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掲載日:2025年10月22日
Q 長峰秀和 議員(自民)
防災拠点校は、大規模災害時の拠点となるよう埼玉県地域防災計画に位置付けられています。県では、災害時の避難所の生活環境改善を図るため、体育館へのエアコン設置を推進しています。
エアコン使用は、体育館内での暑さ指数計の計測結果を基準とし、授業又は学校行事のみで使用可能で、部活動時は使用が認められていません。理由としては、部活動が授業でなく、生徒の自主的、自発的な参加により行われるものであることと、さらに体育館へのエアコン設置校が少数であり、部活動時に使用を認める場合、体育館空調が設置されていない学校との公平性を考慮する必要があるとのことです。
公平性を図ることは大切ですが、部活動時であっても、設置が終了した高校からエアコンの適正な使用を促進し、生徒が学校にいる間は、生徒の健康と安全を守る観点からエアコン使用を認めるべきと考えますが、教育長の御所見をお伺いいたします。
A 日吉亨 教育長
議員ご指摘のとおり、防災拠点校の体育館に設置したエアコンは、暑さ指数に基づき、授業又は学校行事において、使用を認めておりますが、部活動については、生徒の自主的・自発的な活動であり、設置されてない他校との均衡を保つため、認めておりません。県では、防災拠点校を除く県立高校の体育館のエアコン整備については、他県の状況を把握するなど、整備を進めるための検討を行っているところであり、整備する際には、部活動時の使用も含めて、運用方法について検討してまいります。
再Q 長峰秀和 議員(自民)
文部科学省の資料などを見ますと、「学校の管理下における熱中症事故対策」という表記がされております。学校の管理下という概念ですけれども、生徒が学校の教育活動の一環として、学校の責任と指示の下にある状態を意味するそうです。
学校は、この学校管理下にある生徒の生命、身体の安全を確保する、いわゆる安全配慮義務を負っていることになるんですけれども、いわゆる学校管理下における部活動もこの中に該当していくわけです。なので、生徒の自主的、自発的な活動であっても、学校の管理下にある限りは、熱中症の予防をしっかりと果たさなければいけなくて、エアコンが設置されているのであれば、それを使うことにはすごく合理性があると思うんですけれども、教育長の御所見をお伺いいたします。
再A 日吉亨 教育長
議員ご指摘の通り、部活動は学校教育の一環でありまして、実施にあたっては生徒の安全を確保する必要がございます。
そのため、各学校では、運動を原則中止としている一定の暑さ指数以上となる場合、「県立学校版熱中症対策ガイドライン」などに基づき、部活動を原則中止とし、生徒の安全を確保しております。
一方で、近年の暑さを考えますと、教育環境の改善は課題と認識しているところです。
繰り返しになりますが、現在、県では、防災拠点校を除く県立高校の体育館のエアコン整備について検討を行っているところでございます。
今後、整備する見通しとなった際には、部活動時の使用も含め、運用方法についてしっかりと検討してまいります。
再々Q 長峰秀和 議員(自民)
今お話しありました暑さ指数、WBGTですけれども、これは31以上だと部活動はやらないというお話です。ただ、21以下であったとしても、資料を見ますと、やはり「熱中症対策に配慮すること」「気をつけること」という表記がありますけれども、学校管理下においては、WBGTにおいて、部活動を開始したら、やはり安全を守るという意味でエアコンを使った方がいいんじゃないかと思うんですけれども、教育長いかがでしょうか。
再々A 日吉亨 教育長
一定の暑さ指数以上の場合、各学校では、県立学校版熱中症対策ガイドラインなどに基づき、運動は原則中止としておりますが、そうした状況下でも、熱中症等の危険がない安心・安全な学習環境を最大限確保する必要もございます。
このため、体育館のエアコンにつきましては、授業又は学校行事の際にはエアコンが稼働できる運用としておりますけれども、生徒の自主的・自発的な部活動でエアコンが稼働できるとしますと、エアコンの有無によりまして部活動の活動時間に差が生じていることにもなります。
こうした差を生じさせないように考慮することが他校との均衡を保つことであると理解しているところでございます。
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