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掲載日:2017年3月8日

平成29年2月定例会 代表質問 質疑質問・答弁全文(小谷野五雄議員)

未来を見据えた教育について

Q 小谷野五雄議員(自民

義務教育、高校教育は、子供たちが将来大人になったときに何が求められているかという視点を持って考えていく必要があります。社会に様々な変化が起きているときに、特に将来を見据えた取組が重要であります。まず、知事はシンギュラリティ、あるいは2045年問題という言葉を御存じでしょうか。シンギュラリティは、2045年頃までに人工知能が驚異的な進化を遂げ、人間の能力を超えるということで、予想できない社会的な変革が起きるという仮説のことをいいます。聞き慣れない言葉かと思いますし、人工知能が人間を超えることはイメージしにくいですが、人工知能の進化、技術の普及については疑う余地がございません。
例えば平成28年3月、人工知能が囲碁界で世界最強と言われる棋士と5番勝負を行い、4勝1敗で勝利を収めました。将棋のトップの棋士を破る人工知能も作られておりますが、将棋より枡目が多く、選択肢が多い囲碁のトップ棋士を破るのは、まだ先だろうと言われておりました。
また、国立情報学研究所が、人工知能が東大入試に挑む「東ロボくん」というプロジェクトに取り組んだところ、センター試験模擬で総合偏差値57.1パーセントをマークする力を発揮しました。人工知能は生産や人々の生活に、職場にどんどん浸透していきます。平成27年12月には、野村総合研究所が日本の労働人口の約49パーセントに就いている職業が、10年から20年後には人工知能がロボットを代替できるという推計を発表いたしました。シンギュラリティを提唱しているレイ・カーツワイルはグーグルの人工知能開発リーダーであることを考えると、人工知能が人間を職場から淘汰していく未来はありがちな夢物語とは言えないでしょうか。もちろん直ちに極端な社会の変化が進むとは私は思いませんが、人工知能は日常生活の中にも誰でも活用できる形で溶け込んでいくと思います。
そこで、こうした未来に向けて、私はこれからの教育に力を入れるべき点、2点を提案いたします。
一つは、創造力とコミュニケーション能力の育成です。野村総合研究所のレポートでも、マネジメントは人工知能にとって難しい分野とされております。子供たちが自ら考え、作り出す力、人の心を感じ、理解し、人間関係をつくっていく力を身に付けることが重要と思います。
また、総務省が発表した「平成28年度版情報通信白書」では、人工知能の活用が一般化する時代には、必要な能力に関する調査の中で、チャレンジ精神や創造力、対人関係能力などが重要であると言われております。
もう一つ重要なのは、読解力であります。読解力については、さきの12月定例会で、我が党の中屋敷慎一議員が全国学力・学習状況調査の結果を受けて、その重要性を訴えたところ、教育長から学力向上に読書、特に読書の質の向上が重要と答弁がありました。読書を通して歴史や様々な思想、物事を学び、その文章の意味をそしゃく、理解する。そうした中で、自らのことを考え、新たに学んでいく。こうした繰り返しが学力向上の面だけでなく、判断力や価値観などの人間力の育成に今まで以上に重要になります。
技術革新は加速度的に進むと言われておりますが、教育は一歩ずつ進むものであります。課題解決能力は、課題が発生する前に培っておかなければ間に合いません。知事は、人工知能が普及していく社会に向けてどのように教育に取り組んでいかれるお考えなのでしょうか。
また、先ほど紹介した東ロボくんのプロジェクトに関連して読解力を図るリーディングスキルテストが行われた際、埼玉県の公立中学校と埼玉県立中学校が調査対象として協力をしていると聞いております。そこで、教育長にお伺いしますが、人工知能の普及がどのように教育に影響してくるとお考えでしょうか。リーディングスキルテストの調査の内容やどのようなフィードバックがあり、どのような教育現場に活用されていくかを併せてお考えをお答えください。

