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ページ番号:170112

掲載日:2022年8月15日

令和元年12月定例会 一般質問 質疑質問・答弁全文(石川忠義議員)

進路の定まらない高校生への支援について

Q   石川忠義  議員(県民

進路の定まらない高校生への支援について、特に県立高校からの就職希望者への支援体制について、教育長に伺います。
県立高校卒業生で就職希望者の就職率は、小数点以下にわずかながらの変動があるものの、過去3年で97.8%から98.8%と、高い水準を保っています。この数字は、景気の影響や本人の努力もさることながら、各学校や教員、関係団体等の理解と協力の結果であると評価をしています。
県立高校の全日制、定時制には様々な状況の子供たちが通学しています。学校によっては、不登校の生徒や障害がある生徒、学習や行動面で支援が必要な生徒が生徒全体に占める割合が高い学校があります。こうした特徴がある学校の中にも、高い就職率を得ている学校があります。生徒の将来を思う一心で、通常の努力以上の努力を重ねて、結果を得ています。改めて、教職員の努力が生徒の自己実現を後押ししている現状に、敬意を表します。
しかしながら、こうした特徴がある学校での成果が、一部の教職員への過度な負担増により成り立っている現状を放任することは許されません。教育委員会は、こうした学校へは支援に力を入れるべきです。例えば、生徒の能力に応じて、校内外の関係機関との連絡調整役であり、担任の支援なども行う特別支援教育コーディネーターを、不登校の生徒や学習・行動面で支援が必要な生徒が比較的多い学校には増員することも方法です。
現在は、特別支援教育コーディネーターは、各学校1人程度の指定です。本来は学校の状況に応じて複数人を指定し、教員間で連携して生徒の自己実現を図るべきです。改善すべきですがいかがか、教育長に伺います。
また、教育委員会では、教育や社会福祉などに関する専門的な知識があり、生徒指導上の課題を抱えている子供の周囲の環境に働き掛けたり、多様な支援方法によって問題解決への対応をするスクールソーシャルワーカーを配置しています。生徒の問題に関わる全般を見ています。定時制以外の県立学校は、教育事務所4カ所に1人、週に3日、1日6時間勤務のスクールソーシャルワーカーが配置されています。定時制高校には、8校を拠点校として1人ずつを配置し、23校全校に派遣可能な体制があります。1人当たり拠点校を加えて3校を対象に、週3日、1日6時間勤務のスクールソーシャルワーカーが2人、1人当たり拠点校を加えて2校から3校を対象に、週2日だけ、1日6時間勤務のスクールソーシャルワーカーが6人配置されていますが、支援が必要な生徒や学校、教員からの需要にこの体制で応え切れているのかが疑問です。
スクールソーシャルワーカーによっては、生徒のことを第一に、勤務日数、時間を超えて無給で支援をしている人もいます。学校や教育委員会は、これを黙認しています。スクールソーシャルワーカーにとっては、目の前の支援を必要としている子供を助けたい一心です。こうした方々の努力もあって、生徒の健全育成と最終的な進路先決定がされています。教育委員会は、この現状をいかが考えますか。
支援が必要な生徒・学校には、スクールソーシャルワーカーの派遣ができる体制の整備や、社会福祉士、精神保健福祉士などのお力も生かして、生徒の自己実現を図るべきですがいかがか、教育長の考えを伺います。

A   小松弥生   教育長

まず、学校の状況に応じて特別支援教育コーディネーターを複数指名することについてでございます。
特別支援教育コーディネーターは、各学校の特別支援教育を推進するため、校長が指名することとなっております。
生徒一人一人の教育的ニーズに応じた支援が求められる中、学校によっては特別支援教育コーディネーターの負担が大きくなっていると認識しております。
今後は、各学校の状況に応じて、特別支援教育コーディネーターを複数指名し、校内組織の充実を図るなど、学校全体で支援できる体制を整備してまいります。
次に、勤務日数、勤務時間を超えて無給で支援しているスクールソーシャルワーカーがいる現状をどう考えるかについてでございます。
スクールソーシャルワーカーは、不登校や非行問題行動などのうち、家庭環境に課題を抱える生徒やその保護者を、福祉や医療の関係機関などにつなげるために配置しております。
非常勤であるスクールソーシャルワーカーが、本来の業務を超えて勤務せざるを得ない状況であれば、早急に解消すべきものと認識しております。
次に、支援が必要な生徒・学校には、スクールソーシャルワーカーの派遣ができる体制の整備や、社会福祉士・精神保健福祉士などの力も生かすべきについてでございます。
県では、就職希望者の多い高校に対し、企業で人事担当経験のある方などを就職支援アドバイザーとして配置しております。
今後は、スクールソーシャルワーカーの配置に加え、社会福祉士等の専門的支援ができる就職支援アドバイザーを配置するなど、学校の実情に応じた支援方法について研究してまいります。

 

  • 上記質問・答弁は速報版です。
  • 上記質問・答弁は、一問一答形式でご覧いただけるように編集しているため、正式な会議録とは若干異なります。
  • 氏名の一部にJIS規格第1・第2水準にない文字がある場合、第1・第2水準の漢字で表記しています。 

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