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掲載日:2017年10月17日

平成29年9月定例会 一般質問 質疑質問・答弁全文(並木正年議員)

人と生き物が共生できる環境づくりについて

Q   並木正年議員(県民

私たちが暮らす関東地方は、国土の10パーセントの面積に、全国の人口の34パーセントを占める約4,400万人が暮らす我が国最大の人口を有する地域です。広大な関東平野には、山間部からの豊かな水が一級河川7水系を得て私たちの暮らしを支え、この河川を中心に豊かな自然が広がることで、人々が集うコミュニティが形成されています。
しかし、現代では都市化が進み、健全な生態系が失われつつある関東エリアにおいては、貴重な水辺や緑地を保全・再生し、水と緑のつながりを取り戻していくことが求められています。
このような中、2010年、世界179の国と地域が参加の下、第10回生物多様性条約締約国会議が開催され、人類が自然と共生する世界を2050年までに実現することを目指し、愛知目標等が採択されました。これにより、生物多様性の保全が喫緊の政策課題であることが改めて世界中に周知をされました。この愛知目標では、中長期目標として、自然と共生する世界を実現するビジョンを示し、短期目標としては、2020年までの戦略計画で、生物多様性の損失を止めるため各国に積極的な行動を促し、明確で分かりやすい20項目の個別目標を数値で示しています。
私は、世界目標である愛知目標の達成には、3年後の2020年までの取組が極めて重要であることから、都市化の進行する本県においても、一層スピード感を持って取組を加速させる必要があると思います。本県は、生態系の頂点であるコウノトリ、トキを指標とした河川や周辺地域における環境の保全と再生、また、にぎわいのある地域振興と経済活性化のため、魅力的な地域づくりを推進する関東エコロジカルネットワーク協議会に参加し、コウノトリ、トキの舞う魅力的な地域づくりの実現を推進しています。また、県内の自治体においても、鴻巣市、加須市、桶川市、北本市、久喜市、行田市、川島町、吉見町が加盟するコウノトリ・トキの舞う関東自治体フォーラムが、今は県域を越え、それぞれの地域の魅力的な発展に貢献するべく、県の取組以上に自律的な事業を積極的に展開していることで、環境の保全と再生において少しずつ成果が出てきている状況です。
コウノトリは生態系の頂点に位置し、環境を映す鏡と言われるほど自然環境には敏感な鳥類であり、本県の環境学習の一翼を担う場としては、こども動物自然公園が県内で唯一飼育をしています。また、本県ではダイアモンド☆ユカイさんが、こうのとり大使に任命されるなど、コウノトリには非常に良いイメージがついているものと思います。
さらに、古来から鶴やタンチョウと姿が似ていることから混同して描かれてきましたが、鶴やタンチョウは松の枝にとまれないことから、松上の鶴や、いわゆる花札にあるような松に鶴の絵柄は、コウノトリであるとも言われています。
こちらが、少し小さいですけどコウノトリなんですけども、鶴やタンチョウは鳴くことができます。しかし、コウノトリは鳴くことができません。くちばしとくちばしを、クラッキングという、カチカチカチというふうに鳴らすことでお互いの意思の疎通を図っています。また、鶴やタンチョウは足が黒いんですけども、コウノトリは足がこのように赤い鳥類でございます。
コウノトリは広範囲の移動を行うため、自治体単独の取組では限界があり、広域的な定着地づくりや関連施設など、兵庫県の取組のような効果的な支援体制が必要です。また、国交省や環境省など国の機関へのアプローチは各自治体単独では難しい点もあることから、今こそ県が中心的な役割を担うべきではないでしょうか。本県は、都市部の快適さと豊かな自然が広がる日本の縮図であると表現をされていますが、魅力的な地域づくり、地域振興と地方創生を進める上で県としてどのように関わり、地域を牽引していくのか、上田知事に伺います。
また、本県の環境基本計画では、アユが棲める水質、BOD3ミリグラム/リットル以下の割合や、ムサシトミヨなど保護・増殖箇所数の数値目標を定めていますが、これには各地域での具体的な活動の広がりと支援体制が必要です。そこで、一昨年の予算特別委員会において質問した経緯から、コウノトリを指標とした埼玉モデルの構築と今後の生物多様性保全についての取組について、環境部長に伺います。 