A 上田清司 知事

人間に必要な認知機能の中で、人工知能やロボットが代替するものが間違いなく増えていく時代になるものだという御認識だと伺いました。
私もそう思います。
ゆえに、これからの子供たちは、いわゆる「非認知スキル」が重要だと考えます。
アメリカの教育ジャーナリストのポール・タフ氏は、その著書の中で、将来幸せな人生を送るためには、「非認知スキル」が大切であると語っています。
「非認知スキル」とは、何かを最後までやり抜く力や好奇心、誠実さ、自分をコントロールする自制心など、学業と違った能力であり、人生にとって大きな意味を持つものだと言われています。
「非認知スキル」が高かった人ほど、大人になったときに様々な成功を経験する可能性が高いとしています。
子供たちにとって、こういった「非認知スキル」が、これからの社会を生き抜く力になるものだと思います。
今後、予測困難な社会にあって、正解のない課題にも果敢に挑戦し、多様な他者との協働をしながら解決していく力など、そうしたスキルによって作られていくものだと思います。
一方で、いつの世においても変わらない大事なものがございます。
学力・道徳・体力の基礎を確実に身に付けることは、いつの世でも変わらずに必要なことだと思います。
特に、読解力を高めることは、教科書をきちんと読む力に留まらず、自らの考え方を深め、他者とのコミュニケーションを図る力にも関わるものでございます。
子供たちに読書を習慣付けている三郷市では、学力テストで好成績を収め、またモラルの面でも高い評価を得るような成果を上げています。
今後の検証が必要ですが、現時点での一定の評価ができるものと思います。
さらに、自然体験や社会体験など、子供たちが切磋琢磨する機会を通し、豊かな人間性や社会性を身に付けることが大切だと思います。
私は、このような考え方に基づいて、未来の教育の在り方を、昨年度、教育委員会と何回も議論をし、「埼玉教育の振興に関する大綱」を策定いたしました。
埼玉の子供たちが、これからの社会を力強く生き抜いていく力を身に付けられるよう、教育委員会において大綱の内容をしっかり踏まえて取り組んでいただきたいと考えます。

A 関根郁夫 教育長

まず、「人工知能の普及がどのように教育に影響してくるか」でございます。
将来、人工知能の普及が進展することで、多くの職業が人工知能などで代替されることが指摘されているところです。
特別な知識を求められない職業や、データの分析などは人工知能で代替できる可能性が高いとされております。
一方で、他者を理解することや他者との協調、説得・交渉などは人工知能での代替は難しい傾向にあると言われております。
そのような社会においては、子供たちが思考力・判断力・表現力などの「生きる力」を身に付けることが、これまで以上に重要になると考えております。
次に「リーディングスキルテスト調査の内容や活用方法」などについてでございます。
リーディングスキルテストは、教科書や新聞などを、一定時間内に正確に読み取る能力を測定するため、国立情報学研究所が考案しました。
同研究所が開発した人工知能「東ロボくん」が、センター試験模試で偏差値57.1を獲得する一方で、文章の意味の読み取りに限界があることもわかりました。
そこで、人間独自の読み取る力、すなわちリーディングスキルを調べるためのテストの開発が行われました。
テスト問題は、国語や社会、数学、理科等の教科書で実際に使用されている文章や図表を使っており、県内では、戸田市の18校及び伊奈学園中の合計19校が協力いたしました。
この調査により、リーディングスキルを、十分に身に付けていない子供が多くいることが明らかになり、大きな注目を集めました。
この調査結果を基に、参加した学校では、文章や資料を読み取る力をどうやって身に付けたらよいか、授業の改善に努めております。
人工知能の活用が一般化する時代を見据え、このテストの結果も注視しながら、読み取る力など人間だけが対応できる力を伸ばし、「生きる力」を育んでまいります。

  • 上記質問・答弁は速報版です。
  • 上記質問・答弁は、一問一答形式でご覧いただけるように編集しているため、正式な会議録とは若干異なります。

お問い合わせ

議会事務局 政策調査課 広報担当

郵便番号330-9301 埼玉県さいたま市浦和区高砂三丁目15番1号 議事堂1階

ファックス:048-830-4923

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