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ページ番号:142468

掲載日:2021年12月14日

平成30年12月定例会 一般質問 質疑質問・答弁全文(神尾高善議員)

茶業研究所の講堂建て替え整備について

Q   神尾高善   議員(自民

お茶は健康によく、栄養もあるとされています。埼玉大学の研究トピックス一覧に「緑茶カテキンに免疫チェックポイント阻害剤の活性があることを発見」とありました。これは同大学大学院理工学研究科戦略的研究部門の菅沼雅美教授の研究グループが、マウス実験により緑茶カテキンが肺がんの増殖を抑制することを発見したという研究報告であります。この報告によれば、緑茶抽出物を飲用させたマウスは、水を飲用させたマウスに比べて肺がんの発生を37%抑制し、緑茶カテキン免疫チェックポイント阻害剤として作用することが示され、今後は緑茶カテキンと抗がん剤の併用による新しい革新的がん治療へと発展することが期待されるとのことであります。
また、お茶に含まれるカテキンの健康への効果には、先ほど申し上げましたがん予防に役立つ抗がん作用、動脈硬化の予防に役立つコレステロールを下げる作用、食中毒予防や胃潰瘍予防に働く殺菌・抗菌作用などがあります。さらに、お茶には水溶性ビタミンであるビタミンB群の一種である葉酸が豊富に含まれています。葉酸を摂取することによって健康な血管を維持することができ、認知症や脳卒中の原因となる動脈硬化の予防効果や胎児の先天性障害を減らす効果があるとされています。
私は、この葉酸の研究を進めている坂戸市にある女子栄養大学に、11月22日に少子・高齢福祉社会対策特別委員会で、葉酸を活用した健康長寿に向けた取組の視察に伺いました。同大学では葉酸摂取による健康づくりの拡充を目指し、平成18年度から坂戸市と共同で葉酸プロジェクトに取り組み、セミナーや講演会を開催するなど普及活動を行っているとのことでした。また、食品関連企業と連携し、葉酸を多く含む食品の開発やレシピの考案を行い、葉酸摂取を奨励する活動にも取り組んでいるとのことでありました。このように、本県の代表的な特産物であるお茶を、県内外の人々に健康のために役立てていただくことが肝要ではないでしょうか。
そこで提案ですが、おもてなしの場として、現在耐震性の問題から使用されていない茶業研究所の講堂を建て替え、活用すべきと考えます。私は、建て替えるならば生産者と消費者の交流の場としての機能を持ち、30年先を見据えてお茶の効能や良さを知っていただくPRコーナー、試飲コーナー、販売コーナーを設け、県民が気軽に利用できる開かれた施設にすべきと考えます。もちろん各種品評会にも利用できる施設を備えることも考慮すべきであります。そこで、茶業研究所の講堂建て替え整備についてどのように考えるか、農林部長に伺います。

A   篠崎   豊   農林部長

茶業研究所は、昭和46年に設置されて以来、茶の生産から加工・流通まで幅広い研究課題に取り組み、狭山茶振興において重要な拠点施設となっております。
議員お話の講堂は、「全国茶品評会」や、「関東ブロック茶の共進会」など全国レベルの品評会が開催できる設備を有し、生産者が高度な技術を競う場として利用されてきました。
また、茶業研究所の研究成果の発表の場や、茶業者の技術研修の場としても活用されてきました。
さらに、毎年6月に開催される「狭山茶摘み体験フェスタ」では、訪れた県民の皆様にお茶をより美味しく味わっていただく「入れ方教室」や、品種ごとの試飲会の実施など、お茶に親しみ、狭山茶の魅力を伝える場としても、重要な役割を果たしております。
しかしながら議員ご指摘のとおり、耐震性の問題から、現在は講堂の使用を見合わせざるをえない状況にあります。
このため、今年度耐震診断を実施し、現在その結果に基づき建て替えを含め、今後の方針を検討しているところです。
品評会の開催など茶業関係者の要望も踏まえ、早期に講堂が利用できるよう、施設の整備を進めてまいります。
なお、議員ご提案の試飲や販売コーナーの設置については、茶業研究所の役割や組織のあり方の見直しも必要となることから、今後の検討課題としてまいります。

 

  • 上記質問・答弁は速報版です。
  • 上記質問・答弁は、一問一答形式でご覧いただけるように編集しているため、正式な会議録とは若干異なります。
  • 氏名の一部にJIS規格第1・第2水準にない文字がある場合、第1・第2水準の漢字で表記しています。 

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