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掲載日:2023年5月9日
Q 岩崎 宏 議員(自民)
昨年10月末のハロウィンで仮装した人たちが集まった渋谷では、痴漢、窃盗、暴行などの容疑で13人が逮捕されたほか、軽トラックを横転させるなどの騒ぎで後日4人が逮捕され、外国人を含む11人が書類送検されました。私も改めて雑踏警備の難しさを感じたところです。
さて、ラグビーワールドカップやオリンピック・パラリンピックにおいても試合会場や周辺などで多くの人が集まることが想定されます。スムーズな誘導はもちろんですが、興奮した観客の安全を確保することも極めて重要です。雑踏警備は、一義的にはイベント主催者が責任を持って対応することになると承知していますが、最終的に県民の安心・安全を守るのは警察であると考えます。主催者が作成した警備計画への指導・助言や、警察においても雑踏警備計画を策定することがあると聞いています。今年、来年に本県で開催される国際的な大会で、万が一にも騒動を起こしてはなりません。
そこで、警察本部長にお伺いします。
警備計画について、主催者との調整は順調に進んでいるのでしょうか。課題はあるでしょうか。また、警察として雑踏警備計画を作成するお考えはあるのでしょうか。
警視庁ではハロウィンの警備に際し、交通規制を実施した軽妙な語り口で誘導するいわゆるDJポリスを派遣したり、英語が堪能な機動隊員も待機させ、電光掲示板で4カ国語の案内を流しています。外国人観光客等への多言語での対応について、同様に対策を進めているのでしょうか。また、埼玉県警にDJポリスはいるのでしょうか。
ハロウィンのような騒ぎを起こさせないためにも多言語での対応などどのような対策を講じるのか、御見解をお伺いいたします。
A 富田邦敬 警察本部長
ラグビーワールドカップ、東京オリンピック・パラリンピックは、世界各地で車両突入や爆弾を使用したテロ事件、大規模なサイバー攻撃やドローンによる攻撃が発生するなど厳しいテロ情勢下で開かれるものであります。テロ対策を担当する警察として、その責務は非常に重いものと考えております。
同時に、興奮した観客による犯罪行為・事故等の防止を図ることも、同じく重要なものと考えております。ご指摘の雑踏警備でございます。
この観客対策、雑踏警備につきましては、現在、主催者において自主警備計画が策定中であるところ、計画がより効果的なものとなるよう、警備員の配置箇所、方法等具体的な課題について、両大会組織委員会等に対し、指導、助言等を行い、調整を進めております。
他方、個人の生命、身体、財産を保護し、公共の安全と秩序を維持するという責務を有するのはご指摘のとおり警察でございます。両大会について、テロ対策まで含む総合的な警備計画において、主催者と連携しつつ、警察官・部隊の配備、交通規制等、観客対策、雑踏警備として必要な措置を執るとともに、犯罪行為が発生した場合は厳正に対処します。
次に、多言語による観客の誘導対策についてですが、これも現在主催者において検討されているところですが、警察においても、外国語表記が可能な電光掲示板の使用、それから広報の訓練を受けている機動隊広報班を要所に配置いたします。
警視庁のDJポリスというのは何を目指しているか私たちども十分に承知していませんが、埼玉県警としましては、埼玉県警として柔らかく明快で分かりやすい言葉で誘導できるよう努力を重ねているところでございます。
なお、緊急時に備えまして、警察では、通訳センターを中心に159名の職員が16の言語に対応しております。その他、部外に約200人の方を民間通訳人として登録しておりまして、最大50言語にまで対応できる体制としております。
大会警備には万全を期します。
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