でした。この90名の定員は、特別選抜といっても特別枠ではなく、あくまで定員の中で受検上の配慮として行われるものです。外国人特別選抜による受検者の合格率は、学校によって差はあるものの平均で約50%です。日本語を母語としない生徒にとって、県立高校入試が高い壁であることがうかがえます。
10年前の2011年と比較すると、外国人特別選抜による募集を行った学校数は、2011年の6校から2021年は12校に増えました。また募集定員も60名から九90名と1.5倍に増えたものの、受検者数、合格者数はほぼ横ばいで増えておりません。募集校や募集定員が増えても、言葉の壁がある中では合格者が増えないという実態がうかがえます。
このような結果、無就学、無就労状態になってしまう外国人の子供たちも多くいると伺っています。首都圏では、東京都、神奈川県、茨城県、横浜市などは定員とは別枠で外国人生徒の選抜を行うなど、門戸を広げる制度となっています。埼玉県においても、同様に外国人生徒への特別枠を設けて募集をすべきと考えますが、教育長の御所見をお伺いいたします。

A 高田直芳 教育長

議員御指摘のとおり、県では、日本在住期間が短い外国籍の生徒への配慮として、外国人特別選抜を順次拡大し、現在県立高校12校、募集定員90名で実施しているところです。
選抜に当たっては、数学、英語の2教科の学力検査の得点、中学校における成績などを記載した調査書の得点等を資料として、総合的に判定しております。
入学者選抜では全ての受検生が公平に選抜されることが大切であることから、現時点では外国人生徒への特別枠を設けて募集することは考えておりません。
一方、県内の外国人生徒が増加傾向にあることを踏まえ、定員とは別枠で外国人生徒の募集を行っている自治体の事例を調査するなど、制度の在り方について研究してまいります。

 

  • 上記質問・答弁は速報版です。
  • 上記質問・答弁は、一問一答形式でご覧いただけるように編集しているため、正式な会議録とは若干異なります。
  • 氏名の一部にJIS規格第1・第2水準にない文字がある場合、第1・第2水準の漢字で表記しています。 

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