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掲載日:2024年7月1日

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埼玉県アライチャレンジ企業インタビュー「vol.1ツルヤ交通株式会社」

「埼玉県アライチャレンジ企業」として登録された「ツルヤ交通株式会社」のインタビューを掲載しています。

企業等情報

企業等情報
企業等名 ツルヤ交通株式会社
所在地 さいたま市南区根岸5-23-5
業種 運輸業、郵便業
従業員数 30人~99人
ホームページ https://tsuruyakotsu.jp/
事業内容

ツルヤ交通は創業以来、タクシーの運行を通じて地域の皆様の移動を支えるサービスを提供しています。より便利に、より快適に、さいたま、浦和の皆様に愛されるタクシー会社を目指して。

ツルヤ交通はこれからも走り続けます。

ツルヤ(別ウィンドウで開きます)

 

お話いただいた方:取締役 橋本 優樹 氏

取組を始めたきっかけ

きっかけは、社員からのカミングアウトでした。非常にお恥ずかしい話ですが、当時の私は人事責任者でありながら性的マイノリティに関する知識がなく、どうすればいいのか分かりませんでした。そこで、その社員の仕事での困り事をヒアリングしながら、専門家や当事者団体が開催する勉強会に参加して、事例や基礎知識を学びました。

そうすることで分かったのは、人口の8.9%*が性的マイノリティであるならば、「カミングアウトしてくれた社員以外にも同じような困難を抱えている仲間がいるかもしれない」ということ。ならば、全社員のためにも、そして未来の社員のためにも、私だけではなく会社全体で性的マイノリティへの理解を深めなければならない。そう思い取組を進め、求職者の方やお客様にも安心していただけるよう、性的マイノリティへの支援や配慮を行う「LGBTQフレンドリー」な企業となることをタクシー会社として埼玉県で初めて宣言しました。

※「電通LGBTQ+調査2020」のデータ。令和2年度に県が実施した「埼玉県多様性を尊重する共生社会づくりに関する調査」では、3.3%。

企業として取り組んでいること

性的マイノリティの方が職場で直面する、コミュニケーションに関するもやもや。その分かりやすい例が、「彼氏(彼女)いないの?」「結婚しないの?」など相手の性の在り方を勝手に決めつけたコミュニケーションです。「何がハラスメントになるのか、どんな言葉に不快感を抱く場合があるか」だけでなく、「その背景にはどういった考え方やバックボーンがあるのか」までを深掘りして学ぶ「コミュニケーション研修」を設けています。相手を傷つけないコミュニケーションを学ぶことは、社員間のコミュニケーションだけでなく、タクシーでお客様と会話する時にも活かせるため、社員はモチベーション高く、参加しています。

しかし、タクシー会社は決まった時間に全社員を集めて研修を行うのは極めて難しい状況です。そこで当社は、新入社員研修や管理職研修など節目ごとにコミュニケーション研修を盛り込み、全社員が受けられるようにしています。

また、相談窓口を設置して、社員が安心できるよう、きちんとSOSを出せて、対応できる環境を整備しています。

取組を始めてから、社員の意識が明らかに変わりました。例えば、世の中で性的マイノリティに関するニュースが報じられると、「もし自分たちの会社だったらどのように対応すればいいんだろう?」「問題点はどこにあったんだろう」など、自然と話題になります。今までであれば、なんとなく他人事で終わっていたかもしれません。しかし、「自分の同僚や大切な人にも性的マイノリティの方がいる」と知って、社員一人ひとりに当事者意識が芽生えていることが伝わってきます。

今後の展望

「LGBTQフレンドリー」な企業はあくまで一つの通過地点だと思っています。最終的なゴールは、「誰もが安心して働ける企業」です。外国籍の方や障害のある方も安心して働ける職場をしっかりと作っていき、真の意味でD&I*を推進する企業を目指しています。

また、タクシーは様々な方がご利用になる移動手段です。当社のタクシーに乗ったお客様が、気持ちよく働いている当社の社員に接することで「タクシーの運転手になってみたい」と思ってもらえれば、運転手を志す人も増え、働く方々の属性もより多様になり、タクシー業界全体を盛り上げることに貢献できると思っています。

※D&I:ダイバーシティ&インクルージョン。多様性を受容し合い、活かし合うこと。

D&I推進をやらないという選択肢はない

D&Iを推進するためには、人権についての話を避けて通れません。また、進める過程で人の感情の細部に触れることにもなるでしょう。そう考えると、「D&I推進を進めるぞ!」と宣言するのは、確かにハードルが高いように思えるかもしれません。そう思っている企業の方々に、伝えたいことが二つあります。

一つは、D&I推進は「やるかやらないかの選択というよりは、”やる一択”だ」ということです。どの業界、業種であっても、人手不足、離職率が高いといった人材に対する悩みを抱えている企業がほとんどだと思います。誰もが安心して働ける環境を作らなければ、人材を集める・育てる・定着させることの全てができなくなってしまいますので、D&Iの推進はとても大事なことだと思います。ぜひ、皆さんも一歩チャレンジしていただきたいです。

もう一つは、「あなただけで解決する必要はない」ということです。例えば、埼玉県は企業を対象とした研修の動画配信を行っていますし、企業向けの相談窓口も提供しています。当社にご連絡をいただければ、できることがあれば協力します。「やらなければいけないことは分かっているんだけど…」という責任感は「自分たちだけでなんとかしなければ」と思いがちですが、遠慮せず専門の力や知見を借りながら前に進んでみてはいかがでしょうか。

取材日 令和5年9月5日

お問い合わせ

県民生活部 人権・男女共同参画課 LGBTQ担当

郵便番号330-9301 埼玉県さいたま市浦和区高砂三丁目15番1号 本庁舎3階

ファックス:048-830-4755

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