埼玉県議会 県議会トップ画像

本会議及び予算特別委員会の生中継・録画中継をご覧になれます。

会議録の内容を、検索したい言葉や発言者などで検索できます。

ここから本文です。

ページ番号:270002

掲載日:2025年7月7日

令和7年6月定例会 一般質問 質疑質問・答弁全文(林薫議員)

国際情勢・経済動向を踏まえた中小企業支援策の在り方-仮称「SAITAMAロボティクスセンター」について~「ロボット産業」のテーマは産業用ロボットから一般社会で実用的なロボットに~-仮称「SAITAMAロボティクスセンター」の強み

Q 林薫 議員(自民)

ただ今頂きました答弁にありますように、価格転嫁の論点も今後の動向に注視が必要であることには変わりないと私も考えますが、議論としては尽くされた感があるかと思います。結局のところ、各企業に賃上げのための原資を確保させる、すなわち企業に稼ぐ力をつけさせることに尽きると私は考えています。
いわゆる高度成長の時代に我が国は、行政と産業界とが密接に連携した経済運営を行っていました。高度成長の時代は賃金も上がっていきましたが、当然のことながら物価も上がっていきました。現在の私たちが知見を求めて振り返る時代は、そう遠くない過去にあると私は考えています。
以下、各論に移ります。
(4)仮称「SAITAMAロボティクスセンター」について~「ロボット産業」のテーマは産業用ロボットから一般社会で実用的なロボットに~。
ア、仮称「SAITAMAロボティクスセンター」の強み。
かつて我が国の産業用ロボット市場におけるシェアは世界1位を誇っておりました。しかし、それらのほとんどは工場内で稼働するロボットであり、現在求められているのは、一般社会で実用的なロボットです。
また、人工知能AIの開発において、我が国はアメリカ合衆国や中国の遅れをとっていると指摘されています。しかし、現時点での人工知能AIの活用は、ネット検索など情報分野にとどまっており、これからのテーマは、人工知能AIを搭載した一般社会で実用的なロボットの開発であると言われています。
我が国は人工知能AIの活用と、これまで培ってきた産業用ロボット開発を掛け合わせ、一般社会で実用的なロボットの開発において、再び世界をリードする存在となることが国家戦略として求められています。
そこで、仮称「SAITAMAロボティクスセンター」について御質問します。この「SAITAMAロボティクスセンター」の強みをどのようにお考えでしょうか。福島ロボットテストフィールドとの比較を含めて、産業労働部長にお伺いいたします。

A 野尻一敏 産業労働部長

本県のセンターには、大きく2つの強みがあるというふうに考えております。
第一に、地理的な優位性でございます。
センターは、圏央鶴ヶ島インターチェンジの近くに位置し、首都圏からの往来も容易なことから、開発と実験を繰り返すことが可能となり、開発サイクルの短縮が可能となることが期待できます。
また、高速道路網を活用して、つくば市や川崎市などにある国の研究拠点との連携も図りやすいことが大きな利点と考えております。
第二の強みは、多様な実証フィールドが一体的に整備されておりまして、センター内で様々な実験が可能な点です。
例えば、配送ロボットの場合、模擬市街地フィールドで動作を検証し、その後、屋内フィールドまで荷物を届けるといった一連の流れとして実験を行うことが可能です。
このように、開発するロボットに合わせて、最適なフィールドを組み合わせて実験環境を提供できる点が強みだというふうに考えております。
一方、福島の施設は、がれきなどの災害対応フィールド等を有しており、災害対応ロボットなどの研究開発や実験に強みを持っています。
本センターの強みを活かしていくことはもとより、福島をはじめとする他の施設とも連携し、センターがロボット産業の新たな拠点となるよう取り組んでまいります。

 

  • 上記質問・答弁は速報版です。
  • 上記質問・答弁は、一問一答形式でご覧いただけるように編集しているため、正式な会議録とは若干異なります。
  • 氏名の一部にJIS規格第1・第2水準にない文字がある場合、第1・第2水準の漢字で表記しています。 

お問い合わせ

議会事務局 政策調査課  

郵便番号330-9301 埼玉県さいたま市浦和区高砂三丁目15番1号 議事堂1階

ファックス:048-830-4923

より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください

このページの情報は役に立ちましたか?

このページの情報は見つけやすかったですか?