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掲載日:2025年7月7日
Q 金野桃子 議員(県民)
私は、令和2年9月定例会一般質問において手話について取り上げました。当時、議場には手話通訳者の方がいらっしゃらず、耳の不自由な方々が傍聴されていたことから、私自身が手話で質問を行いました。
今回は議場に手話通訳者の方がいらっしゃいますので、私自身が手話で質問することに悩みました。けれども、「手話は言語である」という手話言語条例の趣旨に基づき、自らの言葉として手話で質問することにいたしました。
御覧の皆様からは手話通訳者と私の手話表現が異なることがあるかもしれませんが、それは一人一人の言葉が違うように手話も異なるということと御理解いただければ幸いです。
それでは、質問を始めます。
今年11月、日本で初めての開催となる東京2025デフリンピックが開かれます。1924年にパリで第1回大会が開催されて以降、100周年となる記念すべき大会です。県内出身の選手の出場が多数決まっており、今大会を契機に手話や共生社会への理解がより一層広がることを願っております。
そこで、以下お伺いいたします。
(1)デフリンピックに向けた取組を。
(1)選手のトレーニング環境を聞き取り、今後に向けた環境整備をできないか。
また、(2)競技の特徴、選手のPR動画の配信など魅力を周知してはどうか。
そして、(3)デフリンピックは観覧無料とのことです。埼玉県が開催地になる競技はないようですが、県ゆかりの選手が出場する試合に県民に観戦を呼び掛けてはどうか。
以上、3点を県民生活部長にお伺いいたします。
A 横内ゆり 県民生活部長
まず、「選手のトレー二ング環境を聞き取り、今後に向けた環境整備をできないか」についてでございます。
県では、将来国際大会等で活躍する選手の育成を目的に、スポーツ科学に基づいた、アスリートの強化支援に取り組んでいます。
具体的には、選手一人一人の要望を聞き取り、トレーニングプログラムの作成や栄養指導などの支援メニューを提供する個別サポートを実施しております。
本事業にはデフアスリートからの感謝の声やニーズも高かったことから、強化支援者数を6名から11名に拡大し、本大会に出場を目指す選手に対する支援を強化いたしました。
このほか、競技団体や障害者団体へ強化費を交付し、強化練習会などの各団体の活動を支援しております。
また、デフ競技ではランプや旗などを使い、聞こえないことを目で補う、視覚的な保障がなされた環境が必要になります。
そのため、陸上競技のスタートの合図を音ではなく光で行う「光刺激スタート発信装置」を購入し、希望に応じて競技団体などへ貸し出すなど活用しております。
今後も様々な形で選手の御意見を伺いながら、環境整備に努めてまいります。
次に、「競技の特徴、選手のPR動画配信等、魅力を周知してはどうか」についてでございます。
県では、開催地である東京都や埼玉県聴覚障害者協会と連携し、大会の機運醸成に取り組んでおります。
先ほど知事から答弁があった手話動画配信などのほか、デフリンピック応援隊に就任した「コバトン」や「さいたまっち」をデザインしたのぼり旗を作成し機運醸成を図っております。
また、スタートランプやフラッグを使った競技の特徴や、前回大会で活躍した埼玉ゆかりの選手を紹介するパネルを作成し、デフリンピックの魅力をPRしております。
さらに、県のスポーツ振興情報発信サイト「スポナビ埼玉」の特設ページにおいて、大会情報や県ゆかりの選手情報を随時発信する予定です。
本年10月開催予定のふれあいピック秋季大会では、特設ブースを設け、開催直前まで機運醸成に努めてまいります。
次に「県ゆかりの選手が出場する試合に県民に観戦を呼び掛けてはどうか」についてでございます。
歴史あるデフリンピックが日本で初開催され、東京で多くの競技が実施されることから、県民が身近に観戦できるチャンスと考えます。
県ゆかりの選手が出場する試合情報をはじめとした大会の魅力を県ホームページやSNS、イベント等様々な形で県民に発信し、一人でも多くの県民がデフリンピックに心を寄せ、観戦するように働き掛けてまいります。
最後に、選手のみなさん、頑張ってください。
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