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掲載日:2023年5月9日
Q 大嶋和浩 議員(県民)
埼玉県においては、県内の門前町などの歴史的な拠点や軸を明らかにし、埋もれている歴史的資源を発掘しながら活用する「歴史のみち広域景観形成プロジェクト」に取り組まれております。私の地元では平成23年度に、埼玉県では先ほど御紹介した唯一の国宝の指定建造物歓喜院聖天堂を有する門前町の風情を残す妻沼地区は、この歴史のみち広域景観形成プロジェクトのモデル地区に選定され、選定後は県、地域団体と一緒になって聖天山周辺の景観資源をめぐるまち歩きを開催しています。
こうした取組を通じ、平成25年度に聖天山周辺地区にふさわしい門前町景観まちづくりプランを策定し、現在はそのプランに基づいて、色彩に配慮した県道の電柱の移設や門前町の風情を残す歩行者空間整備を皮切りに、園芸家の指導を受けながら行う花と緑の景観ワークショップの開催や、県道と接続する市道の景観に配慮した整備が行われているところでございます。
さて、近年では、この整備を進めている道路に面したいわゆる古民家等を改装して新たな出店なども行われてきているところであり、街並みの整備とともににぎわいの創出の観点からも、こういった家屋や店舗の正に景観形成を促進する取組が求められていることを実感をしています。
そこで、これらを踏まえてお尋ねをさせていただきますが、埼玉県では景観形成の取組について今後どのような考えで進めていかれるお考えかを、都市整備部長にお尋ねをさせていただきます。
A 野川達哉 都市整備部長
県では、県内外のあらゆる人々が埼玉の山地、丘陵、田園と都市の魅力を実感し、住みたい、訪れたい、そして誇りに感じる埼玉の実現に向けて、市町村と共に景観形成の取組を進めております。
この一環として、歴史的資源を保全活用する「歴史のみち広域景観形成プロジェクト」などを進めているところでございます。
一方で、議員お話しのとおり、近年、多くの方に訪れてもらうような賑わいづくりの観点から、古民家などの歴史的資源を活用したまち並み景観づくりの重要性が増しております。
市町村からも、こうしたまち並み景観づくりを進めたいという声が聞かれ、取り組んでいる市町村もございます。
取組上の課題としては、「賑わいのあるまち並みを作ろうとする地域住民の一体感の醸成」や「建物を改修するための住民の費用負担」などがあり、時間を要していると伺っております。
このため、平成31年度予算案において、早期に賑わいのあるまち並み景観づくりを進めるため、「まち並み景観形成先導モデル事業」を提案させていただいたところです。
この事業は、まち並み景観づくりに取り組んでいる市町村の中から、早期に整備ができるようなモデル区間を選定し、その取組を支援するものでございます。
ソフト面では、地元市町村や地域住民とともに、歴史を感じるような統一感のあるまち並み景観づくりの進め方や賑わいづくりの仕掛けについて、検討を行うものでございます。
また、ハード面では、沿道にある店舗や住宅の所有者が負担と感じている改修費用について、市町村の助成制度に対し、財政的な支援を行うものでございます。
この取組で得た成果を県内全域に波及させ、さらに多くの方々が埼玉県に訪れ、賑わいの創出につながるようなまち並み景観づくりを市町村と共に進めてまいりたいと考えております。
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