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掲載日:2020年3月10日

平成29年2月定例会 一般質問 質疑質問・答弁全文(秋山文和議員)

小中学校全学年への少人数学級拡充について

Q 秋山文和議員(共産党

1クラスの子供の人数を減らし、行き届いた教育を保障する少人数学級の推進を、保護者、教育関係者をはじめ多くの国民が立場を超えて強く求めております。党県議団は、少人数学級の拡充について、たびたび取り上げてきました。一昨年9月議会の答弁で、知事は、少人数学級には良いところもあれば課題もあるのではないかとして、少人数学級の前に、各学校における子供たちの学習や生活の状況に応じてきめ細かく教員を配置していく加配が望ましいと答弁しています。
しかし、他県を見れば、既に20府県が小中学校全学年での少人数学級を実施しています。お隣の栃木県も、ついに全学年の少人数学級を目指して、来年度から小学校3年生に少人数学級を広げます。
私は、少人数学級の効果について、長期にわたって検証を続けている山形県に調査に参りました。そこでは、児童生徒に対する、「学校は楽しいですか」、「友達に会うのは楽しいですか」などのアンケートから学級の安定指数を計算し、学級規模との関係を分析していました。その結果、少人数学級と学級安定度には相関関係が認められています。
こうした研究は、海外でも行われています。国立教育政策研究所員が、米国教育史上最も重要な実験の一つとして紹介しているテネシー州のスター計画は、「就学前から小学校低学年児の少人数学級が、中学や高校の学力や授業への積極性につながっている」と結論付けました。
近年の学校現場では、様々な形で手厚いケアを必要とする子供が増えているため、小学校1、2年生の少人数学級を早急に3年生にまで進めてほしいという教員、保護者の声が切実になってきています。知事、他県の状況や理論研究の成果から、少人数学級の効果についての見解を求めます。
また、国に対して、少人数学級促進を要望するとともに、全学年への少人数学級を目指して、まず、県独自で小学校3年生に拡充をすべきと考えますが、見解を求めます。

A 上田清司 知事

少人数学級の効果についてでございます。
少人数学級の効果については、様々な意見があると言われています。
少人数であれば、授業での子供の学びの場が増え、教師がきめ細かな指導ができるという利点があると言われます。
一方、人数の多い方が子供たちにとって多様な人間関係の中で成長ができ、あるいは多くのチームで切磋琢磨できる良さがあるとも言われています。
ローソンからサントリーホールディングスの社長になった新浪剛史氏から、「高知県は児童生徒に対する教員の数が、最も多いにもかかわらず、不登校の生徒数が全国一多く、学力も低いのはなぜか」と問われた時、なかなか私も回答ができませんでした。
私は、少人数学級という一律の方式の前に、複数の教員で授業を行ったり、習熟度によって学級を分けたりするなど、様々な指導方法も含めて検討していったほうが良いのではないかと思います。
次に、国に対して少人数学級促進を要望するとともに、全学年への少人数学級を目指して、まず、県単独で小学校3年生に拡充すべきではないかについてでございます。
私としては、少人数学級を拡充するよりも、市町村が学校や児童生徒の実情に応じて、最も効果的な方法を選択することができるようにすることが重要であると考えます。
そのために、本県としては、学力向上や生徒指導など学校における様々な教育課題に弾力的に対応できるように、教職員全体の増員について、引き続き国に要請をいたします。

  • 上記質問・答弁は速報版です。
  • 上記質問・答弁は、一問一答形式でご覧いただけるように編集しているため、正式な会議録とは若干異なります。

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議会事務局 政策調査課 広報担当

郵便番号330-9301 埼玉県さいたま市浦和区高砂三丁目15番1号 議事堂1階

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