トップページ > 埼玉県議会トップ > 定例会・臨時会 > 定例会概要 > 平成29年9月定例会 > 平成29年9月定例会 一般質問 質疑質問・答弁全文(清水義憲議員)
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掲載日:2023年9月20日
Q 清水義憲議員(自民)
埼玉県では、働き手と言われる15歳から64歳までのいわゆる生産年齢人口が、今後10年間で約20万人減少すると見込まれています。また、平成29年8月の県の有効求人倍率は1.26倍と、1倍を超える期間が続いており、人手不足も深刻化しています。
生産年齢人口が減少し、社会の活力の低下が懸念される中で、シニアの方にもその知識や経験を生かして働いていただくことが、今後ますます重要になってきます。シニアの方にとっても働くことで毎日が充実し、健康寿命の延伸にもつながっていくのではないかと思います。私の周りにも定年を迎え、これから始まる第2の人生をどのように過ごしていくのか、その第一歩を踏み出すきっかけを探しているシニアの方が数多くいらっしゃいます。こうしたシニアの皆さんに働いていただければ御本人の生きがいにもつながり、正に一石二鳥ではないかと考えます。
実際に、例えばサービス業においてシニアの皆さんが生き生きと働いている事例を私自身も数多く目にしています。県では、平成28年からシニアの方がその意欲や希望に応じて働くことができるよう働くシニア応援プロジェクトを展開しています。
しかしながら、こうしたプロジェクトに取り組んでも、皆さん一人一人に県の働き掛けが届いていなければ意味がありません。現に私の周りでも県の働き掛けを知らず、一歩を踏み出せないでいる方が大勢いらっしゃいます。
そこで、より多くのシニアの方に働くことを意識していただくためのアプローチを県ではどのように行っているのか、産業労働部長に伺います。
A 渡辺 充 産業労働部長
生産年齢人口が減少する中で社会の活力を維持するためには、女性やシニアなどの社会参加が鍵となります。
そこで、県では平成28年度から「働くシニア応援プロジェクト」を展開しているところです。
プロジェクトでは、シニアが働きやすい環境づくりを企業に働き掛けるほか、県内8か所のセカンドキャリアセンターなどで就業支援を行っています。
一方で、議員御指摘のとおり、より多くのシニアの方に働くことを意識していただく、その背中をひと押しするためのアプローチも重要です。
そこで、県では就労などへの第一歩を踏み出すきっかけとして昨年11月にウェスタ川越でシニアドリームフェスタを開催いたしました。
当日は約1万人の方にお越しいただき、就労などをテーマとしたパネルディスカッションや合同企業説明会などに御参加いただきました。
今年度はこうした取組を更に進めるとともに、切れ目のない情報発信を行っているところです。
このため、「アクティブシニア」リレートークを開催しています。
これは第一線で活躍するシニアの方を講師とした講演会をメインに、就労などをテーマとしたイベントを県内4地域で行うものです。
皮切りの7月に開催した春日部会場では、春日部高校出身、青島健太さんの講演会、セカンドキャリアを考えるワークショップなどを開催いたしました。
9月には熊谷市で開催し、この2回の開催を通じたアンケートでは、9割を超える方から「このイベントをきっかけとして新たなチャレンジをしたい」との回答を得ました。
また、「積極的にチャレンジしたいこと」として約4割の方が「仕事」を挙げておられます。
11月にはさいたま市、1月には川越市で行う予定です。
さらに、このイベントを一過性に終わらせることなく、より多くの方にお知らせするため、12月と3月の彩の国だよりでリレートークの概要などを特集いたします。
このほか、年内には生き生きと活躍するシニアや相談窓口などを紹介する「働くシニア応援サイト」を立ち上げます。
今後ともシニアの方々に届く情報発信を行い、シニアが活躍する社会の実現に向けて取り組んでまいります。
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