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掲載日:2022年6月21日
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桑原さんは、比企丘陵に囲まれた小川町で、両親が移住をして始めた無農薬無化学肥料栽培の農業を見て育ちました。子供のころから豊かな自然の中で遊び、農作業の手伝いが大好きで、大学では森林学科で森林生態学を学び、1年半フィリピンでNGOのアシスタントとして農業指導の仕事をしていました。
帰国後、「これから自分の興味のあることを仕事にして生活していくには、何をしよう?」と悩み考え、両親とも相談し、経営の一部の養鶏を譲り受け2016年に就農しました。
就農時約100羽の鶏でスタートして、規模を拡大し360羽になりました。今後は、養鶏部門だけで生計が成り立つ600羽を目標にしているそうです。
鶏の主なエサは100%国産穀類と地元豆腐店のおから、魚粉、カキガラ等です。さらに無農薬栽培野菜や雑草を食べさせ、抗生物質やサプリメントを与えないこだわりの飼育をしています。
今では売り切れ続出の卵ですが始めのうちは、農協直売所で一日に3~4パックしか売れなかったそうです。そこで、桑原さん自身で対面販売を行うなどして、少しずつこだわり卵の味をわかってくれるリピータのお客様を増やしてきました。
現在は、一日約250~300個の卵を地元の農協直売所や小売店、そして都内の飲食店へ販売していて、注文に応えきれないほどの人気になっています。
また、桑原さんのような小規模の養鶏経営で一番の問題が親鶏の処分で、これが解決しないと養鶏経営をするのは難しいそうです。そこで、親鶏を活用した加工品の開発を始め、委託加工によるソーセージ、ミンチを商品化し、現在は、鶏ガラスープの試作を行っています。
まだ、加工品はイベント等での販売に留まっていますが、ソーセージは、地元保育園の給食にも使ってもらっているそうです。
今年は就農3年目、あと2年後には目標の600羽規模になるよう、そして将来は自分が育った自然豊かな農地を活用して、穀類や野菜の生産など養鶏以外の農園の経営全般を頑張っていきたいそうです。
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