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ページ番号:124431

掲載日:2023年5月10日

平成30年2月定例会 代表質問 質疑質問・答弁全文(浅野目義英議員)

国際バカロレア認定校設置について

Q   浅野目義英議員(民進・立憲・無所属)

今、時代の流れがとても速くなっています。教育の分野においては、目の前の変化に目を奪われ過ぎることなく、何が本質なのかを見極めて進む必要があります。しかし、新しい時代を生き抜く力を子供に預けていく使命もございます。AIをはじめイノべーションが進み、グローバル化が進展しています。これらに合わせた教育分野の国内的な競争も起きています。
さて、伺いたいのが、本県がどのような高校教育において対応をとろうとしているのかです。選択肢の一つに、国際バカロレア認定校の設置がないでしょうか。さきの12月定例会で、私どもの会派の髙木真理議員の一般質問に対する答弁で、「カリキュラム編成上の課題、専門性、指導力を持った教員確保の問題などがあり、引き続き研究を進めていく」と教育長は答えられました。しかし、どうも他県の動向を見るにとどまり、チャレンジの方向で積極的に動く研究ではなさそうな印象を持っています。カリキュラム中等教育機構として、一貫校にすることで無理ないプログラムが組めるかもしれませんし、教員の育成、確保が大変という課題はチャレンジすれば、その成果は全体の指導力の向上にも効果を発揮してきます。一条校の設置例が多くなってきているので、様々なやり方を参考にすれば埼玉県でできないはずはありません。
グローバル化への対応は、スーパーグローバルハイスクール3校と外国語科設置8校、そして次期学習指導要領における深い学びの推進をもって十分という判断なのかどうかお答えをください。
本県は、トップ校を目指す進学系の中等教育学校の新設についても取り組んでおらず、県民は選択肢を奪われています。周りの様子をうかがって現在の秩序にばかりとらわれていると、本県の教育はガラパゴス化して置き去りになる危険性を強く感じています。2017年6月現在、世界140以上の国・地域4,846校が国際バカロレア認定校となっています。
改めて、グローバル化に対応する本県の教育の目指す方針と国際バカロレア認定校の設置について、教育長の所見を伺います。

A   小松弥生   教育長

「国際バカロレア認定校設置について」のうち、グローバル化に対応する本県の教育の目指す方針についてでございます。
本県では、グローバル化に対応する力を育むため、世界で活躍できる人材の育成や外国語教育などの充実を第2期埼玉県教育振興基本計画に位置付けて取り組んでおります。
県立高校においては、国が指定するスーパーグローバルハイスクール3校で、環境問題や多文化共生などをテーマにした英語の授業や、海外大学等における研修を実施し、グローバル人材の育成を推進しております。
また、県立高校では、8校に外国語科を設置するとともに、全県で62名の外国語指導助手を配置し、外国語教育の充実に取り組んでおります。
さらに、今年度も、志の高い県立高校生49名をハーバード大学などに派遣し、大学での授業参加や現地学生との意見交換なども実施しております。
こうしたプログラムに参加した生徒の中には、高校から直接海外大学への進学を目指す生徒も出てきております。
これらの取組に加え、今定例会において、新たに英語教員のレベルアップを図る研修や生徒の海外留学や進学の説明会のために必要な経費を当初予算案に計上させていただいております。
次に、国際バカロレア認定校の設置についてですが、カリキュラム編成上の課題や専門性・指導力を持った教員の確保等の課題について、本県としては、いまだ明確な解決の道筋が見えておりません。
また、平成27年度に開始された国際バカロレアの日本語によるプログラムで教育を受けた生徒が、昨年度末に国内で初めて卒業したところでございます。
そうした生徒の国際バカロレア資格の取得状況や海外大学への進学状況などの成果も注視する必要がございます。
国際バカロレア認定校の設置については、引き続き研究してまいります。

 

  • 上記質問・答弁は速報版です。
  • 上記質問・答弁は、一問一答形式でご覧いただけるように編集しているため、正式な会議録とは若干異なります。

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