埼玉県議会 県議会

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掲載日:2018年12月20日

平成30年12月定例会 一般質問 質疑質問・答弁全文(荒木裕介議員)

ふるさと納税の自治体周遊コースを推進しよう!

Q   荒木裕介   議員(自民

ふるさと納税は、自分が生まれ育った地域や若い頃にお世話になった地域であるふるさとに対して貢献したい、又は応援したいという納税者の思いを実現するための制度として開始されてからはや10年が経過いたしました。今から3年前の2015年には、本来確定申告が不要な給与所得者がわざわざ確定申告をせずに済むワンストップ特例制度も創設されたことで、その利便性も格段に向上しております。
しかし、近年では、実質自己負担2,000円で豪華な返礼品がもらえるとしてこのブームに火がつき、各自治体の返礼品競争過多が問題視され、地域に対する郷土愛を超えた返礼品目当ての寄附が増えてきたことも事実のようであります。しかし、少し以前には大分県や福岡県、また、大阪府のとある自治体において地域ブランドをうたうA4ランク以上の黒毛和牛や、地域特産の厳選米などで還元率が100%を超えると話題を呼んでおりました。
こうした中、総務省は返礼品の調達費用を寄附額の3割以下にする旨を各自治体に通達するとともに、法による規制も検討するなど一部の突出した対応を抑制することで、ふるさと納税のイメージが傷つき、制度自体の存続が危ぶまれることのないよう見直しを求めております。
そして、埼玉県では、7市町村が複数の自治体の周遊コースの中に体験型返礼品を組み入れる取組を始めました。近年では地域特産の返礼品に加え、実際に自治体に来て観光施設で楽しんでもらうなどの体験型返礼品が増えてはきましたが、県では更にもう一歩踏み込み、複数の自治体を周遊コースとして設定し、ツアー化すればもっと地域の魅力を知ってもらえるのではないかとの考えから、10月に第1弾として3つのモデルコースが発表されました。一例といたしましては、古刹でのヨガ体験、これは深谷市、そしてサツマイモ収穫、行田市、さらには大豆収穫、小川町と続くコース設定であります。
総じて私はこの取組に対し、以下の点から大いに評価をさせていただいております。
1つ、県内の地域振興や観光振興に寄与すること。2つ、いずれのコースも総務省の規定に沿う形で寄附額の3割以下の金額で設定されていること。3つ、また、取りたてた予算は要らず、職員の視点とアイデアのみによって成り立つ事業であるという点であります。
そこで、お尋ねいたします。
本取組は始めて間もない事業でありますが、実際に実施してみて見えてきた課題は何なのでしょうか。そして、今後、他の都道府県が思わずまねをして取り入れたくなるような奇抜なコースが是非ともあってもいいと考えますが、現時点でそうした新たなコースはどういったものか、お答えをいただきたいと思います。
また、地域によっては、地場産品や特産品などの観光資源がはっきりしていないところがありますが、そうした地域にも光を当てた地域資源や観光資源の掘り起こしなど魅力的な周遊コースを作るため、市町村に対し県が積極的に支援していくことも必要と考えますが、いかがでしょうか。
以上、併せて企画財政部長にお伺いいたします。

A   砂川裕紀   企画財政部長

まず、「実際に実施してみて、見えてきた課題」についてでございます。
今回の取組は、県と市町村が協働し、県内を周遊する体験型返礼品の開発を全国に先駆けて行ったものでございます。
この取組の狙いは、県内市町村へのふるさと納税とあわせて、県外から多くの方に埼玉県に足を運んでもらい、地域振興や観光振興につなげていくことです。
今回発表した3つのコースは、それぞれ比企、県北、秩父地域で設定しました。
比企コースでは、小川町での大豆収穫と、川島町での醤油仕込み体験を組み合わせ、「畑から蔵へ 大豆の旅」というストーリーに基づいた構成といたしました。
2つ目の県北コースは、深谷市のお寺で瞑想ヨガを体験した後、行田市の農家で芋堀りを行うもので、心と体のヘルシー体験をテーマといたしました。
3つ目、秩父コースでは、皆野町のバーベキューや秩父市のフルーツ狩り、小鹿野町のゲストハウスでの宿泊を組み合わせ、秩父の自然と地元との交流をゆっくり楽しめるコースといたしました。
こうした県と市町村の連携とストーリー性が高く評価され、新聞、雑誌などのメディアから多くの注目を集めました。
一方で、課題といたしましては、秋の行楽シーズンの日にち限定のイベントが寄附者のスケジュールに合わなかったこと、体験施設との日程調整から寄附の受入期間が短くなってしまったことなどが挙げられます。
今後は、寄附者が選びやすくなるような、通年の体験コースの開発や余裕を持った募集期間の設定など、寄附者の視点に立ったコースづくりを市町村とともに研究してまいります。
次に、「現時点で考えているコース」についてでございます。
今回の取組に当たり、本年3月に県と市町村による検討会議を立ち上げました。
議論を重ねた結果、酒蔵や地元のお祭り、夜景や雲海見学などの文化・自然を生かしたコースのほか、鉄道やアニメなど特定分野の愛好者に向けたユニークなアイデアも出されております。
また、農家体験や動物園の飼育員体験など、アイデア次第でバラエティに富んだコースを作成することもできます。
今後も、埼玉県ならではの観光資源や一味違った体験を組み合わせ、他の都道府県が真似したくなるような新しいコースの作成に向け、具体的な検討を進めてまいります。
次に、「魅力的な周遊コースを作るため、市町村に対し県が積極的に支援していくこと」についてでございます。
今回のコースのうち、比企地域のコースは、農業体験と生産現場という地域での日常が舞台となっております。
こうした地域の日常を、地域外の人の特別な体験に変えるという発想で取り組めば、主要な観光資源がなくても、アイデア次第で魅力あふれるコースを企画できます。
さらに、市町村が提供する一つ一つの体験は小さなものでも、ストーリー性のある組み合わせにより、貴重な体験と大きな感動が生み出せます。
県といたしましては、市町村が掘り起こした地域資源を磨き上げ、それらをつなぎ合わせ、地域の魅力が一層向上するよう、市町村を積極的に支援してまいります。

 

  • 上記質問・答弁は速報版です。
  • 上記質問・答弁は、一問一答形式でご覧いただけるように編集しているため、正式な会議録とは若干異なります。
  • 氏名の一部にJIS規格第1・第2水準にない文字がある場合、第1・第2水準の漢字で表記しています。 

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