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掲載日:2020年10月20日

令和2年9月定例会 一般質問 質疑質問・答弁全文(吉良英敏議員)

埼玉県ケアラー支援条例の基本理念について - 社会全体でケアラー支援に取り組むための哲学

Q  吉良英敏  議員(自民)

昨年6月のプロジェクトチーム立上げ当初は「ケアラーって何?」、そういった状況から始まりました。正に、このケアラーという言葉が認知されていない、分からない存在、概念がありませんでした。ケアラーとは、無償で介護や看護などをする人、更にヤングケアラーはケアラーのうち18歳未満、ケアラー支援条例とは介護などをする人を支えるための条例です。
具体例を挙げれば、所沢が舞台のアニメ映画「となりのトトロ」、この主人公のサツキちゃん、彼女はヤングケアラーです。入院している母親に代わって、幼い姉妹の世話をしている小学生です。直接、家族の介護をしていなくても、本来、大人が担うような家事や家族の世話をしている子もヤングケアラーです。
また先日、知事がおっしゃっていた昔のエピソード。入院する祖父に寄り添う。そして、付き添う。病院で泊まり込む。これは知事もヤングケアラーだったのではないでしょうか。
さて、それではまず、なぜこの条例が必要だったのか。ここからお話をしたいと思います。
介護者の7割が悩みを抱え、介護離職は年間10万人。虐待の6割は、孤立介護からくるものです。さらに、介護疲れによる自殺は年間200件、介護殺人は年間40件。これらを見ても、社会的、政策的な支援が必要なことは明らかです。介護などで自分を見失わないように、孤立することがないように、誰もが安心して介護や看護ができる社会を目指します。
それでは、改めて条例の中身を追いながら、質問していきたいと思います。
まず一、私が最も重要だと思う第3条に規定する基本理念についてです。
理念には、ケアラーが孤立することがないよう、社会全体で支援するというものがあります。この社会全体で取り組むだとか、共生社会という言葉は、最近よく使われます。平成28年、埼玉県議会では埼玉県障害のある人も、ない人も、全ての人が安心して暮らしていける共生社会づくり条例、こういったものをつくりました。趣旨を簡潔に言えば、共生社会を社会全体で実現させること。社会全体ですから、みんなが支援する資源になるということですが、現実はどうでしょうか。
お寺の話で恐縮ですが、昔から位牌や仏像、これを新しくつくったら、魂入れの儀式があった。思いを込める。ちなみに、それを開眼、眼を開くと書きます。ここでいう条例に魂を込める、共生やケアラー支援という言葉に思いや希望を吹き込むことが、大切だと思います。
こちらのパネルを御覧ください。
こちらは「わからない存在とわかりあえたら、新しい世界がひろがる。」、これはとあるデパートで掲示してあったムーミンのイベントポスターです。もろもろの事情があり、本物ではありません。ちなみに、これは私が書きました。私は、このポスターを見て一目で引かれました。引き返して写メも撮りました。このメッセージ性、これがケアラー支援にぴったりです。また、共生社会に必要だと思ったからです。共生社会の先にある魅力と希望が伝わってきます。ここでいう「新しい世界がひろがる」というところです。そんな世界がイメージできれば、社会全体で私は取り組むことができるのではないかと思います。
また、全く別な方法としては、例えば海外では経済効果として具体的な額に換算し、その社会価値をアピールする。そういったこともよくあります。そこで、社会全体でケアラー支援に取り組むために、どのような哲学を持ち、メッセージ性を持って取り組んでいくのか、知事の御所見をお聞かせください。

