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掲載日:2025年10月22日

令和7年9月定例会 一般質問 質疑質問・答弁全文(白根大輔議員)

八潮市道路陥没事故を踏まえた流域下水道の在り方と今後の方向性について-事故の原因と責任の所在について-事故原因について-

Q 白根大輔 議員(民主フォーラム)

八潮市内で発生した陥没事故の中間報告書は、9月4日に原因究明委員会により公表されました。委員長からは、今回の道路陥没は埼玉県が管理する中川流域下水道の硫化水素によって腐食した下水管を起因とするものと考えられる。事故発生前から時間をかけて空洞が成長する2つのシナリオの可能性が高い結論に至ったと報告されました。
27日には、私も現地の周辺を訪れたわけでありますが、3年前の点検時から硫化水素のにおいがきつい状態と住民の方から聞き、硫化水素の濃度が高く、腐食が大分進んでいたのではないかと感じました。住民の方からは、車のエンブレムの錆や室外機が2台故障し、それから硫化水素に起因するものと学者の方でも認められたという話も聞いております。
報告書では事故原因のみをフォーカスしており、直接的原因である硫化水素の周辺の影響については記載をしておりません。錆や機器などの故障などにも影響を与えている陥没事故ですが、もし3年前に腐食状況がAであったら、状況は違っていたのかもしれません。
ちなみに、日経クロステックでは、2022年の点検調査書によると、事故現場付近の管内写真にはセグメントのつなぎ目や鉄筋と同じかぶり厚さのフラットバーと思われる線が写っている。鉄筋が露出している状態では、腐食の度合いを評価する3段階のランクで最も悪いAであるが、点検調査書では中程度、Bと判定しており、誤診と言わざるを得ないと指摘をしておりますが、県としての見解を知事にお伺いいたします。

A 大野元裕 知事

令和3年度に実施した調査結果の画像から、調査業者及び下水道局において速やかな補修が必要な箇所ではないと判断しており、改めて画像を確認をいたしましたが、下水道管の上下流の状況と比べてこの場所だけ特異な状態というわけではないと認識しております。検査を行った日本下水道管路管理業協会会長社も同様の評価を当時、行っておりました。
どのようにして事故に至ったのかについては、議員御指摘の一雑誌記事や県の主観ではなく、今後、原因究明委員会の検討状況を注視してまいりたいと考えております。
第三者による原因究明委員会では、最終取りまとめに向け、引き続き残存物の回収や試験等の結果を基にした更なる検証と点検・調査方法の留意点について検討を行う予定と聞いておりますので、このような専門家の意見についても参考とさせていただきたいと考えています。

再Q 白根大輔 議員(民主フォーラム)

今の発言の中で、結局、今後究明委員会の中でとおっしゃっていましたけれども、この究明委員会はそもそも陥没事故の原因究明をする委員会で、硫化水素の話ではないと私は聞いているんですけれども、それも含めてやっていただくということでよろしいんでしょうか。

再A 大野元裕 知事

議員御指摘の第三者による原因究明委員会につきましては、第三者のみによる専門家の委員会として、事故の原因についての究明を行う委員会であります。
しかしながら、事故には硫化水素が大きく関係しており、結果としてどのような最終報告が出てくるかについては、第三者であるため県として関与することはできませんが、硫化水素が果たした役割について一定の知見をいただけるのではないかと期待しているところであります。

 

  • 上記質問・答弁は速報版です。
  • 上記質問・答弁は、一問一答形式でご覧いただけるように編集しているため、正式な会議録とは若干異なります。
  • 氏名の一部にJIS規格第1・第2水準にない文字がある場合、第1・第2水準の漢字で表記しています。 

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