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掲載日:2025年7月8日
Q 伊藤はつみ 議員(共産党)
陥没の原因は、流域下水道の破損による土砂流失にあると言われていますが、この事故を防ぐことはできなかったのか、非常に悔やまれます。
初めに、下水道管の点検についてお伺いします。
県は国の法定点検より進んで独自に流域下水道全管路を5年に1回点検をしておりました。この点検のときに、問題の八潮の破損箇所はランクB、補修が必要な腐食は確認されずとの評価でした。しかし、2012年、中央道笹子トンネル事故の安全に基づく教訓は、目視点検はしていたが、打音点検は行っていなかったというものです。12年前の事故でシールド工法には打音点検が必要だとされながらも、打音点検を実施していなかったのはなぜですか。下水道局長の答弁を求めます。
A 吉田薫 下水道局長
議員御指摘の打音検査については、「道路トンネル定期点検要領」に基づき実施されているものであり、道路トンネルにおいては、笹子トンネルの事故を受けて、点検に関する技術基準等が強化されております。
一方、下水道管は道路トンネルとは構造や点検の作業環境が異なることから、下水道管路の点検・調査は下水道に関する技術基準等に基づき実施しております。
具体的には、下水道管の点検・調査については、下水道法施行令において、「目視その他適切な方法により行うこと」とされているとともに、公益社団法人日本下水道協会の「下水道維持管理指針」においても、潜行目視調査やテレビカメラ調査などの「視覚調査を実施する」とされているなど、打音による点検・調査は必須とされておりません。
また、下水の流量が多く止めることができない箇所では、管内に人が立ち入ることができず、打音による点検・調査を行うことが現在の技術では現実的に困難です。
このようなことから、埼玉県では、テレビカメラ等による目視を基本としてこれまで点検・調査を実施してまいりました。
今般の事案から点検・調査の方法や頻度についての見直しが必要との教訓も得られたことから、打音検査を含む既存の検査方法について、再検証すべきと考えるところ、今後は新たな技術開発動向なども見据えながら、より確実性の高い点検・調査を行えるように努めてまいります。
再Q 伊藤はつみ 議員(共産党)
再質問いたします。
県として笹子トンネル事故の教訓、打音点検の必要性は把握していらっしゃいましたか。
再A 吉田薫 下水道局長
笹子トンネル事故など打音点検の必要性については、把握していましたが、下水道の管渠については、打音による点検調査は必須とされておりません。そのため、下水道の点検においては打音検査について必須とされておりません。
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