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ページ番号:89547

掲載日:2020年3月11日

平成29年2月定例会 一般質問 質疑質問・答弁全文(木下博信議員)

市町村主体ならどうなるか

Q 木下博信議員(改革

次に、多種多様な埼玉、1で伺った埼玉県の一つの見え方を前提として、市町村主体にしたらどうなっていくかを考えてみたいと思います。
1つ目です。本来、県庁としてやるべき広域地域間の交通インフラ、治水、医療圏、法定の福祉、企業誘致、高等教育、警察、これを県として徹底してやる。それ以外は全て市町村に任せてしまう。このようにすると、県庁が物すごくスリム化される、そして市町村の自覚と特色強化が進む可能性ありませんか。その考え方を延長させていくと、県としての特性を打ち出そうとしている政策をゼロベースで見直してみる必要が出てきます。どこかの先進地でやったことを他市町村に波及させようとしても、類似した少数自治体にしか該当しません。もしくは、どこにも該当しないかもしれない、それが埼玉県なのでは。
そんな考え方は無理だと、すぐ感じるでしょうが、日本全体と同じぐらい幅のある埼玉県ということからすると、一律の施策を実施することがいいのかどうか、一度考えてみる価値があると思うのですが、いかがでしょうか。
絶対に、そういう県政にしろとは私も言いません。でも、そうやったらどうなるかの検証、シミュレーションぐらいやっていただきたい、いかがでしょうか。
2つ目です。東京都と単純に比較したり、「負けない」という意識がどこかにあるなら、ただ張り合うようなことやめませんか。そんな意識はないと思われても、そんな意識に基づく施策がどこかにあるか探してみませんか。経済大国の首都東京、それはたくさんの魅力的なものがあるでしょう。でも首都ですから、埼玉とは全く状況が違います。東京と同じもの、負けないものを求めるんじゃなくて、東京のいいところは近隣都市として利用させてもらって、先ほど山下議員もそういう趣旨で質問されていました。東京に負けないものを持つ、ないメリットを伸ばしていけばいい、そう感じます。もっと箱物をつくれとは言いませんが、ソフト環境において東京にないものが埼玉にあれば、それでいいと考えることはできませんか。全く違う施策の展開があり得るかもしれません。
3つ目です。住むなら埼玉の新事業。埼玉に住みたい人にマッチングをするというところを更に踏み込んで、埼玉は東京都でなければ嫌だと、海辺に住みたいという以外の全ての皆さんに最適な住環境がありますという埼玉を考えていなかった人にも、「何だ、それ」と選択肢に加えてしまうようなキャッチコピーにする。そして、Q&Aに答えていくと、お勧めのまちが見つかるというスタイルにしていったらおもしろくないですか。
豊かな自然の中で温かい地域コミュニケーションがあり、近所で魚が釣れて、虫もとれて、一次産業にも関わってみたい、そういうあなたには○○市。物価が安くて、買い物便利で、地域のお祭りがたくさんあって、地域で課題解決に何か取り組もうとしたら何でもできて、通勤電車は30分以内なんだ、そういうあなたには草加市などのようにです。
人それぞれ、人生における価値観は千差万別です。でも、「東京都」と「海」、この2つを外せば、全ての選択肢がある。埼玉で課題解決できれば、全国に展開できると、知事が言っていることを別の角度から見ると、そういうことではないでしょうか。これをやると、それぞれの市町村が自分のまちはこういう暮らし方の方に最適ですという自己再認識の共通化につながり、その個性を伸ばすことにもつながります。埼玉全体をPRではなく、一つ一つの市町村の個性、特性をPRする。埼玉県という行政上のくくりのアイデンティティーではなく、違う個性のまちがあっちにも、こっちにも、わっと全部そろっているのが埼玉という彩り多彩なエリア、県としては寂しいかもしれないですけれども、でも埼玉県をPRすることから埼玉というエリアの色とりどりな市町村の個性を際立たせて市町村をPRする、そんな考え方はいかがでしょうか。

A 上田清司 知事

県が実施している事務をゼロベースで見直し、ほとんどの事務を市町村に任せるような県庁の仕組みの検証についてでございます。
私は、基本的に予算編成などに際し、県でしかできない施策や事務に集中するように、一般的には指示をしているつもりです。
そして、市町村にできることは極力市町村にお任せすべきだとと考えております。
これまで様々な予算事業を含め、県は県にしかできない役割を果たすべく市町村への権限移譲を相当進めてきたつもりでございます。
ただし、市町村にも権限や事務などの移譲疲れというのでしょうか、そういうものがあって、最近では提案しても受け取るのを、多少いただけない感もなきにしもあらずです。
御提案そのものは受け止めていきたいと思います。
次に、東京と同じもの、負けないものを求めるのではなく、東京のいいところを利用し、東京にないメリットを伸ばすことについてでございます。
これは、実は回答に苦しむところです。
御提案そのものは全く同感だから、それ以上のお答えができないという答えになってしまうことをお許しいただきたいと思います。
次に、埼玉県そのものをPRすることから、市町村の個性を際立たせ市町村をPRすることについてでございます。
市町村の個性を際立たせたPRをすることには賛成でございます。
ただし、県が前面に出過ぎて市町村の個性が隠れるようになってしまってもいけないなというふうに思っております。
まずは市町村が主体的にPRをしていくことが重要ではないかと思います。
県は広域的な立場から必要なPRを行っていくとともに、市町村の求めに応じて市町村の個性の発揮を支援する、これが基本的な立場ではないかというふうに思っております。
これは、若干意見が異なると思っております。

  • 上記質問・答弁は速報版です。
  • 上記質問・答弁は、一問一答形式でご覧いただけるように編集しているため、正式な会議録とは若干異なります。

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