A   上田清司   知事

兵庫県や兵庫県豊岡市では、昭和30年以降コウノトリの保護活動を継続され、平成17年に飼育した個体の自然界への放鳥に初めて成功されました。
このような息の長い活動の結果、現在、野生のコウノトリは西日本を中心に全国で約100羽が生息するようになったと言われています。
関東地方では平成26年に国土交通省、埼玉県や鴻巣市など関係する県及び市町などにより関東エコロジカル・ネットワーク推進協議会が設立され、コウノトリの野生復帰を目指した地域の魅力づくりが始まりました。
コウノトリ伝説のある鴻巣市内の有志の農家の方たちは農薬や化学肥料を抑えた米を栽培し「こうのとり伝説米」としてのブランド米にしっかりと位置付けておられます。
そのお米を農協などと連携して販売促進を図っておられ、近年、作付面積、収穫量がともに増加していると聞いております。
さらに、コウノトリをデザインしたタイルが歩道に埋め込まれ、毎年10月には市の主催でコウノトリと大蛇が戦った伝説にちなむ「おおとりまつり」が実施されるなどコウノトリ伝説をまちづくりに生かされています。
人づくりの面でも「こうのとり伝説米」を3歳児健診時に配布し受診率の向上を図るほか、環境教育の一環として学校給食に提供する取組も行われています。
こうした市の取組に対して、県では平成26年度から農業者の方々が取り組んでおられる「生き物にやさしい水田づくり」、この課題に支援をさせていただいております。
また、県内で唯一コウノトリを飼育しているこども動物自然公園の職員を鴻巣市の小学校に講師として派遣し、生態系ピラミッドの頂点に立つコウノトリが生息できるような環境を保全する大切さ、こうしたものを教えさせていただいております。
県では今後とも関東エコロジカル・ネットワーク推進協議会を含め、コウノトリをシンボルに地域の魅力を発信する鴻巣市の取組というものを積極的に支援をしていきたいと考えております。 

A   宍戸信敏   環境部長

まず、コウノトリを指標とした埼玉モデルの構築についてでございます。
一般的に生物を良好な自然環境を示す指標生物とするためには、一定規模の生息数が必要となると考えます。
コウノトリにつきましては、全世界におきましてもシベリア、東アジア地域についてのみ2000羽程度、日本では西日本を中心に100羽程度の生息数でございます。
このため、野生での絶滅が特に危惧されており、現状では指標生物とするのは難しい状況でございます。
まずは、生息数が回復するよう人の手による保護、それから放鳥を行うことが重要になります。
本県のこども動物自然公園では、誕生した卵を兵庫県豊岡市や野田市の施設で別のコウノトリに托卵して孵化させ放鳥することに取り組んでいます。今後ともこの取組を継続してまいります。
また、生息環境については、関東エコロジカル・ネットワーク推進協議会が鴻巣市で調査を実施しており、越冬期間にあたる冬期において河川や草地でのえさの総量が少ないという結果が出ております。
今後、これらの課題に対して県として技術支援も含めて地元鴻巣市とともに取組を進めてまいります。
次に、生物多様性保全についての取組についてでございます。
生物多様性保全を図るためには、希少となった個々の動植物の種の保存を図ること、及び多様な生物種が生息できる良好な生態系を保全することの2点が重要になります。
種の保存につきましては、現在、専門家、公的機関、学校など90か所で希少動植物の種の保護増殖活動を行っております。今後平成33年度までには120か所に増やし、希少種の復活を目指してまいります。
また、県では、「生物多様性保全県戦略」を定め、環境負荷低減に向けた事業や外来生物対策、民間への活動支援などを進めながら良好な生態系を有する環境の保全に取り組んでおります。
今後も、生物多様性に関する県民の皆様の理解を深める普及啓発活動にも努め、コウノトリを含めた多様な生物が生息・生育できる豊かな生態系の確保に、市町村、保護団体と協力し積極的に取り組んでまいります。 

 

  • 上記質問・答弁は速報版です。
  • 上記質問・答弁は、一問一答形式でご覧いただけるように編集しているため、正式な会議録とは若干異なります。

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議会事務局 政策調査課 広報担当

郵便番号330-9301 埼玉県さいたま市浦和区高砂三丁目15番1号 議事堂1階

ファックス:048-830-4923

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