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掲載日:2023年5月10日
教育の現場、それは一人ひとりの子供たちがいる場所です。担任の先生からは3、40分の1、校長先生から見ると1,000分の1とか、500分の1、そして教育長から見ると何と67万分の1になります。そういう多くの子供たちがいる現実の中で、さらにデータ上では高校退学者が約3,500人、いじめの報告が来て、その人数が約9,000人とか、まとまった数字として出てきます。これが減っていくと減少してよかったねと言われたりしますが、まだその数字の中に残っている1分の1、その本人にとっては全く何も変化しないことになります。教育長は、こういう現実の中でトップの執行責任者として存在しています。ですから、何を心に持つことが大切だと考えていらっしゃいますか。
現場の人たち、また教育委員会という組織、それはどうしてもやはり組織の論理であったり、身内をおもんぱかる心理であったり、いろんなものが混ざって判断と行動をしてしまいます。そのこと自体は人間ですから人の心理としては否定できないし、もしかしてそれが人間のデフォルトなのかもしれません。しかし、そうだからといって、そのままにしていいわけではありません。組織の人間ではない教育長は、唯一その真理を超えられる、組織の論理、身内をおもんぱかる真理、いろんなものを混ざっているものを超えられる存在、それが教育長です。
是非、今申し上げた視点から何万分の1、全体、その1、でもその1は、1分の1の本人しかいないんだ。子供たちの立場に立ってそういった視点から、教育長として大切にするもの、持っているもの、それを是非お聞かせください。
そして、その答弁するに当たってですが、お願いがございます。以前、本会議での耐震化の再質問に対して、原稿ではない御自分の答弁で答えられたことがしっかりありました。これ、本当に見事でした。そして実際この30年度の予算にも入っているようです。すばらしいことです。そこからちょっと推測してしまうんですけれども、邪推だったら申し訳ない。原稿を読んでいるというのは現場が分かっていないことなんだろうか、それとも現場を信頼していることなんだろうか、どういうことなのか、どっちなんだろうということです。
さっきも申し上げたように、組織は良い悪いじゃなくて、基本的には変化を求めないものであったり、責任を回避したりするのがデフォルトです。その性質を抑止するために外部から執行責任者として選任されているのが教育長。よく一般に組織を変えるのは、社長と外人と新人だと言われるようなこともあります。そういう意味では教育長は社長であり、外人です。だからこそ期待できるのを持てる存在でも、私はあると考えています。そう考えながら、先ほどの1と2を質問させていただきますので、是非、期待感が持てる答弁をお聞かせください。
A 小松弥生 教育長
施策は、「何のために、どのような人たちを対象に、何を支援するのか」について考えて構築いたしますけれども、実施段階においては一人ひとりのことを考え、行っていく必要があると考えます。
御指摘のように、いじめや不登校、中退などは特に一人ひとりの状況に寄り添う必要があります。
また、県学力・学習状況調査も、一人ひとりに寄り添うといった理念に基づき、一人ひとりの学力の伸びや学習意欲を把握して、効果的な指導法を普及することにより、それを全県的な学力の底上げにつなげていくものでございます。
全ての子供たちが、自らの力で未来を切り拓き、豊かな人生を送るとともに、社会の発展に貢献できる人材となるよう、しっかりと取り組んでまいります。
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