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掲載日:2023年5月9日
Q 浅野目義英 議員(立憲・国民・無所属)
信号機の赤、青、黄の点灯をコントロールする信号制御機や信号を支えている信号柱の老朽化が進んでいることを御存じでしょうか。その更新期限は設置から19年とされていますが、信号を管轄する警察庁によれば、平成28年度末時点で全国にある信号機約21万基のうち、その2割に当たる約4万5,000基が更新期間を過ぎたまま放置されていると伝えられています。埼玉県内の状況はいかがでしょうか。信号機が消えたり点滅を続けたりして機能を果たせなければ、大変な事態を生みます。県民の命を守るため、警察本部長へ以下3点質問をさせていただきます。
1、これまで信号制御機の故障や倒壊などの事故で交差点内の安全が著しく損なわれたことはあるのでしょうか。心配のあるところです。
2、信号制御機の更新、またLED化が進められていると思いますが、その進捗状況と併せて今後の計画をお示しいただき、答弁ください。
3、今後、信号柱の交換計画についても答弁ください。
A 富田邦敬 警察本部長
まず、埼玉県内における信号制御機の故障や信号柱の倒壊を起因とする事故についてでございますが、過去に信号制御機の故障や信号柱の倒壊による交通事故の発生はありませんが、保守点検作業中にコンクリート製信号柱が倒壊し、作業中の作業員の方1名が転落して亡くなる事故が平成19年10月に入間郡三芳町において発生したところです。
次に、信号の表示をコントロールする信号制御機の更新についてです。
埼玉県内では、平成29年度末で1万303基の信号制御機があります。
耐用年数は御指摘のとおり概ね19年ですが、これを超えているものが2,563基、全体の24.9%を占めており、設置後25年を経過しているものも365基残っている状況であります。
これらについては御指摘のとおり、迅速かつ効率的な更新が必要であり、警察としましては、「県有資産総合管理方針」に基づき、平成30年に信号機の「資産類型別計画」を策定し、老朽化の著しいものから更新作業を推進しています。平成31年度については、431基分の予算を計上させて頂きました。
現状、先ほど申し上げたとおり25%が未更新という進捗状況でございますが、今後、厳しい財政状況を踏まえつつ、平成39年度末を目途に、その時点で設置後25年を経過している制御機について、更に、平成48年度末を目途に、同じくその時点で19年を超えている制御機について全て更新に取り組んでまいりたいと考えています。
次に、信号機のLED化についてですが、LED化することで概ね電気料金は3分の1となり、寿命も大幅に伸ばすことができます。
埼玉県内では、平成29年度末で車両用灯器6万4,085灯のうち、54.7%にあたる3万5,034灯をLED化しております。
このLED化につきましても、「資産類型別計画」に盛り込み、平成31年度については、車両用灯器1,676灯分の予算を計上させて頂いております。計画に沿って更新を進め、平成37年度末を目途に、全てLEDにすることを目標としています。
最後に、信号柱の老朽化対策についてですが、埼玉県内では、平成29年度末で4万3,357本の信号柱があります。うち金属製の鋼管柱が3万5,233本、コンクリート製信号柱が8,124本あります。
金属製の鋼管柱につきましては、耐用年数が50年とされており、平成35年まで更新対象となるものはありません。
他方、コンクリート製信号柱につきましては、平成7年以前に設置された4,325本について、一部腐食が進行している可能性があることから、「資産類型別計画」に盛り込み更新作業を行っていまして、平成31年度については、217本分の予算を計上させて頂きました。
信号制御機と同じく計画に沿って、平成36年度末を目途に、平成7年以前のコンクリート製信号柱を全て鋼管柱に交換する方向で更新作業を進めていけるよう努めてまいります。
これら交通安全施設の更新整備事業につきましては、安全かつ円滑な交通環境を維持するためには大変重要な施策であると認識しています。
極力計画に沿った形で更新を進め、交通安全施設の適正な維持管理に努めます。
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