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掲載日:2024年3月14日
Q 白根大輔 議員(民主フォーラム)
交通政策審議会の答申にない日暮里・舎人ライナーの延伸について、第2回公共交通の利便性向上検討会議で3方向の案が提示されています。しかし、いずれの案でも、大きな課題として輸送力の問題が挙げられています。現在、足立区の見沼代親水公園駅から日暮里駅までのピーク時の混雑状況が既に189%であり、延伸により混雑状況の悪化が予想されることから、東京都足立区側は難色を示しております。そのため、現在の新交通システムでの延伸を進めるには限界があるのではないでしょうか。
例えば、見沼代親水公園駅との接続については、既存の軌道交通の延伸前提ではなく、LRTやロープウェイなどの新たな軌道交通の敷設により、乗り継ぎ駅から接続するという方法もあります。そのためにも、今後、鉄道の延伸を交通政策としてでなく、接続先の関係自治体と将来的なまちづくりを含め広い視点で検討していただくべきだと私は考えますが、知事の御所見を伺います。
A 大野元裕 知事
日暮里・舎人ライナーは、既設路線が県境から数百メートルの位置にあり、県内への延伸による利便性向上の効果が高いと考えられるため、「あと数マイルプロジェクト」の対象路線としたところです。
今後の取組の方向性を検討する「公共交通の利便性向上検討会議」では、この路線の延伸方向となる周辺地域は既に市街化しており、いずれの方向でも需要が見込める一方、輸送力の低さが課題との意見がございました。
また、日暮里・舎人ライナーの県内延伸は、交通政策審議会答申の位置付けがないことから、まずは、その道筋を付けていくことが課題であるとの議論がなされているところです。
このため、検討会議で示す取組の方向性として、複数ルートで事業効果を検証し、有力な延伸ルートを絞りこんでいくことが挙げられています。
こうした延伸ルートの検討に際しては、既存路線の輸送力の低さを踏まえ、他の鉄道路線と接続させるというルートだけではなく、様々な交通手段と組み合わせたルートも含めて検討していくことが重要と思います。
また、有識者の委員からは、「都市と交通は一体であり、どういう都市にしていくのかも含めて鉄道の延伸を検討することが重要」との意見もいただいているところであります。
今後、延伸を実現していくためには、議員お話しのとおり、沿線自治体の将来的な街づくりを含め、幅広い視点から検討を行うことが必要と考えております。
これらの点を十分に踏まえ、あらゆる可能性を追求しながら、検討を進めてまいります。
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