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ページ番号:142472

掲載日:2024年12月11日

平成30年12月定例会 一般質問 質疑質問・答弁全文(神尾高善議員)

農業高校の今後の方針について

Q   神尾高善   議員(自民

本県を含め、全国的な問題として農業の担い手不足が深刻な状況です。そのため農業に従事する人の数はハイペースで減少の一途をたどっており、高齢化が進んでいます。新たな担い手が増えない一番の原因は何かと考えたとき、やはりもうかる農業の姿が見えないからではないでしょうか。
さて、言うまでもなく農業を学ぶに農業高校があり、実情はどうでしょうか。現在の県立の農業高校の授業では、古い機械を使用して昔のやり方で専門技術や知識を教えているところが多いようであります。こうした環境で農業の将来に希望を持ち、担い手になろうと思うことができるでしょうか。
一方で、県立の農業高校卒業生の先輩には、米麦、露地野菜、施設野菜、畜産の牛、豚、鶏、さらには花、植木等、農業後継者として安定経営をされている方々が数多くいらっしゃいます。私は、自らが目指す将来の姿を身近に感じることができる、もうかっている先輩からじかに学ぶことで新たな担い手になろうとする生徒たちの背中を押すことになると思います。
そこで、提案です。埼玉県版として、学業の現場から農業への担い手としてしっかりとした経営ができる人材を生み育てるために、こうした経営能力のある先輩を講師として迎え入れる実践経営のノウハウを学ぶ機会を作ることではないでしょうか。また、先輩の農家に中長期の農業実習を受け入れてもらうことはできないでしょうか。埼玉県として、こうしたもうかる農業を実践している先輩から学ぶという特色ある学校づくりをすることができないでしょうか。県内農家、農業関係者に不足している人材を県立の農業高校で新たな担い手として育てていく考えはあるのかないのか、教育長に御見解を伺います。

A   小松弥生   教育長

まず、「『儲かる農業を実践している先輩から学ぶ』特色ある学校づくりができるか」についてでございます。
農業高校においては、専業農家や農機具メーカーなどから社会人講師を学校にお招きし、生徒に技術指導をしていただいております。
また、学校外での農業実習については、3年間で3日から5日間程度、野菜や草花生産農家などで、管理や収穫体験などを行っております。
このような学びの成果として、先月開催された埼玉県産業教育フェアでは生徒が育てたシクラメンを観賞された柴山昌彦文部科学大臣からお褒めの言葉をいただいたところでございます。
今後、農業におきましては、グローバル化や法人化、企業参入などに対応した経営感覚が必要になることから、議員御指摘のとおり、地域の農業経営者から実地のノウハウを学ぶことは大切なことと考えます。
また、こうした農業実習を行うことにより、生徒が自らの職業生活について考える機会となるとともに、技術や経営力を身に付けることができ、実践的な職業教育につながるものと考えております。
県といたしましては、農業経営者の御知恵も借りながら、農業現場での効果的な実習について検討し、特色ある学校づくりを進めてまいります。
次に、「県立の農業高校で、農業の新たな担い手を育てていく考えはあるのか」についてでございます。
農業高校の卒業生の就農者は少なく、就職者に占める過去5年間の就農率の平均は2.1%という状況でございます。
また、本県の農業高校では、生産基盤をもたない、いわゆる非農家出身の生徒の割合が約95%となっております。
このようなことから、たとえ農地を持たない家庭の高校生であっても、農業を魅力ある産業として認識し、職業にまでつなげるため、先輩方の姿を間近に見せ、具体的なイメージを持たせる取組は重要でございます。
安全・安心な農産物の持続的な生産と供給に対応するため、埼玉県の基幹産業の一つである農業の担い手を育成していくことは、農業高校の使命と捉えております。
県といたしましては、議員の御提案を踏まえ、高度な技術と経営感覚を身に付け、儲かる農業経営ができる人材を育てるため、関係者の御協力をいただきながら、しっかりと農業教育に取り組んでまいります。

 

  • 上記質問・答弁は速報版です。
  • 上記質問・答弁は、一問一答形式でご覧いただけるように編集しているため、正式な会議録とは若干異なります。
  • 氏名の一部にJIS規格第1・第2水準にない文字がある場合、第1・第2水準の漢字で表記しています。 

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議会事務局 政策調査課 広報担当

郵便番号330-9301 埼玉県さいたま市浦和区高砂三丁目15番1号 議事堂1階

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