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掲載日:2023年5月9日
Q 福永信之 議員(公明)
高齢者が運転免許を更新するとき、70歳以上は高齢者講習、75歳以上になると認知機能検査をあらかじめ受けた後で、高齢者講習を受けなければなりません。認知機能検査の結果によって、高齢者講習の内容も変わります。このため、ほとんどの県が認知機能検査と高齢者講習をそれぞれ別の日に受ける仕組みとしています。検査と講習を受けるためには、高齢運転者が受検する日時と場所を自分で決めた上で、電話でそれぞれ予約しなければなりません。ところが、県警察本部に設置されている認知機能検査の予約電話がなかなかつながらないという悲鳴にも似た苦情が私どもに数多く寄せられています。何とかならないんでしょうかという声を私どもは県警察本部に届けてまいりました。
こうした状況を改善するため、県警察本部では新年度から認知機能検査と高齢者講習を一括管理するシステムを新たに構築なさる方針です。うれしいことです。講習申込みの予約をするために高齢者が一々電話をしなくてもいい、つながらないことでいらいらしなくて済むようになる画期的な取組であると極めて高く評価します。
そこで、このシステムの概要と開始時期、県民への広報の仕方などについて、さらに本県警察本部独自の取組なのかどうかについて、警察本部長にお尋ねします。
A 富田邦敬 警察本部長
まず、予約システムの概要等でございます。
ご指摘のように、高齢運転者が運転免許証を更新する際ですが、70歳以上の方は高齢者講習、75歳以上の方は認知機能検査と高齢者講習を受けなければなりません。そして、認知機能検査と高齢者講習は、高齢の方自らが日時と場所を電話で予約する仕組みと、現在なっております。
このうち、特に認知機能検査につきましては、平成30年4月から警察本部で一元的に予約電話を受理しているのですが、併せて手続き等を説明していることもあって、対応に時間を要し、ご指摘のように電話が非常につながりにくい状態になっております。
警察本部としましては、このような状況を抜本的に改善するため、認知機能検査及び高齢者講習の予約システムを構築することとしたものであります。
このシステムでは、まず認知機能検査の日時と場所、これを住所や施設の空き状況を踏まえて、システムで自動的に指定し、認知機能検査のお知らせに記載して郵送、通知いたします。更に、認知機能の結果に従い高齢者講習の内容が変わるわけですが、その日時・場所も同様にシステムで自動的に指定し、高齢者講習のお知らせに記載して再度郵送、通知いたします。
なお、70歳以上75歳未満の方は、高齢者講習のみの日時・場所の通知となります。
指定された日時や場所でご都合が悪い方は、その旨電話をいただくこととし、そうでなければ現在のように電話で予約する手間は不要となります。
このシステムは、2020年4月からの運用開始を目指しておるところでございます。
次に、県民への広報の仕方ですが、県民の皆様には、新聞やポスター、県警ホームページや交番等のミニ広報紙などにより、広く周知徹底を図っていきたいと考えております。
最後に、本県警察本部の独自の取組みなのかということでございますが、このシステムの構築そのものは、滋賀県、新潟県、群馬県に続いて4番目でございますが、大規模な都道府県では、本県が初めてであると承知しております。
今後とも、運転免許制度の適正かつ円滑な運用に努めてまいります。
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