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掲載日:2023年9月20日

平成29年9月定例会 一般質問 質疑質問・答弁全文(鈴木   弘議員)

盆栽を活用した外国人観光客の誘致について

Q   鈴木   弘議員(自民

国では、2020年までに訪日外国人4,000万人を目標に掲げて外国人観光客の誘致に取り組んでいます。昨年の訪日外国人人数は約2,400万人に上り、今年も昨年を上回るペースで推移しています。埼玉県にも中国、台湾、タイなどアジアをはじめ世界の様々な国や地域の方々が来訪し、観光を楽しんでおります。蔵造りの町並みが人気の川越、岩畳などの景観や豪快な川下りが楽しめる長瀞、自然豊かで温泉も楽しめる秩父、ウナギ、うどん、日本酒などの食、果物狩りや着物体験などが観光客に人気のようであります。
さいたま市内にも大宮盆栽村、大宮盆栽美術館、大宮氷川神社、鉄道博物館など人気の観光スポットが多く、国内外の観光客でにぎわっております。中でも盆栽は見た目の美しさだけではなく、自分で育てて日々変わる変化を楽しむことのできる芸術作品として外国人からも人気を博しています。
さいたま市内にある大宮盆栽村は、かつて東京で庭づくりをしていた植木職人が関東大震災で大きな被害を受け、盆栽育成に適した土壌を求めて大宮へ移り住んだのが始まりと言われています。最盛期の1935年頃には約30の盆栽園がありました。
この盆栽の魅力が世界に伝わる一つのきっかけが、1970年に大阪で開催された万国博覧会での盆栽の展示であります。展示された盆栽のうち、最も多くの割合を占めていたのが大宮の盆栽であったと言われております。その後、盆栽を世界に広めようと開催されたのが世界盆栽大会です。第1回大会は1989年にさいたま市で開かれ、今年4月、28年ぶりに再び大会発祥の地さいたま市で第8回大会が開催されました。大会のメイン会場であるさいたまスーパーアリーナには国内外からたくさんの来場者がありました。また、第1回大会を契機に世界盆栽友好連盟が設立され、アジア、北米、南米、ヨーロッパ、オーストラリアなど今では全世界に盆栽の友好の輪も広がっております。
盆栽の聖地として知られ、日本だけではなく、世界から多くの愛好家が訪れる本県の盆栽を重要な観光資源として生かしていってほしいと考えます。自然、歴史、伝統文化など地域固有の資源を生かし観光客を呼び込むことは、地域の消費や雇用の拡大などの経済的な効果をもたらすだけでなく、地域文化の普及、向上にもつながります。
そこで、本県の文化の一つである外国人にも人気の盆栽を活用し、外国人観光客誘致に取り組んでいくべきと考えますがいかがでしょうか、産業労働部長の御所見を伺います。

A   渡辺   充   産業労働部長

議員お話のとおり、盆栽は芸術作品であり、小さな鉢の中に壮大な自然の景観を作り出す世界に誇る大切な文化であります。
今年4月にさいたまスーパーアリーナで開催された「世界盆栽大会inさいたま」にはアメリカ、中国、台湾など世界各地から約4万5,000人の方々が来場し大盛況のうちに幕を閉じました。
最近、日本文化の体験を希望する外国人旅行者が増えており、盆栽はこの旅行者のニーズに応える重要な観光資源の一つです。
そこで、県では海外での旅行博への出展や教育旅行説明会への参加などのほか、県の多言語ホームページを活用して盆栽の魅力をPRしています。
また、訪日旅行を取り扱う旅行会社に直接出向き、大宮盆栽村や盆栽美術館の見学、さらには盆栽づくりが体験できる旅行商品の企画・販売を働き掛けております。
今年4月に、日本在住外国人モニターツアーを開催したところ、アメリカや中国など4か国14人の方に参加いただき、盆栽美術館や大宮氷川神社などを周遊し、埼玉の魅力を実感してもらいました。
その様子を、直ちにフェイスブックなどのSNSで発信、埼玉の魅力を拡散していただきました。
平成27年度からは多言語観光案内できるおもてなし通訳案内士の研修で盆栽を必修項目に設定し、外国人にその魅力をPRできる人材を育成しております。
また、地元さいたま市や盆栽園においても、盆栽文化の普及発展のため、多言語ホームページによる情報の発信をしております。
こうした取組とも連携して埼玉の盆栽文化の国内外への発信、PRに努めます。
盆栽は世界から日本の素晴らしい伝統文化とたたえられています。今後とも、この盆栽と本県の有する多彩な観光資源を組み合わせ、外国人観光客の誘致に取り組んでまいります。

 

  • 上記質問・答弁は速報版です。
  • 上記質問・答弁は、一問一答形式でご覧いただけるように編集しているため、正式な会議録とは若干異なります。

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議会事務局 政策調査課 広報担当

郵便番号330-9301 埼玉県さいたま市浦和区高砂三丁目15番1号 議事堂1階

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