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掲載日:2024年4月1日

令和3年2月定例会 一般質問 質疑質問・答弁全文(宇田川幸夫議員)

スタートアップの創出に向けて - 起業家教育について

Q   宇田川幸夫  議員(自民)

2020年版の中小企業白書では、起業に対する意識を国際的に比較している。起業することが望ましい、周囲に起業家がいるなど5つの項目については、「はい」と答えた成人人口の割合を見ると、日本はアメリカやイギリスなど調査対象の7カ国のうち、全ての項目で最低の割合となっています。諸外国に比べて起業に必要な外部環境や条件が整っていないと認識されていることや、起業に対する前向きなイメージが低いことは、スタートアップを創出していく上で非常に残念な状況であります。
また、同白書によれば、起業を希望する動機付けとなった起業家教育などの経験時期は、「最終学歴以降」との回答が約八割を占め、「中学校以前」と回答した人の割合は1%前後しかありません。より若い世代に起業に関心を持つきっかけを与えていただくことが重要だと指摘しています。
DXの進展、新型コロナウイルスの感染拡大の影響など相次ぐ社会変革に対応するため、様々な場面でイノベーションが求められています。そのような中、起業家が持ち得る創造性やチャレンジ精神などといった素養は、起業家のみならず多様な人々と仕事をしていくために必要なものであり、幼少期から起業家の素養が身に付くための教育がなされるべきと考えます。
そこで伺います。
産業分野を所管する知事部局が主導し、教育局と連携して起業家教育を進めるべきと考えますが、知事の御所見を伺います。

A   大野元裕  知事

先月14日、我々が待ち望んでいた郷土の偉人渋沢栄一翁の生涯を題材としたNHK大河ドラマ「青天を衝け」がスタートいたしました。
初回、第2回は、少年時代の栄一とその家族との生活を中心に展開されましたが、私がとりわけ関心を抱いたのは父である市郎右衛門との交流でした。
研究熱心な藍の栽培農家で、藍玉の製造販売により中の家を再興させるなど優れた経営者でもあった父を尊敬し、そして大きな刺激を受けたということが描かれていたというふうに見ました。
後に500ともいわれる企業の設立に関わった渋沢翁の原点は市郎右衛門の後ろ姿にあったのではないでしょうか。
幼き頃の栄一が父から大きな影響を受けたように、若い時代から起業家マインドを学ぶことは、私も大変重要なことだと思います。
このため、本県では、第一線で活躍している地域の起業家が学校を訪問し、創業までの道のりややりがい、挑戦し続けることの大切さなどを講演する出前起業家講座を産業労働部と教育局で連携をして実施をさせていただいております。
今年度は、新型コロナウイルス感染症拡大の影響が懸念されましたが、2月末現在、県内の中・高等学校23校で開催し、4,004人に受講していただきました。
受講した生徒へのアンケートでは、「受講前より何かにチャレンジしてみたくなった」、「起業や新しい事業を創造することに関心が高くなった」との回答が8割を超えるなど、起業家マインドの醸成に寄与しているものと考えております。
今後も創業支援を担う産業労働部と教育局が連携をし、新しいことにチャレンジする意欲、リーダーシップ等の起業家精神を育み、将来の地域経済を担う人材を育成してまいります。

  • 上記質問・答弁は速報版です。
  • 上記質問・答弁は、一問一答形式でご覧いただけるように編集しているため、正式な会議録とは若干異なります。
  • 氏名の一部にJIS規格第1・第2水準にない文字がある場合、第1・第2水準の漢字で表記しています。 

お問い合わせ

議会事務局 政策調査課 広報担当

郵便番号330-9301 埼玉県さいたま市浦和区高砂三丁目15番1号 議事堂1階

ファックス:048-830-4923

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