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掲載日:2023年9月20日

平成29年9月定例会 一般質問 質疑質問・答弁全文(永瀬秀樹議員)

安行植木の重要文化的景観への選定について

Q   永瀬秀樹議員(自民

文化的景観のうち、特に重要なものとして国が選定したものが重要文化的景観であり、全国で合計51件が選定されていますが、関東地方では群馬県板倉町の利根川・渡良瀬川合流域の水場景観の1件だけです。現在、川口市が県内初の選定を目指して、安行の植木畑を中心とした景観を重要文化的景観として文化庁と協議中であり、調査事業として交付金も決定し、進行しております。
どんなものかというと、パネルをお持ちしましたので。こういう景色なんですね。景色だけじゃなくて、実はこれ安行原の蛇造りという無病息災を願う夏の神事、それからこっちは御存じ安行藤八の獅子舞、こういったものもこの構成要素に目されるというふうに考えられております。それと、いわゆるこれが希少植物でもある安行のイチリンソウ、それから中にはこういう建造物、有名な西福寺の三重塔なんですけど、こういうものを含めて、これまで形成された景色を文化的景観として登録していこうと、こういう話であります。
全国的に文化的景観でまちおこしを進めているところは多く、選定されれば、伝統産業である安行植木業の保護育成やブランドイメージアップによる産業振興になるだけでなく、観光振興にも活用できる、正に地域振興の大きな可能性を秘めた事業であり、首都圏近郊に残された貴重な緑地保全の意味からも、川口市のみならず埼玉県、国にとっても重要な事業であると考えます。
そこで質問ですが、1点目として、安行の植木の重要文化的景観の選定に向けては、県からも積極的な支援をしていただきたいと考えますが、いかがでしょうか。
2点目として、選定に向けての指導助言だけではなく、文化的景観という文化政策そのもの、また重要文化的景観の持つ価値の重要性などについて、広く県民の皆様に周知していく必要があると思います。今後、ホームページへの掲載や現地見学会やシンポジウムの開催など、県としても広報活動を積極的に行うことを提案させていただきます。
以上2点について、教育長の見解をお聞かせください。
3点目として、安行植木の文化的景観については、植木業の振興、保護育成が重要です。この点について、県からどのような支援が得られるか、農林部長の見解をお聞かせください。

A   小松弥生   教育長

「県からの支援について」でございます。
県では、調査事業に着手した川口市に対し、文化庁との連絡調整や、調査委員会議の開催に関する支援などを行なっており、同会議には、県教育委員会職員もオブザーバーとして参加することになっております。
今後とも、重要文化的景観の選定に向け、川口市を積極的に支援してまいります。
次に、「文化的景観という文化政策そのものなどを広く県民に周知することについて」でございます。
文化的景観は、一つ一つの資源の価値づけをするのではなく、広範な地域の景観を捉えるものであるため、そこに住んでいる人々自身がその価値に気づきにくいだけでなく、県民にとってなじみが薄いものと考えられます。
今後、例えば、現在調査事業を行っている安行の植木などを具体例として、文化的景観保護制度の意義や活用事例を広く県民に紹介するフォーラムなどを、地元自治体と連携して実施できないか、検討してまいります。

A   篠崎   豊   農林部長

「安行植木の重要文化的景観への選定について」のお尋ねのうち、安行植木業振興のための県の支援についてお答えを申し上げます。
川口市の安行地域は、植木の栽培に適した土壌に恵まれていたことなどから、江戸時代から植木の生産が行われており、「植木の安行」は日本一の植木・苗木の里として名を馳せております。
また、歴史ある植木生産を通じ、美しい文化的景観が形成されており、景観を維持する上からも、植木産地の振興は重要と考えております。
このような中、川口市にある「埼玉県花と緑の振興センター」では、 植木生産における技術的な支援や植木・盆栽の輸出支援などとともに、 植木の利用拡大など、安行をはじめとする県内植木産地の振興に努めております。
例えば、生産者への支援では、剪定や接ぎ木などの技術について体系的に学ぶ「花植木専門研修」や、造園技能検定の受講者を対象とした「造園技術研修会」を開催しています。
また、植木や盆栽の輸出を進めるため、輸出用植木・盆栽の害虫を防止する技術指導や検査を行っております。
平成27年度には、イタリアやオランダ、イギリスなどのEUを始め、世界22か国向けの39,174本の植木・盆栽等の輸出検査を実施いたしました。
さらに、植木の利用拡大に向けた取組では、都市部の緑を保全・活用するボランティアの養成を行う「街の緑サポーター養成研修」や花植木の管理・楽しみ方を学ぶ「緑化講座」などを開催し、県民の緑に対する理解の醸成に努めております。
平成28年度には、街の緑サポーター養成研修に67人、緑化講座には467人が参加しております。
今後とも、安行地域の文化的景観を維持できるよう、生産者への技術指導など、安行植木業の振興を支援してまいります。 

 

 

  • 上記質問・答弁は速報版です。
  • 上記質問・答弁は、一問一答形式でご覧いただけるように編集しているため、正式な会議録とは若干異なります。

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議会事務局 政策調査課 広報担当

郵便番号330-9301 埼玉県さいたま市浦和区高砂三丁目15番1号 議事堂1階

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