埼玉県議会 県議会トップ画像

本会議及び予算特別委員会の生中継・録画中継をご覧になれます。

会議録の内容を、検索したい言葉や発言者などで検索できます。

ここから本文です。

ページ番号:124704

掲載日:2023年5月10日

平成30年2月定例会 一般質問 質疑質問・答弁全文(内沼博史議員)

「農ある暮らし」について

Q   内沼博史議員(自民)

中山間地域において高齢化等により、農地の耕作を続けることが困難になり、耕作放棄地が増えています。その一方で、最近は自然志向の高まりによって、自身で作物を育てたいという方が増えてまいりました。テレビでも「晴れ、ときどきファーム!」や「鉄腕DASH」等の番組が人気なのも、その表れではないでしょうか。しかし、都心に住む方にとっては、作物を育てたいと思っても畑を確保するのも容易ではありません。
そのような中、飯能市において平成28年4月より、耕作放棄地の解消、農にあこがれを持った方々を地域に呼び込む定住促進策として、農のある暮らし「飯能住まい」制度が施行されました。この制度は、優良田園住宅制度に市独自の農のある暮らしを加味し、その他の政策と組み合わせることで、豊かな自然環境を享受しながら、農村のゆとりと潤いのある生活や地域の魅力を生かした良質な生活空間を作り出すことにより、移住、定住や地域活性化を促進するものです。山間地域の市街化調整区域の一定の地区を指定し、農業体験参加型、家庭菜園型、農園利用型、農地利用型と4つのプログラムメニューを設け、戸建て住宅で敷地面積300平方メートル以上の基本的要件を設け、農地利用型については、別に500平米以上の農地取得を条件に応募を始めました。
この制度が施行され2年目になりますが、昨年9月末までに200件を超える問い合わせがあり、36家族が現地見学をしていると聞いており、昨年10月に2人のお子さんがいる30代の御夫婦が、飯能住まいの第1号として認定されました。今年度には、あと数組の若い家族が移住されると聞いております。
耕作放棄地が点在し、過疎化や高齢化が進んでいる地区にとっては、新しい若い住民が転入してくることにより、地域コミュニティの維持、地域の活性化にもつながります。また、この農のある暮らしにより、自分で育てた新鮮で旬な野菜を食べることにより、健康や子供たちの食育にもつながると思います。
最初に移住が決まった御家族は、自然に囲まれた広い土地に家を建て、バーベキューやアウトドアを楽しむことができ、これからは野菜づくりにも挑戦したいと言っておられました。また、土地を提供した地主さんも、若い家族が自分の土地を気に入ってくれ、是非住みたいと言っていただき、本当にうれしいと言っておられました。このように、住んだ人も地元の人も喜ぶことで中山間地域の活性化が図られ、さらに就農対策にもつながる可能性があると思います。この農のある暮らしを県で推進すべきと考えますが、いかがでしょうか、農林部長にお伺いいたします。

A   篠崎   豊   農林部長

県内の農山村地域では、人口減少などに伴い、農業生産や祭りなどの集落活動の維持に影響が生じています。
一方、埼玉県は、都心近くにありながら、美しい農山村の良さも備えており、豊かな自然を求める都市住民が比較的気軽に訪れることができるという特徴を持っています。
この特徴を生かし、県内農山村地域への移住を促進するため、東京有楽町に移住相談窓口を平成28年7月に開設いたしました。
相談窓口では、セミナーを開催するとともに、ガイドブックやウェブサイトなどを活用し、県内各地域の魅力や移住に関する情報を発信しています。
セミナーの参加者からは、「埼玉の食と農の豊かさを実感した」「もっと埼玉の魅力を知りたくなった」などの御意見をいただいております。
本年1月末までに延べ438人の方が相談に訪れ、現地訪問を行うなどして、4世帯が県内に移住し、有機農業や田舎暮らしなどの夢を実現しています。
今後とも、飯能市のように移住の取組を積極的に実施している市町村と連携し、農業体験から就農まで段階に応じた支援を行い、「埼玉で農ある暮らし」を推進してまいります。

 

  • 上記質問・答弁は速報版です。
  • 上記質問・答弁は、一問一答形式でご覧いただけるように編集しているため、正式な会議録とは若干異なります。

お問い合わせ

議会事務局 政策調査課 広報担当

郵便番号330-9301 埼玉県さいたま市浦和区高砂三丁目15番1号 議事堂1階

ファックス:048-830-4923

内容に関するお問い合わせは、各担当課が対応します。

より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください

このページの情報は役に立ちましたか?

このページの情報は見つけやすかったですか?