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掲載日:2025年12月22日
Q 須賀昭夫 議員(自民)
近年、自閉症スペクトラム障害や発達障害の特性のある生徒が高校段階でも確実に増えています。通常学級に在籍しながら学習面、生活面で特別な支援を必要とする生徒がいる中で、高校段階の支援体制をどう整えていくかは、県の重要な責務だと考えます。
県立高校では現在、通常の学級に在籍しながら一部の時間のみ特別な指導を受けることができる通級による指導を、令和7年度時点で8校が実施していると承知しています。通級による指導は、生徒の自己理解やコミュニケーション能力の向上、不安の軽減、学習意欲の回復などに大きな効果があるとされており、教育的ニーズに応じた適切な指導・支援を継続して行うことが重要です。
一方、この実施校の中には令和8年4月に再編整備を予定している高校も含まれており、再編後も通級は続くのか、支援が途切れてしまうのではないかといった不安の声も聞いております。そこで、再編整備の対象となる高校における通級による指導について県はどのように継承し、県全体として通級による指導を今後どのように維持、展開していくのか、教育長のお考えを伺います。
A 日吉亨 教育長
共生社会の実現に向け、県立高校に在籍する特別な配慮が必要な生徒が通級による指導を受けられる機会を確保することは重要と考えております。
現在、通級による指導を実施している県立高校は8校あり、議員お話しのとおり、その中には再編整備校も含まれております。
実施校では、これまで臨床心理士など外部専門家から助言を受け、学習上・生活上の困難に応じてソーシャルスキルなどの指導を行ってきました。
令和8年4月に再編整備される新校においても、これまで蓄積してきた指導事例等を教職員間で共有するなどして、確実に継承できるよう取り組んでまいります。
また今後は、県全体として、将来的に、どの高校に通っても通級による指導を受けられる教育環境を目指し、地域バランスを考慮して実施校の拡大について、検討してまいります。