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掲載日:2021年12月15日
Q 荒木裕介 議員(自民)
埼京線のJR中浦和駅北側周辺地域は、旧浦和市の玄関口の一駅として開設以来30年が経過いたしました。現在は主に西口からの駅利用者のほとんどが桜区の住民であると認識しております。しかし、駅周辺の安全性、利便性、景観性などお世辞にも沿線の駅に比べて充実した環境にあるとは言えないと感じます。
これに対し、近年著しく開発が進み発展を遂げてきたのがJR武蔵浦和駅です。駅前の再開発により、ここ10年を見ても飛躍的な発展を遂げ、マンション群の建設に伴う新規飲食店の出店や西口ロータリーの開設に伴う駅前の南区役所開設など、およそ中浦和駅の隣の駅とは思えないほどの都市化に驚くばかりであります。この駅周辺開発に伴う利便性の向上などから人口が増加し、今では武蔵浦和駅を最寄り駅とする、とある中学校がさいたま市内で一番のマンモス校になっていると聞きました。
さて、隣の駅を感心し、うらやんでいるだけでは実態は変わりません。良いところは取り入れると同時に、その土地に見合った開発が必要になります。そして、私も中浦和駅北側周辺の発展に県としてどう関わり、改善を促すべきかを調べる中で、平成9年に一級河川に指定された、県が管理移管を受けた鴻沼川の景観整備が必要なのではないかと考えました。
一方、中浦和駅を一番利用する地域の地元連合自治会が駅前開発を前提に立ち上がり、現地調査、課題の抽出、今後の方向性などを打ち出す中で、今年の5月より自治会委員や地元の高校生にアンケート調査を行いました。対象の会員数3,779名に対し1,480名の回答があり、その回収率は39.2%で、駅前の景観についての問いに対し、46%の682名から「景観が悪い」との回答を得るに至りました。
このうち、駅周辺を流れる鴻沼川に対する厳しい指摘もありました。鴻沼川はさいたま市の中心部を南下して、桜区田島で鴨川と合流し、荒川に流入する延長約10キロメートルの重要な一級河川ではありますが、こと、中浦和駅北側周辺地域では鴻沼川の景観について、駅利用者から「鋼矢板などの河川構造物があり、景観面で大変に劣った状況である」など、かねてから指摘を頂いております。
JR中浦和駅北側周辺の整備、開発に当たっては、何よりもさいたま市の都市計画決定が下されることが前提になることは言うまでもありません。当該地域では現在既成市街地と未整備地が混在しており、今後はJR、県、市との緊密な連携の下、この周辺開発に取り組むべきと考えます。
そこで、お尋ねいたします。
こと、県に関しては管理する鴻沼川について、中浦和駅北側周辺の河川改修は済んでおり、治水対策の効果を発揮されておりますが、先ほど来申し上げているとおり、駅前にふさわしい鴻沼川の景観対策に取り組んでいただきたいと考えます。中浦和駅北側周辺開発に合わせ、鴻沼川の景観整備について是非とも進めていくべきと考えますが、県土整備部長のお考えをお伺いいたします。
A 西成秀幸 県土整備部長
鴻沼川は、さいたま市大宮区の陣屋橋からJR埼京線に沿って南下し、中浦和駅付近で流路を西に変えて鴨川に合流する一級河川です。
この流域は、都市化の進んだ地域が多いため、鴻沼川は都市部における貴重な公共空間となっております。
このため、県では草刈りなどの維持管理や地域住民が行う美化活動の支援などを行い、河川環境の維持に努めてきたところです。
中浦和駅北側周辺においては現在、市街地再開発事業や土地区画整理事業などの事業の計画はございません。
駅周辺の方々や駅利用者に親しんで頂けるような鴻沼川の景観としていくためには、地域の皆様の御意見を伺いながら駅周辺のまちづくりとの整合に十分配慮する必要があります。
このため、地元さいたま市の地域のまちづくりに関する取組状況を見ながら適切に対応してまいります。
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