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掲載日:2025年10月22日

令和7年9月定例会 一般質問 質疑質問・答弁全文(鈴木まさひろ議員)

VR・AR技術を活用した次世代防災学習の推進について-防災VR・ARの導入効果について

Q 鈴木まさひろ 議員(自民)

近年、全国各地で地震、豪雨、土砂災害などの自然災害が頻発し、その被害は甚大化しています。県においても、首都直下地震や河川氾濫などの大規模災害リスクが強く指摘される中、県民一人一人の防災意識の向上と実践的な防災力の強化が急務となっています。しかし、通常の防災学習では形式的な避難訓練や講義型が中心となりがちで、災害の脅威を十分に実感することが難しく、行動変容につながりにくいことが課題となっています。
そこで、注目すべきはVR・AR技術です。VRは、バーチャルリアリティ(仮想現実)を意味し、専用ゴーグルを装着することで仮想空間に没入することができ、リスクの高い場面もリアルに再現できる強みがあります。VR学習は、従来の座学と比べて学習効率や記憶の定着率が顕著に高いことが複数の研究で示されています。防災分野の実証でも、洪水リスクのVR体験を行った群は、リスク認知と備え行動が優位に高まることが示され、行動変容に寄与することが示されています。
一方、ARはスマートフォンなどで目の前の現実風景に3Dなどのデジタル情報を重ね合わせる技術です。ポケモンGOのようなゲームでも多くの方が体験されており、実は防災面での効果も明確です。ARは地図上の抽象的な情報を現地の空間に重ねて可視化できるため、例えばこの地域はどこまで浸水するのか、どのルートで避難すべきかといった具体的な行動知識に直結します。国内の実証でも、ARによる可視化が理解度や意思決定の質を押し上げることが繰り返し報告されています。
そうした防災VR・ARの優れた有用性を踏まえて、4点の質問をいたします。
まず、(1)防災VR・ARの導入効果についてです。
VR・ARは、初期投資を要しますが、繰り返し利用できるため、短期消耗品と比較しても中長期的に1人当たりの普及コストは低減します。そして、この技術の真価は、単なるコスト効率にとどまりません。複数の実証で示唆されるように、具体的な防災意識や行動変容につながる点が最大の価値です。これは県民の生命と財産を守るという防災行政の根幹に関わる重要な効果と考えています。県として、防災分野におけるVR・ARの導入効果をどのようにお考えか、危機管理防災部長の御所見を伺います。

A 武澤安彦 危機管理防災部長

いつ起こるかわからない災害を「自分事」として感じていただくためには、防災学習の中で、災害を疑似体験できるプログラムを提供することが効果的です。
県では、能美防災そなーえ 埼玉県防災学習センターにおいて、一般的な防災の知識に加え、地震、暴風、煙、消火などを疑似体験していただくことにより、防災意識の向上を図っております。
議員御提案の防災分野におけるVR・ARの活用は、災害発生時の状況について臨場感のある体験を提供できる点で画期的であり、県民の防災意識向上を図る上で有効な手段の一つとして認識しております。

 

  • 上記質問・答弁は速報版です。
  • 上記質問・答弁は、一問一答形式でご覧いただけるように編集しているため、正式な会議録とは若干異なります。
  • 氏名の一部にJIS規格第1・第2水準にない文字がある場合、第1・第2水準の漢字で表記しています。 

お問い合わせ

議会事務局 政策調査課  

郵便番号330-9301 埼玉県さいたま市浦和区高砂三丁目15番1号 議事堂1階

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