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掲載日:2025年12月17日
Q 町田皇介 議員(民主フォーラム)
児童自立支援施設は、家庭環境や非行などにより家庭での生活が困難な子供たちに対し、生活指導や教育支援を行い自立を促す目的で、児童福祉法に基づき都道府県が設置する施設です。本県では、上尾市にある埼玉学園が唯一の施設として課題を抱える子供たちを受け入れ、生活支援と施設内に設置している上尾市立東中学校向原分校と東小学校向原分教室において学習指導を行っています。生活指導を担う県職員と学習指導を担う中学校分校、小学校分教室に勤務する教職員が役割を分担し、運営しています。
児童自立支援施設は、かつては非行傾向の強い子供たちが中心で、脱走などの問題行動に対する生活指導が中心でしたが、現在は複雑化した家庭環境や発達特性など複合的な課題を抱える子供たちが中心となり、施設の支援内容そのものが大きく変化しています。こうした現状を踏まえ、今後の埼玉学園の在り方について順次質問します。
まず、(1)施設整備について。
ア、体育館へのエアコン設置を。
埼玉学園の子供たちは、園内の寮で生活し、日中は施設内分校・分教室で学習や部活動に取り組んでいます。
部活動は自立支援の一環として授業に位置付けられ、全ての教員が毎日指導に当たっています。私が8月、体育館での部活動を視察した際は、室温34度、暑さ指数も29.9と高く、スポットクーラー2台と扇風機4台という中で、子供たちは汗だくになって活動していました。体育館にはエアコンがありません。夏場は熱中症リスクが懸念される環境で、小まめな水分補給と休憩で何とか活動を行っている状況です。
教員からは、市内の小中学校の体育館には全てエアコンが設置されているのに、この分校だけがない。ここの子供たちはストレスも抱えやすく、部活動の教育的意義は非常に大きい。安心して活動できる環境を早期に整えてほしいといった切実な訴えを頂きました。
そこで、こうした事情を踏まえ、埼玉学園の体育館へのエアコン設置を早急に進めるべきと考えますが、知事の見解を伺います。
A 大野元裕 知事
埼玉学園の夏季の体育館の使用については、暑さ指数が一定の基準を超えた場合は使用を中止するなど、児童の安全に配慮し、適切に行っているところです。
一方、これまで夏季については、複数のスポットクーラーと扇風機で対応しておりますが、近年、猛暑が続く中、入所児童は厳しい環境下での活動を余儀なくされているのも事実だと思います。
当該学園の入所児童は、園内の寮で生活をしており、夏季休業期間中は部活動のほか寮単位での活動も増えることから、体育館の使用頻度は高いものと考えます。
こどもたちが安心安全に学園・寮生活を送ることができる環境を整えるため、埼玉学園体育館へのエアコン設置について検討を進めてまいります。
再Q 町田皇介 議員(民主フォーラム)
上尾市では、熱中症アラート発出時あるいは暑さ指数31以上、最高気温35度以上の場合は、部活動を原則中止するというような基準があります。しかし、埼玉学園では熱中症防止に加えて、運動ができないことによる子供の精神面への影響も十分に配慮する必要があるため、小まめな休憩や水分補給など教員が細心の注意を払いながら、できる限りそういった場合でも活動をさせているそうです。
このように、一般の学校以上に子供への配慮と難しい判断が必要な現状を考えれば、児童自立支援施設は県内に1か所だけでありますから、先ほど検討していただけるというようなお話があったんですけれども、早急な整備が必要と考えます。こうした事情を改めて踏まえまして、知事の明確な、ただ検討するということではなくて、もう少し前向きな御答弁を頂ければと思います。
再A 大野元裕 知事
議員お話しのような実情等も踏まえて検討を進めてまいります。
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