埼玉県議会 県議会トップ画像

本会議及び予算特別委員会の生中継・録画中継をご覧になれます。

会議録の内容を、検索したい言葉や発言者などで検索できます。

ここから本文です。

ページ番号:270308

掲載日:2025年7月8日

令和7年6月定例会 一般質問 質疑質問・答弁全文(渡辺大議員)

河川堤防への除草剤散布の可否と安全性

Q 渡辺大 議員(自民)

令和5年12月の一般質問でも、河川堤防への除草剤使用の提言をさせていただきました。国交省の平成2年3月19日「農薬の使用に関する河川の維持管理について」という、上水道取水口より上流区域は原則として除草剤の使用は取りやめることとする事務連絡を根拠に、明確なお答えは頂けなかったのかと思います。
ただ、前回も指摘したとおり、近年の夏は35度を超す猛暑日が連続するようなこともあり、雑草の成長速度、成長量が従前にも増して増加しています。今は背丈が2メートルを超すような巨大な雑草が繁茂し、通行は困難となり、景観を妨げるだけでなく大変危険です。
堤防周辺には遊歩道が整備されていたり、河川敷が散策ルートとして整備されているようなところもあり、とりわけそうした人の入るところの雑草対策は必要性が高いところです。堤防の適正な維持管理に多大な費用、労力が必要となる中、予算の関係もあり、県による除草は年に2回だけとなっており、堤防の植生管理が追いつかない現状となっています。
他方、令和6年8月、国交省から「堤防の維持管理のための農薬使用の試行ガイドライン」が出されており、渡良瀬川等の一部区間において堤防の植生管理に植物成長調整剤と除草剤を使用する先行的な調査検討を進め、植生管理への一定の効果が確認されているところであり、適正な農薬の使用は有効な手段の一つとなる可能性が考えられています。
そこで、
①国や他県の事例を参考に試験的散布区域の選定と影響調査の実施。
②使用する薬剤の種類や毒性、残留性に関する専門的評価の開示と説明。
③有効性、安全性が確認された場合、河川堤防への除草剤使用に関する県統一のガイドライン整備などを視野に、モデル地域を選定するなどして試験的に研究を進めるべきと考えますが、県土整備部長の御所見を伺います。

A 吉澤隆 県土整備部長

堤防の除草作業における除草剤の使用につきましては、国では、河川区域内での使用に関し、河川の水質の一層の向上に努める必要があるとして、原則、除草剤の使用を取り止めている状況です。
県におきましても、国と同様に、除草剤につきましては、これまで使用しておりません。
一方、令和6年8月に国が策定した「堤防の維持管理のための農薬使用の試行ガイドライン」では、国が管理する河川を対象に、外来植物の駆除・抑制等、河川環境の保全とも両立する堤防の維持管理を行うため、除草剤等を使用した植生管理の試行ができるものとなっております。
将来的には通常の雑草刈払いの選択肢の一つになり得るとも考えられますので、まずは、議員お話しの主旨を踏まえ、国の試行状況や他県の事例を情報収集してまいります。
その後、調節池などをモデル地域の候補地として、除草剤の使用の可能性について研究してまいります。

 

  • 上記質問・答弁は速報版です。
  • 上記質問・答弁は、一問一答形式でご覧いただけるように編集しているため、正式な会議録とは若干異なります。
  • 氏名の一部にJIS規格第1・第2水準にない文字がある場合、第1・第2水準の漢字で表記しています。 

お問い合わせ

議会事務局 政策調査課  

郵便番号330-9301 埼玉県さいたま市浦和区高砂三丁目15番1号 議事堂1階

ファックス:048-830-4923

より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください

このページの情報は役に立ちましたか?

このページの情報は見つけやすかったですか?