A  大野元裕  知事

冒頭、埼玉県ケアラー支援条例に取り組まれた吉良議員をはじめとする議員各位の皆様に対し、敬意を表するとともに、かつての中学生ケアラーとして感謝を申し上げます。
議員お話しの埼玉県ケアラー支援条例第3条で示されている理念の一つは「ケアラーが孤立することがないよう社会全体で支える」というものであります。
これは、私の県政運営の柱の一つでもあるSDGsの理念「誰一人取り残さない社会」の実現と、目指すべき方向性は同じであります。
ケアラーの周囲で起こっている、高齢者虐待や介護離職などの問題の多くは、ケアラー自身が孤立することによって引き起こされています。
中でもヤングケアラーについては周囲も気付きにくく、本人もケアラーの自覚がないまま問題が複雑化していくこともあります。
こうした背景には、地域のつながりの希薄化が挙げられます。
地域の住民などあらゆる主体が参画し、世代や分野を超えてつながる地域社会を築くことにより、人々のつながりの中で、ケアラー支援が行われる埼玉を私は目指したいと考えます。
この「つながる」ことの大切さを人々の心に残るようメッセージ性をもって発信することが必要と考えております。
このメッセージとして私は、支えられる方以外は全て支える人であると、地域社会の関与を強く打ち出し、共に支え合う社会を創っていきたいと考えています。
そのためにも、ケアラーという人々の存在を広く県民に知ってもらうことが重要であり、様々な媒体を活用し、様々な主体と協力して県民に分かりやすい広報・啓発を行ってまいります。
条例の理念の実現に向けて、県、県民、市町村、事業者、関係機関、民間団体の多様な主体がワンチームで取り組んでまいります。

再Q  吉良英敏  議員(自民)

ここでは、私は哲学とメッセージ性というものをお聞きしました。例に挙げたのは、社会全体であるとか、あるいは共生とか、こういった大きくて曖昧な言葉だからこそ、もう一歩先に進むために哲学と具体的なメッセージ性が必要だと申し上げました。
知事の御答弁では、ワンチームとか、あるいは誰一人取り残さないという、あるいは全ての県民が、あるいは日本一とのお言葉がありましたけれども、やはりそれも非常に大きな言葉なんです。
私は、ムーミンの例を挙げて、政策を実行した後にはこういったすばらしい世界があるんだよと、あるいは具体的な希望が感じられたりとか、あるいはメリットが感じられたり、そういったものが発信が必要だと、そういった質問でありました。これは行政だけでは、要は一方通行ではそういったことってできないということを言っています。
知事の答弁からは、社会全体で取り組む具体的な哲学とメッセージ性までは、やっぱり感じなかったんですね。ちょっとお役所答弁というんですか、お役所なんですけれども、本会議の一般質問というのは、私たちは事前に通告していますので、その質問を深掘りしていますので、その真意をよく理解していただいて明快に答えていただければと思いましたので、最後に一つ再質問をさせていただきます。よろしくお願いします。

再A  大野元裕  知事

先ほど、吉良議員は御質問の中で、ムーミンの例を取り上げて、「わからない存在とわかりあえたら新しい世界が広がる」とおっしゃいました。 
共生社会あるいは共に助け合う共助の社会、誰一人取り残さない社会というのは、吉良議員が築かれた、あるいは一歩進まれた、この言葉を皆で共有するということだろうと私は理解をしています。
正確に覚えていないかも知れませんが、エジソンの言葉に、「困難は新しい世界への扉である」という言葉があります。困難は必ずしもそれぞれの人たちが感じる必要はありません。それは共有できるものだと思います。
ケアラーというのは誰でもなり得る立場であり、時にすぐ隣にいるケアラーの方を知り、感じていただく、そのことによって共生社会を広げていく。吉良議員がムーミンのポスターからお感じになった、その様な思いを共有していただくことだと私は思います。メッセージ性、正におっしゃるとおりであり、まずはお一人お一人の耳に届くように、多様な媒体を通じ、しっかりとした中身をお届けすることによって、共生社会あるいは共助の社会に一歩でも近づけるよう、そういったメッセージ性を我々が共有することが県庁として向かい合うための哲学だと考えています。

  • 上記質問・答弁は速報版です。
  • 上記質問・答弁は、一問一答形式でご覧いただけるように編集しているため、正式な会議録とは若干異なります。
  • 氏名の一部にJIS規格第1・第2水準にない文字がある場合、第1・第2水準の漢字で表記しています。 

お問い合わせ

議会事務局 政策調査課 広報担当

郵便番号330-9301 埼玉県さいたま市浦和区高砂三丁目15番1号 議事堂1階

ファックス:048-830-4923

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