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ページ番号:170246

掲載日:2022年8月15日

令和元年12月定例会 一般質問 質疑質問・答弁全文(東間亜由子議員)

高校入試における不公平の解消について

Q   東間亜由子  議員(民主フォーラム

大学入試における英語民間試験の導入は、大臣の「身の丈に合わせて頑張って」という発言が批判を呼び、実施が見送られました。公平性が求められる試験において、不公平を容認する発言が世間の非難を浴びたものと認識しております。具体的に確認してみますと、家庭の経済状況や居住地域によって不公平が生じるものでした。試験の受験料は1回につき数千円から2万円以上かかります。裕福な家庭ならば、「お試し」や「練習」として何度も受けることができるでしょう。しかし、言うまでもなく経済的に余裕のない家庭にとっては2回の受験料だけでも大きな負担となります。
また、受験を受けるためには都市部の試験会場へ足を運ばなければなりません。住居地域により交通費や移動時間の差が生じます。このように、経済状況や居住地域など受験生本人の努力ではどうすることもできない条件によって有利・不利が生まれることは不公平であり、許容されるものではないと社会的に証明されたと言えるのではないでしょうか。
埼玉県の高校入試においても、これと類似の状況が生じております。例えば、高校入試の調査書で英検や漢検の取得に加点がなされております。生活困窮家庭では受験料が負担となり、受験することが難しい場合もあると思います。また、さいたま市では英検IBAやGTECが無料で受けられるなど、居住地域によって英検の取得に資する補助の程度に差があります。本人の努力以外の理由で入試試験に差が付く現状は不公平であり、改善するべきだと考えます。同会派の辻県議が6月定例会でも同様の質問を行いましたが、今回の文部科学省の問題を踏まえ、改めて高校入試において英検や漢検などを評価することについて教育長の御所見をお伺いいたします。
また、英検などを引き続き評価していくのであれば、市町村間で英検の取得に資する補助の制度に差があることについての御所見も併せてお伺いいたします。

A   小松弥生   教育長

まず、高校入試において英語検定や漢字検定を評価することについてでございます。
中学校から提出される調査書には、大別すると二つの欄がございます。
一つの欄には、学級活動や生徒会活動、部活動などの記録を記載しております。
もう一つの欄は、その他となっておりまして、総合的な学習の時間や出欠の記録、学校外の活動などを記載しております。
そのうち学校外の活動としては、資格取得や地域のスポーツ活動、文化活動、ボランティア活動などが該当し、具体的な資格取得には、英語検定や漢字検定のほか、珠算検定、柔道や剣道の段位など様々なものがございます。
公立高校入学者選抜がこのようになっているのは、学力検査や調査書の学習の記録だけを評価するのではなく、子供たちの多様な個性や能力・適性を幅広く評価することが必要であるからでございます。
今後とも、各学校において公正公平な入学者選抜が実施されるよう指導してまいります。
次に、市町村間で英検の取得に資する補助の程度に差があることについてでございます。
議員御指摘のような取組は、各市町村が学習指導要領の着実な実施を通じて一定の教育水準を保った上で、教育活動を更に充実させていくため、各市町村の判断で独自に行われているものと理解しております。
英語教育以外にも、例えば、ICT活用による授業改善、読書教育の推進などの取組が行われており、こうした市町村間の取組の違いは、各市町村の特色が表れたものでございます。
県といたしましては、研修や研究協議会等を実施し、新学習指導要領の改訂の趣旨を周知するとともに、よい取組の事例共有などを通じて、日頃の授業も含めた教育の質の向上を図ってまいります。

 

  • 上記質問・答弁は速報版です。
  • 上記質問・答弁は、一問一答形式でご覧いただけるように編集しているため、正式な会議録とは若干異なります。
  • 氏名の一部にJIS規格第1・第2水準にない文字がある場合、第1・第2水準の漢字で表記しています。 

お問い合わせ

議会事務局 政策調査課 広報担当

郵便番号330-9301 埼玉県さいたま市浦和区高砂三丁目15番1号 議事堂1階

ファックス:048-830-4923

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